近年、老後の生活が危ういことや終身雇用制度の崩壊で、人々から注目を浴びている投資運用。
中でも、長期的な目線でリスク少なく増やすインデックス投資が話題となっています。
ネット上では「借金してインデックス投資をすればお金は増えるのでは?」という意見も挙げられています。
そこで本記事では、借金してインデックス投資をするリスクと投資でのNG行動を紹介します。
インデックス投資の1つである「VTIへ投資するだけでいい」意見が本当なのかも解説するので、安全に資産運用したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。
また、インデックス投資以外にも絵画やNFTなどのアート投資も今注目を集めています。
「あわせて読みたい」では、お金持ちがアート投資に目を付けている理由を紹介しているので、興味のある人は必見です。
借金してインデックス投資をしてはいけない理由
本章では「借金してインデックス投資をしてはいけない理由」を3つ紹介します。
- 元本が減る可能性が0ではない
- リスクのある投資に手を出す危険性がある
- 精神状態が悪くなり日々の行動に悪影響が出る
借金して投資をしようとしている方は必見です。
元本が減る可能性が0ではない
借金してインデックス投資をしてはいけない理由は、元本が減ってしまう可能性があるからです。
インデックス投資も投資なので絶対はありません。
長期的目線で見れば利益が出る可能性が高いとはいえ、借金してまでリスクを追うのは非常に危険です。
また、借金をしているということは、投資の利益が返済額を超えなければ、赤字となります。
当たり前ですが、借金には利子も付きます。
銀行だと投資目的の借金は審査が非常に厳しいので、消費者金融といった高金利の業者から借りることになるので、必然的に赤字にもなりやすくなるでしょう。
結果、元本が減る可能性も高いので、借金をしてまでインデックス投資をするのは危険と言えます。
リスクのある投資に手を出してしまう危険性がある
また、借金をしてインデックス投資をしてしまうと、リスクのある手法に手を出してしまう危険性があります。
特に人間は損をしてしまうと「失った分を取り返したい」と普段していない行動をとりがちです。
例えば、パチンコが良い例です。
損しているほど、取り戻すためによりお金を費やしたくなります。
「今日は1万円までしか使わない」と決めていても、負け続けていると2万円を使っているのは有名な話です。
そして借金していると生活も苦しくなるので、利益が出ていなければさらに拍車がかかり、リスクのある投資をしてしまう可能性は高まります。
そのため、借金してインデックス投資をするという考えは危険な思考と言えます。
精神状態が悪くなり日々の行動に悪影響が出る
借金をすると、精神状態が悪くなり、日々の行動に悪影響が出る点もデメリットです。
具体的には、以下のような症状が出ます。
- 物事に興味を持たなくなる
- 思考力や集中力の低下
- 食欲がなくなる
- 睡眠が取れなくなる
参照元:借金苦のストレスが原因で心の病気(うつ病)になった時の解決法2つ
特に危険なのが、食欲の低下と睡眠が取れなくなることです。
病気を発症する可能性が高まるだけでなく、最悪の場合、死につながることもあります。
また、インデックス投資で儲けるために借金をするとなると、稼ぎたい金額にもよりますが数十万~数百万円は必要です。
つまり、返すことが難しい金額を借金するはめになるので、結果、焦りや将来の不安が出て精神状態が狂ってしまいます。
したがって、借金してまで投資をするのはおすすめしません。
借金してインデックス投資?VTIだけでいい意見は本当なの?
結論「VTIだけに投資しておけば良い」という考えは危険です。
VTIはアメリカの株式市場を集めたインデックスファンドです。
言い換えるならば、アメリカの会社の未来に投資をしていることを意味します。
したがって、アメリカの会社の業績が落ちることがあれば、大損する可能性も考えられます。
また、投資に絶対はないので、資産を分けておく分散投資をするのは基本です。
「VTIだけに投資しておけば良い」など、一点集中でお金を入れるのは非常に危険な考えと言えます。
借金以外に投資でしてはいけない行動
前半部分では、借金をしてインデックス投資をしてはいけない理由を中心に解説してきました。
投資には借金だけでなく、してはいけない様々な行動が存在します。
そこで本当では「借金以外にしてはいけないNG行動」を紹介します。
- 最初から多額の金額で取り組む
- 投資に関する勉強をしない
- 広告やSNSで紹介されているものに投資する
投資をこれから始めようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
最初から多額の金額で取り組む
最初から多額の金額を投資するのは、絶対にしてはいけない行動です。
最初から多額の投資をして起こり得るリスクは以下の通り。
- 大損をする
- 仮説・検証ができないので同じ失敗をする
- 生活が苦しくなる
初めから多額の投資をする一番のデメリットは、仮説・検証ができないので、同じ失敗をする可能性があることです。
特に投資は相場が常に変動するだけでなく、政治や世間の動向で価格が大きく変動します。
そのため、情報収集が利益を出すためには必要不可欠です。
また、ほとんどの資産を【上がるか・下がるか】の2択にかける方法は、投資ではなくギャンブルと同じです。
したがって、いきなり多額の金額で投資するのは絶対に辞めましょう。
投資に関する勉強をしない
また、投資に関する勉強をしないのも、利益を目的にしているのであれば絶対にやってはいけない行動です。
当たり前ですが、何もしなくて成功する甘い話などありません。
仮に成功しても、なぜ上手くいったかが言語化されていないのであれば、ラッキーと同じです。
また、勉強せずに取り組んでいると、失敗した時に次も同じことを繰り返す可能性があるので、非常に危険です。
「なんか難しそうだから」という意見も見かけますが、投資で利益を出したのであれば、しっかりと勉強していくのは必要不可欠と言えます。
広告やSNSで紹介されているものに投資する
広告やSNSで紹介されているものに投資するのも、非常に危険な行為です。
そもそも、他の人から教えられたのにお金を入れるのではなく、自分で情報収集したものへ投資するようにしましょう。
また、広告やSNSで紹介されているものへ投資すると、以下のようなデメリットがあります。
- ほとんどの確率で損をする
- 個人情報を抜かれる危険性がある
- 他の投資商品も紹介される可能性がある
広告やSNSで紹介されているものは、詐欺師が騙す目的で売っている可能性が非常に高いです。
投資家の目線になってみるとわかりますが、投資する銘柄は証券会社にあるのに、わざわざ広告を出して販売しているのは不自然です。
また、他責思考で取り組むと自分の力不足であると認識しないので、基本的に物事は上手くいかなくなります。
したがって、投資で利益を出したいなら必ず自分の力で情報収集をしていくことは、必須と言えます。
まとめ
本記事では、借金してインデックス投資をするのは良いのかどうかについて解説しました。
結論、借金してインデックス投資するのは非常に危険です。
投資で絶対儲かることはなく、やり方によっては元本が減る可能性も0ではありません。
また、投資が上手くいっていないと精神状態が悪くなり、日々の生活に支障が出る可能性がある点も大きなデメリットです。
したがって、借金してまでインデックス投資するのは辞めておいた方が良いと言えます。
仮に投資をしたいのであれば、少額から大きな利益になる可能性がある絵画やNFTなどのアートへの投資がおすすめです。