コラム記事

アートと保険

人身保険、自動車保険、火災保険…。と、今私たちの生活のほとんどに保険がかけられていますね。

初のアートをコレクトするあなたも『せっかく高く買ったアートが盗まれたら、火事で焼けてしまったらどうしよう…』と思うことがあるかもしれません。

今回はアートと保険についてご紹介したいと思います!

美術館の費用の4割は保険?!

「バーゼル美術館の年間予算は2100万フランだが、そのうちの4割は保険料の支払いに充てられる」と前出のチャールズさん。「展覧会によっては、保険料は数万から数百万フランに及ぶ」という。

swissinfo.ch「名画の保険料 美術館の重い負担に」
https://www.swissinfo.ch/jpn/%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%93%81%E3%81%AE%E6%90%8D%E5%AE%B3%E8%A3%9C%E5%84%9F_%E5%90%8D%E7%94%BB%E3%81%AE%E4%BF%9D%E9%99%BA%E6%96%99-%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E3%81%AE%E9%87%8D%E3%81%84%E8%B2%A0%E6%8B%85%E3%81%AB/41199392

引用文中のチャールズさんは、バーゼル美術館の管理部長(2015年時点)です。

2021年3月現在、1スイスフランは約115-120円です。

1度の展覧会で億単位の保険料がかかるということです。

空調や照明などでもかなりの経費がかかりそうですが、保険料がかなり高額になることが実感できます。

一般向けアートの保険は?

何億円もするアート作品の話も気になりますが、まずは平均所得の方が購入するような10-100万円の価格帯の作品について考えてみましょう。

1.火災保険での補償は30万円が一般的
家具などと同じ扱いと想定すれば、30万円まで保険が適応されます。

2.貴金属ならば100万円までの補償
別途契約やオプションの付加が必要な場合もありますが、貴金属なら100万円の補償となります。

3.それ以上は別途見積もり
保険料を加算することによって300、500、1000万円と補償を上げることは可能です。
現在の評価額に加え、作品の素材、保管方法、現状など様々な観点から保険料は決められます。

*あくまでも一般的なお話です。気になる方はご加入されている、あるいはこれから加入しようとする保険会社とご相談してみてください。

作品の評価額と保険金額

保険額において注意しなければいけないのは

「あなたがいくらで買ったか」
ではなく
「いくらであると世の中で評価されるか」

が基準となる点です。

時価、新価(同じものを新たに新品で買った場合の価格)が補償金額となります。あまり有名でないアーティストの作品だと、ほぼ無価値扱いになってしまう可能性もあります。

保険を手厚くかけるよりも購入したアートを家で大切に保管することを心がけ、コレクトしていきましょう。


ABOUT ME
おちか
おちか
アートとお金と食べる事が大好き。コレクターの叔父の影響で幼い頃からアートに囲まれた環境で育つ。ピカソの「ゲルニカ」はお友達。 社会人になってからは医療・福祉系の仕事をしていた事もあり、アールブリュットの世界に魅了される。