【インベーダー】パリや東京のストリートにあるモザイクタイル作品が有名!経歴や見られる都市など

INVADER
アーティスト紹介
invaderストリートアート

DATA

ニックネーム
ピクセルのストリートアーティスト
作者について
フランスのストリートアーティスト、インベーダーは、「スペース・インベーダー」などの8ビットピクセルのビデオゲームキャラクターにインスパイアされたモザイクタイルアート作品で世界的に知られています。パリから東京まで世界中の都市の街中に施されたストリートアートは、ノスタルジックな魅力とゲリラ的な芸術性で人気を集めています。

現在の値段

約6,743,700円(直近36ヶ月の平均落札価格)

2022年「BRC_13」約10,824,837円(Christie's)20 x 21.7 cm
2023年「ALIAS LDN-14」約4,780,084円(Phillips)23.9 x 25.5 x 8.3 cm
2024年「Original "POTI-50" Potosi Bolivia Mosaic Artwork」約4,383,405円(Julien's)

インベーダーの作品は、ストリートアートとしてのモザイクタイル作品が中心となっていますが、アートオークションに出品されているモザイク作品やシルクスクリーン作品もあるようです。作品によって寸法が様々なので、絵画作品のように号ごとの価格を出して比較することができませんが数十万円から数百万円単位で取引されているものが多いようです。

インベーダーの経歴

インベーダー
引用:https://theculturetrip.com/europe/france/articles/everything-you-need-to-know-about-the-street-artist-invader

INVADER(インベーダー)は、1970年代後半から1980年代前半にかけて流行った8ビット・ビデオゲームのキャラクター(スペースインベーダー、パックマン、ドンキーコングなど)をモチーフにしたモザイクタイル作品で知られるフランスのストリートアーティストです。

1990年代後半に世界中の都市の公共スペースをピクセル化した作品で 『侵略(Invade)』したことで、注目を集めました。

古典的なアーケードゲームのキャラクターが用いられることが多いインベーダーのモザイク画は、ノスタルジーとアーバンアートの融合という特徴があり、人気を集めています。

インベーダーの特徴的なスタイルは、セラミック・タイルを使ってピクセル・アートのようなモザイク・アート作品を制作することです。モザイクのひとつひとつは丹念に作られており、変に悪目立ちすることなく、その風景に馴染むように取り入れられているため、街中で発見する喜びも感じられるところも、ファンが多い理由でしょう。

インベーダーの作品は、パリから東京、ニューヨークまで、世界中の主要都市のビルや壁、街角で見ることができます。

現在進行中の 「Invasionプロジェクト」は、インベーダーが世界中の都市をターゲットに、建物や街角など思いがけない場所にモザイクの痕跡を残すというもので、注目を集めているようです。

インベーダーのストリート・アートへの遊び心に溢れながらも破壊的なアプローチは、公共空間やハイカルチャーとローカルチャーの境界線という概念に挑戦しているといえます。

インベーダーの有名な作品が見られる世界の都市

インベーダーは、世界79都市で約4000点ものタイル・モザイクアートを残しているそうです。

公式ウェブサイトでは、世界各地のどこに作品があるか表示されているマップなどもシェアされています。

フランス・パリ

インベーダー パリ
引用:https://ameblo.jp/cubanito/entry-12713585014.html

インベーダーの出身地であるパリの街中の至る所で、彼のアートワークを見つけることができます。パリ市内だけでも1450以上の作品があると言われています。

ポンピドゥーセンターのような歴史的建造物のファサードを飾るスペースインベーダーを象徴するキャラクターから、モンマルトルの曲がりくねった通りに位置する隠れた名所、マレ地区、ベルヴィル、ラテン・クオーターなど、インベーダーの作品は、自然な形でパリの街の建築に溶け込んでいます。

私が去年パリに行った際には、パリの中心地以外にベルサイユ宮殿のあるエリアでもインベーダーの作品を発見しました。

日本・東京

渋谷のタワーレコード脇の高架にあるインベーダーによるモザイクの「鉄腕アトム」
引用:https://theculturetrip.com/europe/france/articles/everything-you-need-to-know-about-the-street-artist-invader

東京でも、インベーダーによる作品が発見できます。

若い層や外国人観光客など多様な人々が集まる、活気のある渋谷や原宿の界隈には、たくさんのモザイクアート作品があります。

渋谷のタワーレコード脇の高架にあるインベーダーによるモザイクの「鉄腕アトム」を見たことがある人も多いかもしれません。残念ながら、こちらは2022年に撤去されてしまったようです。

また、新宿の高層ビルや下北沢の路地などの思いがけない場所にもあるので、ぜひ探してみてください。

イギリス・ロンドン

ロンドン インベーダーのモザイク作品
引用:https://st-style.com/art/979.html

イギリス・ロンドンの東側に位置するショーディッチは、グラフィティだらけの場所もあり、ストリート・アートのシーンとしてもよく知られるエリアです。

このエリアには、ショッピングエリアとしてさまざまな店やトレンディなカフェなどが並び、週末に賑やかなマーケットが開催されたりして人の賑わう場所です。そんな街中にも、インベーダーの作品が隠れています。

ブリックレーン、ハックニー・ウィック、またソーホーなどのエリアにもインベーダーのグラフィティがあります。

アメリカ・ニューヨーク

ニューヨークにあるインベーダーのピクセル作品
引用:https://madhattersnyc.com/blog/invader-street-art-flash-invaders-nyc-map

『コンクリートジャングル』と称される世界の中心の都市であるニューヨークにも、インベーダーのピクセル作品は侵略済みです。

マンハッタンからブルックリンの街中の建物で、インベーダーの作品を見つけることができます。特にロウアー・イーストサイドやウィリアムズバーグにあるのは有名で、穴場的にブッシュウィックやロングアイランド・シティなどでも探すことができるそうです。

ニューヨークでインベーダーの作品を発見できる場所をまとめたブログがあったので気になる人はチェックしてみても良いでしょう。

スペイン・バルセロナ

スペインのバルセロナにあるインベーダーの作品
引用:https://www.space-invaders.com/world/barcelone/

ゴシック建築や活気あるストリートライフ、豊かな文化遺産が混在するスペインのバルセロナでもインベーダーの作品を見つけてみましょう。

ゴシック地区やアシャンプラの通りまで、あらゆる場所でインベーダーによるモザイクのインスタレーションが発見できます。

トレンディな店が揃うエル・ラバル地区には、急成長中のクリエイティブ・コミュニティがあるポブレノウ地区にも、他のアーティストによるストリートアートと共存するインベーダーのモザイク作品が見られます。

まとめ

インベーダーのグラフィティはパリを始め世界の各都市で発見することができます。

各都市を旅行する際には、インベーダーの作品を観光ついでに探してみることも、宝探しのような感覚で楽しいかもしれません。

参考

インベーダー https://www.space-invaders.com/home/

画像引用元:https://www.afrenchcollection.com/french-street-artist-invader/ 

ABOUT ME
あやね
2018年にアメリカ NYへ移住した、京都生まれの大阪人。日本の伝統工芸が持つ独特で繊細な美しさが好きで、着物や器を集めている。郊外の家に引っ越したことをきっかけに、アート作品やアンティーク家具を取り入れたインテリアコーディネートにも興味を持ち始める。アメリカで日常生活に様々な形でアートを取り入れる人々に出会い触発され、2021年より趣味で陶芸をはじめる。