【ロッカクアヤコ】段ボールに手で描く「魔法の手」:作品や値段のまとめ

Rokkakuayako
アーティスト紹介

DATA

ニックネーム
魔法の手
作者について
筆を使わず手指でペインティングする独特の手法で有名な作家。 目が特徴的な女の子とカラフルな絵画が特徴的です。

現在の値段

639,268円

2020年、 株式会社マレットジャパンによる近現代美術作品を扱うオークションにて1200万~1700万円を装う落札額としていましたが、120号大の大型作品で、2000万円で落札されました。

大判の絵画は、1000万円以上で取引されていますが、
通常サイズだと200万円程で手に入ります。
この5年で、7倍以上にも値段が高騰しているので
今が投資用に買い時のアーティストかもしれません。

経歴

1982年千葉県で生まれました。2002年に絵を描き始め、美術学校に通わず、独学で絵を習得しました。2003年村上隆主催の現代美術の祭典『GEISAI#4』にてスカウト賞を受賞して、注目を集めました。

ロッカクアヤコの作品は、大きな目をした女の子がモチーフとなっていて、その周りにカラフルなモチーフや花、虹などが散りばめられています。子供が描いた絵の「想像力」や「ルールの欠如」からインスピレーションを得ることもあるそうです。

引用:https://media.and-art.jp/art-studies/contemporary-art/about_rokkaku_ayako/

女の子の表情や色彩が大変豊かで、日本だけでなくヨーロッパやアジア市場でも大変人気が高まっています。

現在、ドイツ・ベルリン、ポルトガル・ポルト、東京、オランダ・アムステルダムに住み、制作活動をしています。 彼女は数多くのギャラリーで展覧会を開催し、アジア、ヨーロッパ、アメリカのアートフェアで作品を発表しました。オランダのロッテルダムにあるクンスタール美術館とスロバキアのミューレンスティーンダヌビアナ美術館での個展は何千人もの観客を魅了しました。また、アートフェアや展示会でライブで制作する「パフォーマンスペインティング」にも参加しています。

段ボールにペイントする理由

ロッカクアヤコは、絵を描く際に、筆を使わず、素手を使いアクリル絵の具を段ボールに直接描くユニークな技法です。

引用:https://media.and-art.jp/art-studies/contemporary-art/about_rokkaku_ayako/

そのため、ダイナミックで生き生きとした構図が絵に表れています。段ボールだけでなく、ヴィンテージのルイ・ヴィトンのトランクやアクリルなどに絵を描き、カラフルな芸術作品を生み出しています。特に、高さや幅が数メートルの非常に大きな作品を積極的に制作しています。

段ボールを使用して、ライブペイントする理由は下記にあります。

使用する素材にダンボールを選んだ理由は、実は、当初ゴミの集積所ですぐ手に入り、しかも軽いという理由からでした。

ダンボールに絵具、素手で描くという独自の技法は筆で描くよりも早く、直接触れているため原始的になる感じが気持ちよく、どんどんエネルギーが湧いてくるのだそうです。

ダンボールのでこぼこした表面が温かみを感じ、好んで使用していましたが、壊れやすく経年劣化も早いので、画廊と組むようになってからはキャンバスにも描くようになっています。

引用:https://www.artkaitori.com/staff-blog/世界が注目する若手芸術家:ロッカクアヤコ/

独学でアートを学ばれたロッカクアヤコだからこその発想ですね。ただ、段ボールは劣化が早いので、保管にも注意が必要です。ロッカクアヤコ

ロッカクアヤコ作品の値段

現在、ロッカクアヤコの作品の値段は上昇しています。

2013年の時点では、1辺が1mを超える大型作品の落札価格平均では100万円を切っていましたが、その3年後にはなんと約2倍の199万円まで上昇し、さらにその2年後には3.5倍以上の740万円まで上昇しました。

この数年で市場価格がかなり高騰しています。

引用:https://www.artkaitori.com/staff-blog/世界が注目する若手芸術家:ロッカクアヤコ/

作品の値段とオークション情報

SBIオークションでのロッカクアヤコの作品と落札価格の一部を紹介します。落札予想価格より、落札額が高くなっているのが注目ポイントです。

①2014年:無題

2014制作 アクリル、キャンヴァス 100.0 × 140.0 cm (39⅜ × 55⅛ in.)

予想落札額:12,000,000 – 18,000,000

落札価格: ¥ 34,500,000 JPY

②2017年:早生まれ行進曲

2017制作 シルクスクリーン、4点組 S. 44.5 × 59.5 cm (each)

落札予想価格:¥800,000 – 1,400,000

落札価格: ¥ 2,242,500 JPY

③2008:無題

2008年制作 アクリル、キャンヴァス 100.0 × 100.0 cm (S40)

Estimate¥4,000,000 – 6,000,000

落札価格: ¥ 9,775,000 JPY

④2012年:無題

2012年制作 アクリル、キャンヴァス 75.3 × 110.3 cm (29⅝ × 43⅜ in.)

Estimate¥6,000,000 – 9,000,000

落札価格: ¥ 11,500,000 JPY

まとめ

現在、ロッカクアヤコの作品の値段は上がりつづけています。1000万円以上の落札額も叩き出しています。現在購入することでアート投資となる作品になるかと思います。日本を代表する作家奈良美智のように億を超える落札額になるアーティストになっていってほしいですね。

参考

ART FULL「魔法の手で描く「ロッカクアヤコ」のSBIアートオークション落札相場分析」https://artfull.tokyo/?p=6724

SBIアートオークション https://www.sbiartauction.co.jp

ABOUT ME
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。