【松山智一】世界が注目するニューヨークで活躍中の日本人美術家の代表作品やその値段!

Matsuyama Tomokazu
アーティスト紹介

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ニックネーム
異文化のマッシュアップ
作者について
アメリカ・ニューヨークのブルックリンを拠点に活躍する松山智一は、異色の経歴を持つ、気鋭の現代アーティストアートとして世界的に注目を集めています。 25歳からアートの道を志した松山の作品は、東洋と西洋、現代と古典、抽象と具象など対極するいくつもの要素を絶妙に組み合わせられており、細かいディティールが繊細ながらもカラフルでダイナミックな作品が特徴としています。 世界各地の有名現代美術館などで個展を開催したり、国内外で壁画やモニュメントなどのような大型のパブリックアートを製作していたりと幅広く活躍。海外のアートコレクターからも絶大な人気を集めています。 ここ数年で、セカンダリーマーケットでの価格も急上昇しており、2021年5月には、「Happy Zodiac」がクリスティーズ香港で約4600万円で落札され、松山の作品で最高額を記録しました。

現在の値段

約30万円〜

2012年「Mr. Alpha-Beta」約57万円
2015年「Qilin Omega」約274万円(クリスティーズ香港)
2019年「Swinging While I'm Singing」約226万円(クリスティーズ)
2019年「Jaded Sunshine」34.5万円(SBIアートオークション)
2021年 4月「Me, Myself and I」1069万円(SBIオークション)
2021年 5月「Happy Zodiac」約4600万円 (クリスティーズ香港)

2021年に入ってから、セカンダリーマーケットにおける松山の作品の価値が上がってきています。
マイクロソフトコレクションやドバイ王室コレクションなどに収蔵されているほか、2020年に中国・上海と重慶の龍美術館で開催された個展などをきっかけとして、さらに世界的に注目が高まっています。
海外アートコレクターが作品を個展などで直接購入することが多いようです。

2021年5月クリスティーズ・香港で「Happy Zodiac」が約4600万円で落札され、松山の作品の最高落札額を記録しました。
松山智一

経歴

松山智一
引用:美術手帖「松山智一」https://bijutsutecho.com/artists/1548

アメリカ・ニューヨークのブルックリンを拠点として、現代アート界で注目されている日本人アーティスト松山智一(以下、松山)は、1976年に岐阜県で生まれ、青年期数年間を父親の仕事の都合によりアメリカ西海岸で過ごしました。

日米両方で育った経験から、東洋と西洋、伝統とポップカルチャー、具象と抽象などのような様々な視点を反映した作品が印象的です。

松山は10代から始めたスノーボードに夢中になり、20代前半まで続けてプロの道も視野にしていたそうですが、21歳の時に大怪我を負ってしまい、諦めざるを得なくなってしまいます。

その後上智大学経営学部を卒業した松山は、商業デザインを学ぶため、アメリカ・ニューヨークに渡りました。

しかし、現地のアートスクールで、『実利的』で『問題解決の手段』であったデザインを学びながらアートの街ニューヨークで暮らしていくうちに、『問題を定義し考えるきっかけを創り出すことができる』アートの方により興味を持つようになったといいます。

そうして25歳の頃から独学で絵を描き始めた松山。当初は、ブルックリンのブッシュウィックに住みギリギリの生活を送っていたそうです。ブッシュウィックは今でこそ多くのアーティストなどが移り住み、ヒップなエリアとして知られていますが、当時は本当に治安が悪く、松山自身も強盗に襲われた経験もあると語っていました。

細々と絵を描いたりバイトをしたりしながら過ごす中で、大きな壁に絵を描くチャンスに恵まれ、その壁画をきっかけとして、世界的スポーツブランドのナイキから声がかかり、コラボレーションプロジェクトの仕事を得ます。

その頃から徐々にギャラリーでの取り扱いが始まったり、作品の値段が上がったりと、松山のアーティストとしての活動の幅が広がっていったそうです。

当時のニューヨークのストリートアートシーンにいたバンクシーKAWSのようなアーティスト達との繋がりも、その頃から増えていきました。

2019年には、ニューヨークで17年アーティストとして活動を続けてきた松山に、アーティストなら誰もが憧れる横幅約26メートル、高さ約6メートルのニューヨークのパブリックアートが描かれた壁「バワリーミューラル」に作品を描くオファーが舞い込み、14日間で作品を作り上げました。

バワリーミューラルは、過去にキース・ヘリングバンクシーのような有名アーティストが描いたこともある、歴史的な現代アートの聖地です。

松山の作品は高評価を受け、バワリーミューラルでの展示期間最長記録を更新しました。

明治神宮 森山智一
引用:文春オンライン「JR原宿・新駅舎に降り立ち…… 明治神宮「百年の杜」に潜む、現代アートと出逢う」https://bunshun.jp/articles/photo/38242

ここ数年でも、明治神宮創立100年記念の野外彫刻展「Wheels of Future」のための彫刻制作や、JR新宿駅の巨大なパブリックアート「花尾」のプロデュース、テレビ番組「情熱大陸」「日曜美術館」などへの出演のほか、ドバイ、ニューヨーク、香港や上海など海外の各都市での展覧会・個展などを開催し、世界を舞台に活躍を続けています。

また松山の作品は、世界中のアートコレクターやギャラリスト、著名人からの人気を誇っています。
アリシア・キーズの夫スウィズ・ビーツが松山の作品を集めているほか、マイクロソフトコレクションやドバイ王室コレクションに収蔵されているそうです。

現代アートのコレクションで世界的に知られている中国・上海の龍美術館(ロン・ミュージアム)で850平米のブースを使った個展を開催、美術館のオーナーが松山の新作11点を全て購入したことや、アメリカ・ロサンゼルスのカウンティ美術館が松山の大作を購入したことが起因して、世界中から更に注目を集めているようです。

松山智一の有名な作品は?どこで購入できる?

壁画、シルクスクリーン、彫刻など様々なジャンルの作品を製作している松山の有名な作品や、購入できる場所などについて見てみましょう。

「Happy Zodiac」2011年

松山智一 作品
引用:Artsy「Market Brief: Tomokazu Matsuyama’s Market Accelerates」https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-market-tomokazu-matsuyamas-market-accelerates

2011年に制作された「Happy Zodiac」は、2021年5月25日に開催されたクリスティーズ・香港でのオークションで、松山の作品において過去最高落札額約4600万円を記録しました。

日本と西洋の両方に共通する古典的なテーマとして『馬と騎士』を選び、東洋のイメージを融合させるスタイルの松山らしく表現された本作品。

日本を代表する個展的な浮世絵技法を感じさせる絵であると同時に、蛍光色のような明るい色合いや現代的なポップな柄が目に入ります。

 「River To The Bank」2020

2021年5月に東京・六本木KOTARO NUKAGAで開催された松山の個展「Boom Bye Bye Pain」で展示された作品です。

鮮やかな色使いで、日本の古典的な自然の美しさとポップなファッションに身を包む若者の姿、中世ヨーロッパのダマスク柄や、現代アートの技法として知られるドリッピングなどの様々な対極する要素を組み合わせた松山らしい唯一無二のスタイルが現れています。

松山智一の作品はどこで購入できる?値段は?

松山智一 オークション
引用:TOMOKAZU MATSUYAMA https://matzu.net/exhibitions/

松山の作品は、個展などで直接購入することができるほか、老舗オークションハウスのクリスティーズ国内大手のSBIオークションなどで出品されています。

有名人だとアリシア・キーズの夫スウィズ・ビーツやビル・ゲイツなどの海外コレクターが個展などの際に直接購入することが多いらしく、個展・ギャラリーなどで購入する場合は数百万円ほどが相場のようです。

近年オークションでの落札価格も上がり続けており、数千万円という値段がつき始めています。

シルクスクリーンの作品などは、国内のギャラリーなどでも数十万円での販売もあるようです。

作品集「TOMOKAZU MATSUYAMA IN AND OUT」

松山智一 作品集
引用:美術手帖「松山智一 Tomokazu Matsuyama | IN AND OUT」https://inandout.oil.bijutsutecho.com/

2021年5月に発売された2冊組で構成される松山の日本国内初となった作品集には、絵画や彫刻作品などを収録した屋内作品編と、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京など各都市に展開したパブリック・アートを収録した屋外作品編が含まれています。

過去の有名な作品から最新の作品まで幅広く、松山のアート作品が網羅された作品集になっているようです。

松山の版画作品「Blind Critical Mass」と「River To The Bank」どちらかを選んでセットで購入できる150部限定の特装版は、予約販売されました。

松山智一のサイン入りポスター

松山智一 ポスター
引用:美術手帖「5日間限定!!|松山智一のポスター販売
松山初となる豪華版ポスターを特別に制作」https://bijutsutecho.com/lp/turn-up-remember-2021/

2021年5月に日本国内で初めて出版された松山の作品集「TOMOKAZU MATSUYAMA IN AND OUT」の刊行記念イベントが大盛況だったことを受けて、7月には松山の作品「Turn Up Remember」がA1サイズのポスターとなり5日間限定で販売されました。

また、なんとランダムに抽選で当たる限定200枚には、松山直筆のサインが入ったものが含まれていました。

世界に注目される現代アーティストだけあって、このサイン入りポスターも今後価値が上がりそうですね。

「情熱大陸」などのテレビ番組に出演した松山智一

松山智一 情熱大陸
引用:毎日新聞「美術家/松山智一 異色の経歴を持つ、気鋭のアーティスト ニューヨークでアートの歴史に名を刻む」https://mainichi.jp/articles/20191018/org/00m/200/004000c

世界で注目を集める現代アーティスト松山は、ここ数年日本でも大型プロジェクトや個展を成功させたり、テレビ番組で特集されたりして、どんどん知名度が上がってきています。

人気番組である「情熱大陸」では、アメリカ・ニューヨークのバワリーミューラルの壁画製作の過程に密着し、アートの本場ニューヨークでの松山の暮らしの様子なども垣間見ることができました。

他の出演番組などを見ると、松山はアーティストとして作品の製作活動以外に加えてスタジオのチームをマネジメントするための社長業やPRなど、包括的に手がけて忙しく過ごしているようです。

そんな多忙な日々の中でもランニングなどの運動を欠かさず食事に気を使ったり、瞑想をしたり、読書をしたりと、作品のクオリティを高く保つための体調管理やインプットなどの努力を惜しまず、合理的で戦略的な考え方を持つ姿が印象的でした。

NYCの壁画などの話題になった松山智一のパブリックアート

松山は、一般的な絵画作品以外にも壁画、彫刻などのような大規模なパブリックアートも数多く製作しています。

香港ハーバーシティの「Sky is The Limit」

松山智一 作品
引用:JUXTAPOZ「Tomokazu Matsuyama “Sky Is The Limit” @ Harbour City, Hong Kong」https://www.juxtapoz.com/news/tomokazu-matsuyama-sky-is-the-limit-harbour-city-hong-kong/

2014年にアジア最大級の商業施設である中国・香港のハーバーシティで開催された松山の個展「Sky is The Limit」で、正面入り口に展示された、高さ6.5メートルのステンレススティール製立体パブリックアート作品です。

ハーバーシティのエントランスには、これまでにKAWS草間彌生などのような有名アーティストが展示を行ったことで知られています。

ニューヨーク・バワリーミューラルの壁画

松山智一 壁画
引用:Kavi Gupta「TOMOKAZU MATSUYAMA」https://kavigupta.com/artists/95-tomokazu-matsuyama/

ニューヨークのSoHoエリアの近くにある、パブリックアートが描かれた壁「バワリーミューラル」。

現代アーティストの登竜門のような存在であり、過去にはキース・ヘリングバンクシーのような有名アーティストも壁画を製作しました。

2019年に、松山もこのバワリーミューラルに壁画作品を14日間という短い期間で描きました。

松山の作品は高い評価を受け、通常3ヶ月で交代となるバワリーミューラルでの展示期間最長記録を更新し、有名美術館などからの個展の依頼が来たり、作品の値段が上がったりする大きなきっかけとなりました。

JR新宿駅のパブリックアート「花尾(Hanao-San)」

松山智一 作品
引用:HYPEBEAST「Interviews:松山智一が東京の新たなアイコンとなるJR新宿駅東口のパブリックアート広場について語る」https://hypebeast.com/jp/2020/7/tomokazu-matsuyama-interviews-metro-bewilder-shinjuku-station

2020年、東京のJR新宿駅東口広場に、ランドマークとなる松山プロデュースの「花尾(Hanao-San)」というタイトルのパブリックアートが完成しました。

都市と自然の融合を意味した造語である『Metro Be Wilder』をテーマとし、ステンレス製の彫刻作品とカラフルなグラフィックが広場全体をアートとして生まれ変わらせました。

松山が『カオス』と表現する新宿の街の独特な特徴を活かし、仏教彫刻で使われていた柄や、中世ヨーロッパのダマスク柄、現代の洋服をイメージしたテキスタイルの柄などのように様々な要素を融合させた表現を用いているそうです。

松山智一とスヌーピーやナイキとのコラボレーション商品

松山は、世界的に有名なブランドや人気キャラクターとのコラボレーションも経験しています。

ナイキ

松山智一 ナイキ
引用:Sepkicks「x tomokazu matsuyama matzu hooded sports trench coat」https://www.sepkicks.com/search/nike-sportswear-x-tomokazu-matsuyama-matzu-hooded-sports-trench-coat

2016年に、大手スポーツブランドのナイキとのコラボレーション商品を製作しました。

シンプルながらもスタイリッシュで機能的なサンダルとジャケットに松山の抽象パターンがプリントされたもので、期間限定で販売されました。

スヌーピー(PEANUTS)

松山智一 コラボ
引用:THE SKATE ROOM「PEANUTS BY TOMOKAZU MATSUYAMA – SOLO,
THE PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE」https://theskateroom.com/product/peanuts-by-tomokazu-matsuyama-solo

世界中で愛され続けるキャラクター、スヌーピーで知られているPEANUTSの世界観をより一層広めるためのアートプロジェクト「PEANUTS GLOBAL ARTIST COLLECTIVE(ピーナッツ・グローバル・アーティスト・コレクティブ)」に参加するアーティストの1人として選出され、スヌーピーとのコラボレーション作品を製作しました。

オリジナルのスケートボードなどが販売され、話題になりました。

松山智一のインスタは?

約5万5千人のフォロワーを持つ松山の公式インスタグラムアカウントは、作品情報はもちろん、松山のテレビ出演やインタビュー情報などや、チームとの日常の様子などをチェックすることができます。

世界で活躍を続ける松山のこれまでの作品の経歴を時系列で簡単に確認することができるのでオススメです。

まとめ

異色の経歴から、世界に認められる現代アーティストになった松山智一。

今回、松山の出演したドキュメンタリー映像を観て、育った環境の中でできた価値観やアイデンティティを表現に活かしながら、自分自身や世の中を俯瞰的に見て、戦略的にコツコツと前に進み続けているという、とても真面目で情熱のあるアーティストだという印象を受けました。

ここ数年で松山の作品は確実に価値が上がっているため、今後もぜひ注目していきましょう!

参考

ザ・ヒューマン「届かなければアートはゴミだ NY美術家 松山智一」https://www.youtube.com/watch?v=viYuL_ZViY8

GQ「アメリカでいちばん有名な壁にパブリックアートを描いた日本人──美術家・松山智一にインタビュー」https://www.gqjapan.jp/culture/article/20191020-matsuyama-tomokazu-interview

Christie’s「TOMOKAZU MATSUYAMA (B. 1976)」https://www.christies.com/en/lot/lot-6321220

HYPEBEAST「Interviews:松山智一が東京の新たなアイコンとなるJR新宿駅東口のパブリックアート広場について語る」https://hypebeast.com/jp/2020/7/tomokazu-matsuyama-interviews-metro-bewilder-shinjuku-station

Artsy「Market Brief: Tomokazu Matsuyama’s Market Accelerates」https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-market-tomokazu-matsuyamas-market-accelerates

ABOUT ME
あやね
あやね
2018年にアメリカ NYへ移住した、京都生まれの大阪人。日本の伝統工芸が持つ独特で繊細な美しさが好きで、着物や器を集めている。郊外の家に引っ越したことをきっかけに、アート作品やアンティーク家具を取り入れたインテリアコーディネートにも興味を持ち始める。アメリカで、日常生活に様々な形でアートを取り入れる人々に出会い触発され、今年は自宅で陶芸も始める予定。