【葛飾北斎】浮世絵作品:富嶽三十六景はクリスティーズで5000万円以上で落札?!

Katsushika Hokusai
アーティスト紹介

DATA

ニックネーム
ジャポニズムを巻き起こした天才
作者について
日本を代表する浮世絵師。富嶽三六景の「神奈川沖波裏」「凱風快晴(通称:赤富士)」「山下白雨」は「三大役物」と呼ばれ、シリーズ中の傑作とされています。 大胆な構図と独特の色彩は日本だけではなく、海外アーティストにも大きな影響を与えました。

現在の値段

3,224,794円

2007年11月8日、ロンドンで行われたクリスティーズ(Christie's)のオークションにて『凱風快晴』が6800万円で競り落とされ、2019年3月のクリスティーズNYセールでは約5,600万円で落札されました

日本では、2019年9月シンワオークション東京にて2,700万円で落札されています
2019年3月、ボナムズNYセールにて5,200万円で落札されました
2019年9月、同じくボナムズNYで2,500万円で落札されています

投資として浮世絵を買う場合、「初摺(しょずり)」といって版画ができて始めの作品の方が価値が高くなります。版画は「後摺」になってくると、摩擦を起こし、線がボケてしまい、色と色の識別や美しさがなくなってくるそうです。
浮世絵は、保存の良いものとそうでないものでは100万円以上の値段の差がありますので、購入の際には注意深く観察してみてください。

経歴

北斎は、東京都葛飾区の職人家に1760年に生まれました。北斎の父は、将軍の鏡を製作する鏡職人だったと言われています。北斎は6歳の頃から絵を描き始め、父親から芸術を学びました。

14歳で木彫師の見習いとなり、18歳まで働き、その後は工房に入りました。

1779年に歌舞伎俳優の写真で最初の版画を出版しました。初めは、当時人気があった遊女や歌舞伎俳優などの浮世絵を作成しましたが、北斎は風景や日本人の日常生活や動物や昆虫などを題材に変えていきました。その他にも、肖像画や絵本、漫画など様々なジャンルに挑戦しました。

北斎のキャリアの絶頂期は1820年代でした。最も有名な作品である大波を描いた「富嶽三十六景」が発表されたのはこの頃です。この作品は大変人気があったので、北斎はさらに10枚の版画を制作しました。

1839年、東京で北斎のスタジオと彼の作品の多くが火事で破壊され、災害が発生しました。また、安藤広重などの若手アーティストが台頭しましたが、北斎は1946年に亡くなるまで絶えず良い作品を生み出そうと作品の制作を続けました。

葛飾北斎の実績は、日本でなく海外でも評価されています。

アメリカの『LIFE』誌が「この1000年で最も偉大な業績を残した世界の100人」という特集を組んだ際に日本人で選出されたのは唯一北斎だけ選出されました。日本よりもむしろ世界で高い評価を受けているのです。

引用:Waraku web

引用

Waraku web

「葛飾北斎とは?浮世絵「富嶽三十六景」など有名作品と人物像を徹底解説!」

https://intojapanwaraku.com/art/1100/

まとめ

昨年、東京にあるすみだ葛飾北斎ミュージアムに行きました。外観からとても素敵で圧倒されました。そして、もちろん展示もとても分かりやすく楽しく葛飾北斎について勉強できました。
是非、皆様も行ってみてください。

すみだ葛飾北斎ミュージアム
ABOUT ME
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。