皆さんこんにちは。よくオークションで高値で取引されている絵画。人気の作品だと数億円で取引されることもあるようです。もちろん、オークションで絵画の値段が決まることはありますが、実際はオークションだけで絵画の値段が決まるわけではありません。
今日は絵画の値段の決め方について分かりやすくお伝えしていこうと思います。
参照:https://www.youtube.com/watch?v=snT6AnWpgZM
参照:絵画をたしなむ/https://kurohaku.com「絵画の値段の付け方や相場、高額絵画ランキングについて解説)
まず、絵画には大きく2つの市場があります。
プライマリーマーケット(最初に絵画を売りに出される場所)
簡単に言うとギャラリーや百貨店で売られている作家さんの作品のことを指します。
セカンドリーマーケット(いったん売れた絵がまた売りに出される場所)
簡単に言うとオークションで売られている作家の作品のことを指します。
プライマリーマーケットとセカンドリーマーケットでは絵画の値段のつけ方が変わってきます。
プライマリーマーケットの場合
絵画の値段のつけ方はさらに3つあります。
①画廊(ギャラリーや百貨店)+画家で値段を決めていきます。
「号」とは絵の大きさを表しています。
号単価(1号当たりの値段)×号数で値段が決まります。
これは一般的な世界の絵画の値段のつけ方です。日本の場合、また世界の基準とは違い独自の方法で値段を決めています。
先ほどの号単価に基づく値段のつけ方には変わりはありませんが、
10号を基準にそこから大きければ大きいほど単価が低く、10号より小さくなっていくほど単価が高くなっていくという仕組みになります。
ここで画家の努力量や絵に対して向き合った時間は評価されないと考えると少し残念な感じがしますね。
②画商が決める場合
受賞歴や展覧会歴といった画家のキャリアで号単価を判断します。
美術雑誌掲載や百貨店での展示をする中堅以上で
おおよそ号単価2万5000円以上
③絵画の値段を自分で設定する場合
多くの画家は他の画家と値段を比較しながら総合的に値段を決めます。
美術雑誌に載るような画家の場合
号単価4~5万円
無名のうちは
1号1万5000円ほどから始めることが多いです。
2.セカンドリーマーケットの場合
絵画の需要と供給の関係で値段が設定されていきます。
もちろんプライマリーマーケットの値段を上回るものもあれば下回るものもあります。
セカンドリーマーケットこそ、絵の質だけではなく、画家の知名度や将来性、コレクターの人数などプライマリーマーケットにはない多くの要素が複雑に絡み合うシビアな市場です。
逆に、何が高値で取引されるか想像がつきにくく面白くて深い市場でもあるように思えます。
各オークションで取引されている作品も注目してみると楽しいかもしれませんね♪