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山口暦、五木田智央など|比較的安価で作品を購入できる日本人アーティストまとめ

比較的安価で作品を購入できる日本人アーティストまとめ

アートが好きで、趣味でアート作品をコレクションしたい!という方にとって、高価な作品に手を出すのはなかなかハードルが高いものでしょう。

今回は、まず何か買ってみたいという方にぜひチェックしていただきたい、比較的安価で購入できる作品もある、日本人アーティストを紹介します。

大竹伸朗

引用:https://www.tvguide.or.jp/recommend/recommend-1575296/

現代アーティストの大竹伸朗は、絵画、立体作品、コラージュ、版画、印刷物、音楽活動、写真、エッセイ、インスタレーションなど多岐に渡るジャンルの作品で知られています。

個性的で大胆な大竹の作品は、型にとらわれずに自分の中に湧き起こる未知の衝動や即興性を重視して、柔軟に作品に落とし込んでいることがわかります。

これまでに国内外で個展を開催するなど、世界的に活躍しており、デイヴィッド・ホックニーなど海外のアーティストとも交流があります。

直島のアートプロジェクト「家プロジェクト」にも「はいしゃ」と呼ばれる建物を手掛けて参加したことでも知られています。

大竹は、現在に至るまで、積極的に展覧会やパフォーマンス、テレビやラジオの出演など活躍を続けています。

Artsyによると、大竹の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は、約¥1,493,370となっていますが、数十万円台でも落札されている作品も多数あります。

大竹伸朗の代表的な作品例

「はいしゃ」2006年

歯医者 直島

日本を代表するする建築家の安藤忠雄や写真家の杉本博司などが関わったことで知られる直島のアートプロジェクト「家プロジェクト」にも参加した大竹の作品の一つが「はいしゃ」です。

直島の本村地区にある古民家のもともと歯医者兼住居として使われてた建物を改装して、大竹の独特な感性で作品化しました。

歯茎色の外壁に大量の歯が埋まっていたり、建物の中に自由の女神像がいたり、大竹の世界観を楽しめる作品になっています。

「モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像」2012年

モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像

ドイツ・カッセルで行われた「ドクメンタ13」展で発表された「モンシェリー:自画像としてのスクラップ小屋」は、小屋型の大規模な作品です。

小屋の内外には様々な印刷物や習字などが貼り付けられているほか、看板、ギター、自転車、人形、キャンピングカー、金属の棒材、サーフボード、スピーカー、漁の投網、ランプなど様々なオブジェがブリコラージュされた異形の小屋は、かなりの存在感を放っています。

大竹伸朗の比較的安価な作品例

  • スクリーンプリント作品「UK77」2018年12月12日、PhillipsにてUS$625(約¥93,310)で落札
  • 水彩画作品「Marrakech」2020年2月1日、SBIアートオークションにて¥115,000で落札
  • 油彩画・コラージュ作品「Silence by Desire」2020年10月30日、SBIアートオークションにて¥552,000で落札
大竹伸朗Marrakech
「Marrakech」引用:Artsy

長場雄

長場雄
引用:https://www.wwdjapan.com/articles/1318222

イラストレーター、現代アーティストである長場雄は、数多くのファッションブランドのコラボレーションや雑誌のカバーや挿絵などさまざまな形で活躍しています。

イラストの対象となる人物の特徴を捉えてデフォルメした線画のアートワークが特徴的な長場のスタイルで、日本国内にとどまらず、中国や台北でも人気があり、展覧会も開催してきました。

長場のこれまでの活動経歴の例としては、雑誌「POPEYE」「GINZA」「WIRED」の表紙、PanasonicのWeb広告、PRONTOのカップデザイン、「Beams×Starwars」とのコラボTシャツデザイン、「東京メトロ」のマナーポスターや、UNIQLO、ASICS、G-SHOCK、BEAMSとのコラボレーションなどがあります。

また、ジャニーズのV6三宅健とも交友関係があることから、V6のコンサートグッズのイラストを手掛けたこともあります。

Artsyによると、長場の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は、約¥895,782となっていますが、中には10万円以下でも落札されている作品もあります。

長場雄の代表的な作品例

「The Last Supper」2019年

「The Last Supper」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作、「最後の晩餐(The Last Supper)」を現代風にオマージュした作品です。

構図はオリジナルを参考にしているため、多くの人がどの作品のオマージュなのか一眼でわかるものの、人物やオブジェクトは現代のカジュアルなものであり、長場の作風のユニークで面白い魅力が際立っています。

「John Lennon」2020年

世界的スター、ジョン・レノンをモデルとした作品「John Lennon」です。長場はこのほかにも様々なパターンでジョン・レノンを描いています。

シンプルなタッチで、しっかりと人物の特徴を捉えていて、一眼で誰を描いた絵だかわかるのが長場の作品の魅力であることから、有名人をモチーフにした作品はアイコニックで人気があります。

長場雄の比較的安価な作品例

  • ミックスドメディア作品のスケートボードで製作された椅子「I’M YOUR VENUS” SKATEBOARD BENCH 「I’M YOUR VENUS」滑板長凳」2020年6月8日、サザビーズ香港にて約¥842,781で落札
  • レタープレス作品「Dance」2020年6月19日にSBIアートオークションにて¥345,000で落札
  • スクリーンプリント作品「STILLEBEN × YU NAGABA」2021年9月16日にSBIアートオークションにて¥57,500で落札
「Dance」引用:Artsy

本城直季

本城直季
引用:https://imaonline.jp/articles/interview/20210824naoki-honjo/

フォトグラファーの本城直季は、世界各地の都市やサバンナなど様々な場所の風景や人々の様子を、4×5の大判カメラを用いた撮影技法「アオリ」を用いることでミニチュア・ジオラマのように撮影するスタイルで知られています。

ANAの機内誌「翼の王国」での連載など、本城の作品は雑誌やポスターなどでも広く採用されており、木村伊兵衛写真賞を受賞した写真集「Small Planet」などが有名です。

本城直季の作品の落札額は幅広く、百万円単位で落札されたものもあれば、数十万単位のものもあります。
プリントのポスターなどは、1万円以下などでも購入できます。

本城直季の代表的な作品例

「Tokyo Tower, Tokyo, Japan」2005年

本城直季の代表的なシリーズである「small planet」の「Tokyo Tower, Tokyo, Japan」は、高い場所にのぼって、普通とは違う角度から東京タワーを被写体として撮影した作品です。

「entrance ceremony, commemorative photo」2009年

空撮の作品として知られる「entrance ceremony, commemorative photo」は、日本の春の風物詩である『桜が咲く入学式』の心温まる様子を撮影した作品です。

この瞬間を撮影するために、本城はなんと数年かけて天気や角度、桜の状態、人の位置などいくつもの条件が揃うシャッターチャンスを待ったのだそうです。

本城直季の比較的安価な作品例

  • カラー写真作品「Nakayama Racetrack」2016年9月17日にClars Auction GalleryにてUS$400(約¥59,718)で落札
  • Cプリント作品「Tokyo Japan (from “Small Planet” Series)」2018年7月13日にSBI Art Auctionにて¥184,000で落札
「Nakayama Racetrack」引用:Artsy

平山郁夫

平山郁夫
引用:https://hirayama-museum.or.jp/en/hirayama.html

日本画家の平山郁夫は、仏教やシルクロードなどをテーマにした作品でよく知られています。

自らも15歳のときに広島で被曝した経験があることから、平和への願いを伝える強いメッセージを作品を通じて表現しています。

原爆の影響を受けた平山は、世界を股にかけて創作活動を行いながら平和を目指して活躍した経験から、日本画家として日本の近代絵画に西洋の概念を取り入れたり、国際的な交流や文化の保護などに貢献した人物です。

平山の日本画は作品によっては数百万円で取引されることも多く、人気の作品だと数千万円〜1億円以上で落札されたこともあるようです。リトグラフやシルクスクリーンなどの版画作品も多く、これらは日本画作品に比べると価格はかなり下がり数十万円単位が相場になっているため、比較的購入しやすいでしょう。

平山郁夫の代表的な作品例

「薬師寺の夕べ」1997年 

学校の授業の一環として初めて奈良を訪れた平山は、古代の美しさが生き続けている奈良の姿に感動し、薬師寺を題材にこの作品を描いたそうです。

平山は他にも日本の歴史文化遺産などを中心としたテーマの作品を1960年代ごろから多く描いています。

「シルクロードキャラバン 西・月」2005年

平山郁夫は、生涯をかけてシルクロードを題材にした作品を多く描きました。「シルクロードキャラバン 西・月」は、シルクロードの砂漠を往復するラクダの隊商を描いたシルクロード絵画連作シリーズの1つで、その集大成とも言える作品です。

平山郁夫の比較的安価な作品例

  • シルクスクリーン作品「パルミラ遺跡を行く・夜」198,000円、オペラギャラリーにて販売中
  • シルクスクリーン作品「斑鳩の里」150,000円、小野画廊にて販売中
「パルミラ遺跡を行く・夜」
「パルミラ遺跡を行く・夜」引用:オペラギャラリー

森山大道

森山大道
引用:https://www.wikiwand.com/zh-cn/%E6%A3%AE%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E9%81%93

森山大道は、モノクロのコントラストの強い『アレ・ブレ・ボケ』のある写真のスタイルが特徴的な日本のフォトグラファーです。

日本全国、中でも東京の新宿の街、また海外でのスナップショットを半世紀以上撮影し続けています。大胆でリアルな街の姿を写した作品は、スタイリッシュでもあり、世界的に人気があります。

青森県三沢市で野良犬を撮影した「三沢の犬」が特に有名な森山の作品として知られています。

ユニクロとのコラボレーションやドキュメンタリー映画、人気な有名人である菅田将暉や木村拓哉などを撮影したことなどでも話題になったアーティストです。

Artsyによると、森山の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は、約¥746,485円です。

森山大道の代表的な作品

「三沢の犬」

「三沢の犬」森山大道
「三沢の犬」引用:Artsy

森山の代表作品として最も有名な本作品「三沢の犬」は、「狩人」という写真集に収録されています。

朝日新聞社のカメラ雑誌「アサヒカメラ」の連載のため全国を旅しながら写真を撮ってた頃に、アメリカ軍基地があった青森県の三沢市へ連載のために立ち寄った際に、偶然目の前に現れた野良犬の姿を撮影したのが代表作「三沢の犬」となったそうです。

森山大道の比較的安価な作品例

  • B&Wプリント作品「Hawaii」2023年9月14日にSBI Art Auctionにて¥356,500で落札。
  • ゼラチンシルバープリント作品「Provoke no. 2」2022年5月12日にサザビーズにて約¥252,461で落札。
  • ゼラチンシルバープリント作品「三沢の犬」2021年10月5日にクリスティーズにて約¥653,174で落札。

鈴木其一

鈴木其一は、近江国(現在の滋賀県)出身で、琳派の後継者として近代日本絵画の先駆者となった江戸時代の画家です。

鈴木は、江戸琳派の酒井抱一の内弟子となったのち、独自の琳派様式を確立します。

鈴木の作品は、高い描写力はもちろん、コントラストがはっきりとした色彩や構図などが特徴的です。美人画や風俗画などのような琳派や抱一様式にとどまらない鈴木の個性的な要素を捉えることができます。

「風神雷神図襖」「朝顔図屏風」「夏秋渓流図屛風」などが鈴木の有名な作品として知られています。

鈴木の掛け軸作品は、50万円から100万円が相場です。

鈴木其一の代表的な作品例

「朝顔図屏風」

鈴木其一の代表作品の一つが「朝顔図屏風」でしょう。

本作品は、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館に展示されており、輝かしい金色の背景と深い群青色の美しいコントラストで表現されたイキイキとした朝顔を描いた作品は、世界中の人々を魅了し続けています。

「夏秋渓流図屛風」

六曲一双屛風の右隻に山百合の咲く夏の景色、桜の葉が紅に染まる秋の景色が描かれた傑作である「夏秋渓流図屛風」は、根津美術館に収蔵されています。

本作品は、2020年に重要文化財に指定されました。

鈴木其一の比較的安価な作品例

  • 「四季草花図」古美術瀬戸にて¥450,000で販売。
  • 「白梅図」2013年9月14日にIse Art Co. Ltd.にて¥160,000で落札。
  • 「Officials on New Year’s Day」2020年9月23日にクリスティーズにて約¥933,106で落札。
「四季草花図」鈴木其一
「四季草花図」引用:古美術瀬戸

千住博

千住博
引用:https://www.senju-museum.jp/about/museum/

千住博はダイナミックな滝や崖のモチーフを描いた作品で知られる日本の現代アーティストです。

日本独自の絵画技法を使用した千住の作品は、数多くの国際展に参加してきたほか、ニューヨークのブルックリン美術館、ロサンゼルス現代美術館、サンフランシスコ近代美術館、富山県立近代美術館、東京の山種美術館、東京藝術大学、北海道の釧路芸術館など国内外の美術館に収蔵されています。

Artsyによると、千住博の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は約¥12,540,948となっていますが、プリント作品やエッチング作品など、数十万円台で落札されたものもあります。

千住博の代表的な作品

ウォーターホール

滝のシリーズを描き続けたことで有名な千住博の「Water Fall」は、白く流れる滝がシンプルな構図で描かれている作品で、千住博美術館に展示されています。

千住博の比較的安価な作品例

  • プリント作品「Waterfall」2018年6月8日に¥170,000で落札。
  • エッチング作品「Eclipse」2021年2月10日に毎日オークションにて¥150,000で落札。
千住博 滝
「Waterfall」引用:Artsy

上前智祐

上前智祐
引用:https://www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/articles-post/gutai-still-alive-chiyu-uemae-1

上前智祐は、小さな点を重ねて描いた油絵や、布と糸を用いて細かく縫い合わせた作品、マッチを使った作品など、ミックスメディアの作品で知られています。点や模様などで構成された細かい作風や構図が特徴的です。

吉原治良が創設した具体グループに参加し、1972年に解散するまで活動を続けました。

Artsyによると、上前智祐の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は約¥2,239,455ですが、数十万円で取引されている作品もあります。

上前智祐の代表的な作品

「縫(ぬい)」

上前智祐の代表作品である「縫」は糸で手縫いで布を覆いつくした作品で、50代半ばから70歳頃までの間をかけて、制作されました。

色の使い分けや縫いの密度が、次第に変わっていることからも、長い年月をかけて手縫いで製作したことが伝わってきます。  

上前智祐の比較的安価な作品例

  • 油彩画作品「Work」2020年10月30日にSBI Art Auctionにて¥299,000で落札。
  • 油彩、ミクストメディア作品「Untitled」2022年7月14日にSBI Art Auctionにて¥149,500で落札。
上前智祐の作品work
「Work」引用:Artsy

名和晃平

名和晃平
引用:https://numero.jp/interview215/

名和晃平は、デジタルと現代の精神性を探求する日本の彫刻家、アーティストです。

ガラスビーズ、プリズム、接着剤、石膏、発泡スチロールなどさまざまなものを用いて、元の輪郭がさまざまに歪んだり拡大されたりするような作品を製作しています。

2009年からのシリーズ作品としてよく知られる「PixelCell」は、鹿、チーター、ウサギ、コヨーテなどの剥製を使用した作品です。

「SANDWISH」と名付けられたアーティスト集団のスペースを設立し、複合領域的なデザイン・プロジェクトにも取り組んでいます。

2011年には、川久保玲からコム・デ・ギャルソンの2012年春夏ランウェイショーのヘッドウェアデザインを依頼されたことでも話題になりました。

名和晃平の代表的な作品例

「PixelCell(ピクセル)」

名和晃平の代表作品として最も有名で世界中で人気が高いのが「PixelCell(ピクセル)」でしょう。

彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸とした作品で、鹿、チーター、ウサギ、コヨーテなどの動物の剥製をガラスビーズやプリズム、接着剤、石膏、スプレーフォームなどで覆い制作されています。

Direction(ダイレクション)

生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマにした「Direction」シリーズは、オークションでも人気があります。

インクをキャンバスの上端から流すことで重力を可視化しています。

名和晃平の比較的安価な作品例

  • アクリル画作品「Line – Fragment #61」2021年10月28日にSBI Art Auctionにて¥483,000で落札。
  • プリント、シルクスクリーン作品「Trans – Speaking」2023年9月14日にSBI Art Auctionにて¥40,250で落札。
Line - Fragment #61名和晃平
「Line – Fragment #61」引用:Artsy

山口暦

山口暦
引用:https://www.fashion-headline.com/article/50972

山口暦は、「カットアンドペースト」と呼ばれる手法を用いた大胆なストロークが印象的な作品で知られる現代アーティストです。

山口は、2007年からニューヨークにて、日本人現代アーティストの松山智一の元でアシスタントをしながら夜中に自身の作品を製作し続けて自身のスタイルを磨き上げました。

ナイキやHUF、ユニクロなど著名なアパレルブランドなどとのコラボレーションでも人気があります。

Artsyによると山口暦の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は、約¥6,867,662となっていますが、10万円~30万円で取引される作品も見られます。

山口暦の代表的な作品

「OUT OF BOUNDS No.23」

本作品は、山口が考案したカットアンドペーストを更に進化させた「OUT OF BOUND」シリーズの1つです。

『固定概念、ルール、国境、境界線の越境、絵画の拡張』というコンセプトのもとで制作され、山口にとって重要な転機となった作品だそうです。

山口暦の比較的安価な作品例

  • リトグラフ作品「SPLITTING HORIZON NO. 10」2020年7月30日にSBI Art Auctionにて¥368,000で落札。
  • ジークレー作品「Shadow Piece # 2」2022年7月14日にSBI Art Auctionにて¥368,000で落札。
SPLITTING HORIZON NO. 10 山口暦
「SPLITTING HORIZON NO. 10」引用:Artsy

五木田智央

五木田智央
引用:https://www.cinra.net/article/interview-201804-gokitatomoo

五木田智央は、白黒のモノクロームを基調とした抽象画、版画で知られる現代アーティストです。

顔が消された人物のイメージや、レコードジャケットを模した作品などがユニークで、ダンサー、レスラー、スターレット、新婚夫婦、ポルノスター、美術史の人物をモデルにした作品が特徴的です。

白黒のグラデーションが美しく、ミステリアスな雰囲気を醸し出す五木田の作品は、国内外で人気があります。

また、元々グラフィックデザイナーとして活躍していた五木田は、忌野清志郎やTEI TOWAなどの有名アーティストのアルバムジャケットなどもデザインしたことでも知られています。

Artsyによると五木田智央の作品の直近36ヶ月の平均落札価格は、約¥11,943,760となっていますが、プリント作品であれば50万円以下など比較的手に入れやすい価格帯となっているようです。

五木田智央の代表的な作品

「記念撮影」2017年

「妖怪のような植物」2017年

五木田智央の比較的安価な作品例

  • ピグメントプリント作品「Precious Paul」2021年10月28日にSBI Art Auctionにて¥460,000で落札。
  • ピグメントプリント作品「Uncovering method」2023年9月14日にSBI Art Auctionにて¥230,000で落札。
Precious Paul 五木田智央
「Precious Paul」引用:Artsy

まとめ

アートの蒐集を、比較的安価な作品から始めてみたい方におすすめな、日本人アーティスト11名を紹介しました。

高額な作品もある中、プリント、シルクスクリーンなどの作品はどのアーティストも数十万円以内という比較的安価な価格帯で購入できる可能性が高いようです。

私個人的には、せっかくアート作品を購入するなら、自宅に飾りたいので、自宅の部屋の雰囲気によって、どのアーティストの作品を購入するか決めたいなと思います。

例えば、ストリートな雰囲気の部屋であれば、五木田智央や山口暦、長場雄の作品を飾りたいですし、天井の高い、広くてクラシックな雰囲気の部屋であれば、鈴木其一や千住博の大きいサイズの作品を飾りたいな、と妄想しています。

森山大道や本城直季の作品は、玄関やトイレなどにさりげなく飾るのも良いですね。

ABOUT ME
あやね
2018年にアメリカ NYへ移住した、京都生まれの大阪人。日本の伝統工芸が持つ独特で繊細な美しさが好きで、着物や器を集めている。郊外の家に引っ越したことをきっかけに、アート作品やアンティーク家具を取り入れたインテリアコーディネートにも興味を持ち始める。アメリカで日常生活に様々な形でアートを取り入れる人々に出会い触発され、2021年より趣味で陶芸をはじめる。