キース・ヘリング

Keith Haring
アーティスト紹介

DATA

ニックネーム
ソーシャルインパクト
作者について
キース・ヘリングは、世の中に対して「エイズ予防啓発」「LGBTの認知」「核放棄」「反アパルトヘイト」など社会的・政治的な問題をテーマとした作品を制作しました。

現在の値段

645,402円

SBIオークションから見たレポートに、キース・ヘリングの作品は「各年ともに落札予想価格を下回ることなく推移し安定したパフォーマンスを示している」との記載もあります。知名度が高く人気が安定したアーティストのため、今後も大幅な値下げはないと思われます。

SBIオークションで落札されたPOP SHOP Ⅵ(Littmann p.150)は72万円、2020年イギリスで「無題」が152㎝×152㎝の作品が2億8000万円で落札されました。作品によって値段の差があります。

経歴

キース・ヘリングは、1958年5月4日にペンシルバニア州レディングで生まれ、近くのペンシルバニア州カッツタウンで育ちました。趣味で漫画を描いていた父親から漫画の基礎知識を学び、幼い頃から絵を描くことが好きで、同世代の多くの子供たちと同様に、彼もディズニー、ドクター・スース、ルーニー・トゥーンズなどの人気アニメに憧れを抱いていました。

高校卒業後にはピッツバーグのアイビー・スクール・オブ・プロフェッショナル・アートに入学しますが、わずか2学期でグラフィック・アーティストになる気がないことを悟り中退しました。

その後、一時的にピッツバーグに残り、独学で勉強と制作を続けましたがその後、ニューヨークのスクール・オブ・ビュジュアル・アートに入学しました。

NYに引っ越してすぐに、ストリートや地下鉄のストリートアートの存在を知りました。彼は、ケニー・シャーフやジャン=ミシェル・バスキアと友人になりました。地下鉄の広告スペースにある黒板に、白いチョークで絵を描き始めました。これは、チョーク・アウトライン形式(犯罪現場で被害者の位置を書き記しするための白い線)と呼ばれる方法です。

キース・ヘリングの生、愛、性、そして死をテーマにした絵は、ニューヨークの地下鉄に乗る人たちの目に留まりました。彼は何千もの作品を制作し、自身のスタイルを確立するとともに、知名度を高めていきました。

1982年にソーホー・ギャラリーで開催された個展で注目を集め、高い評価を受けてデビューしました。その後はヨーロッパ、南米、オーストラリアなど、世界各地で数十点の壁画や作品を公開していきます。また、アンディ・ウォーホルとも友好関係があり、美術界へ頭角を表していきました。

1986年、キース・ヘリングはマンハッタンのダウンタウンに自身のアートグッズ店「ポップ・ショップ」をオープンしました。内装は彼が手がけ、Tシャツ、おもちゃ、ポスター、ボタン、マグネットなどに、彼の作品が描かれていました。彼の店は大量生産や低価格の小売商品への扉を開き、アートが商業化になる第一歩を確立しました。

自身の作品を使ってエイズの啓発活動を行っていたヘリングは、人気絶頂であった時にエイズと診断されました。1989年にはキース・ヘリング財団を設立し、エイズ関連団体への資金提供や画像の提供、エイズの治療法の発見に向けた活動を行っています。亡くなるまで作品を発表し続けましたが、1990年にエイズ関連の合併症で31歳の若さで亡くなりました。

エイズだけでなく、同性愛者でありドラッグの経験もあるキース・ヘリングは、世の中に対して「エイズ予防啓発」「LGBTの認知」「ドラッグの禁止」「核放棄」「反アパルトヘイト」など社会的・政治的な問題をテーマとした作品を制作しました。

まとめ

山梨県に「中村キース・ヘリング美術館」があるのをご存知でしょうか?ここの美術館に所蔵されている作品は中村和男氏のコレクションです。

中村氏はサラリーマン時代、ニューヨークに出張した際に、キース・ヘリングの作品に出会いました。観た瞬間から元気をもらった氏は、少しずつコレクションを増やしていきます。その数、300点を超えたというのですから、その熱量には驚かされます。

引用:LINEトラベル

コレクションをを1人で独占するのはキース・ヘリングの考え方にも反すると、美術館を地元の山梨県に作ったそうです。しかも併設のカフェがとてもカフェが可愛いのです!アートに興味がない方でも楽しめますね。

中村キースヘリング美術館 https://www.nakamura-haring.com

私がNYに住んでいる時、キース・ヘリングの作品をよく発見しました。彼の絵のメッセージ性や社会的に意味を知ると納得できました。わずか31年で美術界を変えた1人と言っても過言ではありませんね。

20歳の時の彼の日記からは、「人生は芸術で、芸術は人生だ」と記されていたそうです。理想を追い求め、それを発信していく生き方に感銘を受けました。

参考

This is Media「キース・ヘリングはどんなアーティスト?彼の作品と死因について分かりやすく解説」

https://media.thisisgallery.com/20209465

LINEトラベル「絶対楽しい!山梨県・小淵沢「中村キース・ヘリング美術館」」

https://www.travel.co.jp/guide/article/42947/

中村キース・ヘリング美術館 https://www.nakamura-haring.com

ABOUT ME
しおり岡
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。