経歴
バンクシーはストリートの壁にスプレーで作品を残すグラフィティに始まりテーマパークの監修や一風変わった宿泊施設、映画の制作など多岐に渡って活躍し世界的に知名度の高い現代アーティストです。
バンクシーは、『消費』『戦争』『政治』『警察』『ネズミ』などのテーマに沿った作品を多く制作する傾向にあるようです。
社会風刺的でダークユーモアに溢れた作品ばかりで、常に世界のアートファンから注目されているバンクシーですが、本名・年齢・経歴は正式には公表されていませんが、出身地はイギリスのブリストルで、1974年の生まれだと言われています。

1980年代まではイギリスのローカルアーティストとして活躍していたバンクシーですが、2003年にイギリス・ロンドンにあるテート・ブリテンの開館時間に美術館に潜入して自分の作品を無断で展示したことで、一気に有名になったようです。
その後バンクシーは、ルーブル美術館にも「モナリザ・スマイル」という作品を無断展示し、さらにヨーロッパだけでなく、アメリカ・ニューヨークでも数々の美術館で無断展示を行うなど、大胆なゲリラパフォーマンスで注目を集め続けました。

バンクシーの作品例・解説
ストリートにグラフィティを描くことから始まり、世界的な現代アーティストになったバンクシーはたくさんの作品を世に出し続けています。
その中でも特に有名な作品をいくつか見てみましょう。
「パルプ・フィクション」2002年

クエンティン・タランティーノ監督の大ヒット映画「パルプ・フィクション」のワンシーンを描いたこの作品は、主人公であるジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンの2人が銃の代わりにバナナを持っている様子が2002年ロンドンの地下鉄オールドストリート駅付近に描かれました。

最初の作品がロンドン交通局によって塗り替えられてしまった後、バンクシーは改めてこのテーマのグラフィティをバナナの格好をして銃を持つ主人公2人という形で描き直し、話題になりました。
この作品の版画は、バンクシーのコレクターからも人気で、2020年11月のオークションでは約1820万円落札されたものもあったそうです。
「花束を投げる男」2003年

覆面の男性が、まるで手榴弾や火炎瓶を投げるかのように花束を投げようとしている様子を描いたこの作品は、紛争やテロに対してのアンチテーゼと平和への願いが込められています。
イスラエルとパレスチナを隔てるヨルダン川西岸の壁に描かれ、その強いメッセージ性からもバンクシーの作品の中でも特に有名です。
日本でもこの作品がプリントされたグッズは特に人気があるようです。
「ナパーム」2004年

アメリカのビッグビジネスであるディズニーランドとマクドナルドを象徴する2つのキャラクター、ミッキーマウスとロナルド・マクドナルドに挟まれている真ん中の少女は、1972年に撮影されたベトナム戦争の写真から切り取ったもので、この作品はアメリカと資本主義社会に対する皮肉をテーマに描かれたといわれています。
アメリカなどの消費大国が成り立っている裏側には、人件費の安い発展途上国で酷使される労働力があり、バンクシーはそのような社会問題にも警鐘を鳴らし続けています。
「ダイフェイスド・テナー」2004年

この作品は2004年にパブリックアートとして制作され、バンクシーの作品として初めてロンドンの大英博物館に所蔵されました。
作品名は「ダイアナ元妃の顔をした10ポンド札」という意味で、10ポンド札の本来はエリザベス女王の顔が描かれているはず部分にダイアナ元妃が印刷されているほか、本来のポンド紙幣にはバンク・オブ・イングランドと書かれているはずの部分にバンクシー・オブ・イングランドと書かれています。
本作品は故ダイアナ妃がメディアの手によって死に追いやられたことについても示唆しており、印刷したこの『偽札の作品』は、ほとんどがバンクシーの手元にあり、流通しているものは数千ドルで売られているそうです。
「狙われた鳩」2005年

オリーヴの枝をくわえて飛んでいる鳩は、平和の象徴であるはずですが、この作品の鳩は防弾チョッキを着て、銃口で狙われています。
パレスチナ自治区・ベツレヘムの壁に描かれているこの作品は、なかなか平和が訪れない場所では平和の象徴でさえ危険に晒されてしまう様子が表現されています。
「フライング・ショッパー」2011年

ロンドンの高級ショッピング街の近くにある、ウエストエンドのブルトン・レーンのオフィスビルの側面に描かれたこの作品は、落ちていくショッピングカートをしっかりと握りしめる女性を描くことで、消費主義の世の中の危険性を示唆し、風刺的に表現しています。
ビルの2階以上の高さの場所にある本作品は、足場を組んで描かれたそうで、年月を経てかなり傷んではいるものの、今でも見ることができるようです。
「バスルーム」2020年

2020年に世界中で新型コロナウイルスによってロックダウンされていた渦中に、バンクシーが自宅からインスタグラムを通じて作品を発表したのも記憶に新しいです。
世界中の人々が在宅勤務にシフトしたりと新しい変化に対応しなければならなくなっていた最中に、バンクシーは『私が家で仕事をしていると妻が嫌がる』というキャプションをつけてこの投稿をしていました。
ネズミは、資本主義や浪費に対する批判を表現するためにバンクシーの作品でよく描かれているモチーフの1つだと考えられているそうです。
「ゲームチェンジャー」2020年

この作品も、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックの最中に発表されたものの1つです。
バットマンやスパイダーマンのような著名なスーパーヒーローのフィギュアを差し置いて、フェイスマスクをして胸に赤十字マークの描かれた白衣を着るナースの人形で遊んでいる少年の様子を描いています。
バンクシーは、世界中がパンデミックによって混乱していた中で、最前線で働いてくれていた医療従事者への敬意を表しました。
シュレッダーにかけられ話題になったバンクシーの作品

2018年に、ロンドンのサザビーズオークション会場でバンクシーの作品「少女と風船」が104万2000ポンド(約1億5400万円)で落札された直後に、額縁に仕掛けられたシュレッダーかけられるというゲリラパフォーマンスが世界中で大きな話題となりました。
欧州の女性である匿名の落札者は『落札直後に作品がシュレッダーにかけられたのを見たとき、最初はショックだったが、自分の所有作品が美術史残ることになるということに気が付いた』と語り、予定通り落札価格を全額支払い購入したそうです。
このシュレッダーにかけられた「少女と風船」はその後バンクシーの代理人を務めるペスト・コントロールにより「愛はごみ箱の中に」と改名されました。
バンクシーは自身のインスタグラムにて、オークション会場で落札された作品がシュレッダーにかけられた様子をオークションで作品が落札されるときのフレーズとかけ、「Going, Going, Gone」とキャプションを添えて投稿しました。
またバンクシーは別の投稿で、作品を製作する際に、『万が一オークションで落札されたときのために』作品内にシュレッダーを取り付けたことを明かしています。

そして2021年10月15日、ロンドンのサザビーズのオークションに出品された「愛はごみ箱の中に」は、1600万ポンド(約25億円)で落札され、総額でバンクシーの作品の最高落札額を更新しました。
本作品は、2019年3月からドイツのシュトゥットガルト州立美術館に無期限で貸与されているそうです。
アーティストとしての作画の才能だけでなく、予期せぬパフォーマンスで鑑賞する人々を楽しませる独自のアイデアが、バンクシーが注目され続ける魅力であることを改めて世界中に知らしめた出来事となりました。
有名アーティスト作品へのオマージュ
バンクシーは、過去の美術界の巨匠たちの名作へのオマージュ・リメイク作品も多く製作していることで知られています。
ジャン=ミシェル・バスキア

アメリカを代表する現代アーティストで、バンクシーと同じくストリートシーンでも活躍したジャン=ミシェル・バスキアへのオマージュも有名です。
バスキアの作品「Boy and Dog in a Johnnypump」のオマージュは、2017年9月にロンドンのバービカンで開催されたバスキアの展示会の数日前に会場の壁に描かれたそうです。
アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホルの有名な作品であるマリリン・モンローのシリーズへのオマージュである「ケイト・モス」は、近代アメリカ美術史を代表するポップアーティストの作品を現代風にアレンジしており、
モデルのケイト・モス本人のためにも結婚祝いのための特別版を製作したそうです。
クロード・モネ

2020年10月には、フランスの印象派画家クロード・モネの絵画をオマージュしたバンクシーの作品がロンドンのサザビーズで開催されたオークションで約10億円で落札されました。
モネの名作シリーズ「睡蓮」からインスピレーションを得た「SHOW ME THE MONET」は、工場現場のコーンやショッピングカートなどが描かれていることから環境問題を示唆していると言われています。
混乱を呼ぶテーマパーク「ディズマランド」

バンクシーはグラフィティや絵画・版画・彫刻作品以外にも「ディズマランド」という巨大な規模の作品/テーマパークを監修したことでも話題になりました。
「ディズマランド」は、夢の国と言われるディズニーランドのダークパロディとして、2015年の8月から5週間限定でイギリスの田舎にあるウェストン・スーパー・メアに『憂鬱の国』がつくられました。
ロンドンから電車で2時間半の田舎の町で、2.5エーカーの敷地が使われてできたこのテーマパークには、17か国からバンクシーやダミアン・ハーストのように有名なアーティストだけでなく無名のアーティストも含め約50人の現代アーティストによる作品が展示されました。
テーマパーク内で観る事ができる作品は、事故にあったプリンセスがパパラッチに囲まれ写真を撮られるシーンや、大勢の移民がボートで移動する姿、ダンボールでできたセキュリティエントランスなどとバンクシーらしい社会風刺的なや陰鬱なテーマのものばかりで、本家のディズニーランドとは全く逆のコンセプトがとても興味深い体験型の展示を楽しめる内容だったようです。
パーク内のスタッフたちも徹底して不機嫌で無愛想だったようで、素晴らしいホスピタリティで知られるディズニーランドと比べると面白いほど対照的に表現されていたことがわかります。

テーマパークの舞台となったウェストン・スーパー・メアは、バンクシーの出身地と言われるブリストルとも近く、かつては海辺のリゾートプールが人気のスポットでしたが、閉鎖された後放置され、物置き場のような荒地になっていたといいます。
バンクシー自身も『トロピカーナ』と呼ばれるこのリゾート地には子供の頃、夏に家族と訪れたことがあるらしく、この企画自体が現代アートによる表現の場としてだけでなく、まちおこしをしての目的を持っていたのではないかと推測されています。
実際、結果として約15万人が来場したディズマランドは、約36億円の経済効果を生み、大成功したそうです。
世界一眺めの悪いホテル「ウォールド・オフ・ホテル」

ウォールド・オフ・ホテルとは、バンクシーが2017年にパレスチナのベツレヘムにオープンした『世界一眺めの悪い』ホテルです。
ベツレヘムは、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区にあり、バンクシーのグラフィティのあるエリアとしても知られています。
ウォールド・オフ・ホテルは、イスラエル政府が建設した分断壁の目の前に位置します。

バンクシーは十数年前からベツレヘムに社会風刺の壁画を残すことで政治的メッセージを発信し続けてきたことでも知られており、このホテルのオープンもより多くの人々がこの土地が抱える社会問題に目を向けるきっかけを作り出しているといえるでしょう。
一日に25分ほどしか日差しが入らないこのホテルは、客室もわずか10部屋ですが、ウォールド・オフ・ホテルは宿泊客以外でも楽しむことができます。

宿泊室以外に、パレスチナのアーティストの作品が並ぶギャラリーやイギリス委任統治時代からのパレスチナの歴史について学ぶことのできるミュージアム、分離壁について書かれている本が揃った本屋などがあり、ピアノバーを兼ねたロビーでは地元ミュージシャンたち生演奏やバンクシーの作品を楽しむことができるようです。
日本で開催されたバンクシー展
最近日本で開催されているバンクシー展は、「バンクシー展 天才か反逆者か」「バンクシーって誰?展」があります。
どちらもバンクシー非公認の展示ではありますが、豊富なラインナップでバンクシーの作品やその背景にあるストーリーを知り、楽しむ事がある充実した展示で人気を集めているようです。
「バンクシー展 天才か反逆者か」

「バンクシー展 天才か反逆者か」は2018年からモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、ロサンゼルスなどの世界各国で300万人以上を動員した人気の展示で、バンクシーの70点以上の作品が展示されました。
この展示会は、日本国内でもこれまでに横浜・大阪・名古屋・福岡で開催され、大盛況となりました。
今後は広島にて2021年11月6日から12月5日まで、東京にて2021年12月12日から2022年3月8日まで開催される予定です。
アーティストと一言にいっても、その才能はパフォーマンスを見ても一線を画しているため、天才とも反逆者とも捉える事ができるような面白い人物として注目され続けるバンクシーの展示は各会場で大盛況となり、会期が延期されたりもしているようです。
「バンクシーって誰?展」

「バンクシー展 天才か反逆者か」に続く日本で2つ目のバンクシー展が、「バンクシーって誰?展」です。
この展示では、メルボルン、アントワープ、アムステルダム、イスタンブールなど世界各都市を巡回した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の中から有名な作品などを、日本独自の切り口で紹介する内容となっています。
美術館で行われる一般的な展示と異なり、テレビスタジオの舞台美術チームによって世界各地のバンクシーのストリート・アートが再現されている没入型展示を体験できるそうです。
「バンクシーって誰?展」は、日本国内の各都市を巡回予定。
- 東京(寺田倉庫 G1ビル):2021年8 月21日~12月5日
- 名古屋(グローバルゲート ガレージ名古屋3階):2021年12月19日~2022年3月27日
- 大阪(グランフロント大阪 北館ナレッジキャピタルイベントラボ):2022年4月23日~6月12日
- 郡山(ビッグパレットふくしま):2022年6月29日~8月24日
- 高岡(高岡市美術館):2022年9月11日〜2022年12月6日
- 福岡(開催場所未定):日程調整中
バンクシーのストリートアート・グラフィティの場所は?
バンクシーのグラフィティは世界各地にたくさんあります。
残念ながら、地域の行政によって消されてしまうケースがあったり、雑草で見えなくなってしまったりということもあるようですが、ずっとそこにある確証がないのもストリートアートの魅力の一つと言えるかもしれません。
海外
イギリス・ロンドンとその他エリア
- ロンドン:「絶滅への反逆」、「フライング・ショッパー」、「コカインを吸う警官」、「ピンクの車」
- ノーフォーク周辺:「ラグジュアリー・レンタル・オンリー」「アミューズメント・アーケード・クレーン」「踊るカップル」
- ブリストル周辺:「バレンタインデー」「くしゃみをする女性」「マイルド・マイルド・ウェスト」「グリムリーパー」「窓からぶら下がる男」 など


アメリカ
ニューヨーク:「ロデオ・カウボーイ・キッド」、「グラフィティ・イズ・ア・クライム」、「ハンマーボーイ」、「バンクシー・チーター」、「ロボットとバーコード」、「ツインタワーズ」
ロサンゼルス:「子供の兵士」、「ブランコに乗る少女」、「ラフ・ナウ」 など

」https://www.tracysnewyorklife.com/places-where-banksy-left-mark-in-nyc/

」https://us.canvasartrocks.com/blogs/posts/70529347-121-amazing-banksy-graffiti-artworks-with-locations
パレスチナ・ベツレヘム
「兵士のボディチェックをする少女」、「狙われた鳩」、「花束を投げる男」、「ハートをこぼす天使」、「分離壁を開けようとしている天使」 など

日本にもバンクシーの作品はある?

日本国内では、バンクシーのグラフィティではないか?と思われるものがこれまでにもいくつか発見されていますが、酷似したものが他の場所でも見られているなどとその真相は不明なようです。
2019年1月には、東京・日の出駅付近にある防潮扉でネズミが傘をさした作品が発見され、小池百合子東京都知事がtwitterで拡散しました。
このネズミの絵は、100%本物という確証はないものの公式作品集『Wall and Piece』にも掲載されているという情報もありました。
現在は作品保護や混乱防止を目的に、パネル部分を取り外して日の出ふ頭の2号船客待合所で展示されているようです。
バンクシーの作品がもし手に入ったら・・・
バンクシーの作品は人気が高いため、偽物も多いです。
本物の作品かどうか知りたい場合は唯一の認証機関Pest ControlのCOA(証明書)があるか必ず確認してください。

もしくは、Pest Controlに直接問い合わせてみるのもおすすめです。
Pest Controlは、「何の罪もないコレクターが偽物を摑まされないように」という想いからバンクシー自ら立ち上げた機関です。
まとめ
バンクシーは出身地のイギリスのインターネット・マーケティング会社YouGovが、2000人を超えるイギリス人を対象に「これまでで最も好きなアーティストの名前」を調査したところ、クロード・モネやヴィンセント・ヴァン・ゴッホなどの巨匠を抑えて1位に選ばれたそうです。
YouGov によると『社会問題を題材にしている点』『スプレーペイントの親しみやすさ』などがは世論調査で勝利を収めた理由ではないかと推測されています。
その存在が謎に包まれたアーティストとしてだけでなく、パフォーマーとしての側面も持ち、社会問題に関して関心のない方にも「きっかけ」を伝えることができる影響力を持った現代アーティスト、バンクシー。
バンクシーの作品の面白さは、グラフィックのかっこよさにとどまらず、作品への賞賛や批判も作品の一部として捉えられていることでしょう。
マーケティング戦略づくりがとてもうまいバンクシーとそのチームの今後の活動にもぜひ注目していきたいです!
参考
BBC「シュレッダーされたバンクシー作品、25億円で落札 総額は過去最高」https://www.bbc.com/japanese/58921680
This is Media「バンクシーの作品29選!ネズミ・風船と少女・シュレッダー事件など有名作品を詳しく解説」https://media.thisisgallery.com/20188939
HUFFPOST「バンクシーの偽札、大英博物館に所蔵。顔がダイアナ元妃になった「10ポンド札」」https://www.huffingtonpost.jp/2019/02/10/banksy-difacedtenner_a_23665835/
Guardian「Banksy’s Show me the Monet painting sells for £7.5m at auction」https://www.theguardian.com/artanddesign/2020/oct/22/banksys-show-me-the-monet-painting-sells-for-75m-at-auction
バンクシー展 天才か反逆者か https://banksyexhibition.jp/
バンクシーって誰?展 https://whoisbanksy.jp/
Canvas Art Rocks「UPDATED 2021! 144 AMAZING BANKSY GRAFFITI ARTWORKS WITH LOCATIONS
」https://us.canvasartrocks.com/blogs/posts/70529347-121-amazing-banksy-graffiti-artworks-with-locations
また、2020年にはイギリス・ブリストルの空き家に老婆がくしゃみをするグラフィックを描いたところ、物件の価値が価値が30万ポンド(4100万円)から500万ポンド(6億8000万円)にまで高騰したという事例がありました。