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FTXが破綻!実はポンジスキームだった?アート投資をする時にも役立つ投資方法とは?

世界トップ規模の仮想通貨取引所とまで言われていたFTX。野球選手の大谷翔平やテニス選手の大阪なおみがアンバサダーをしていたこともあって、暗号通貨への知識がある人で知らない人はいなかったでしょう。そんな大手の取引所が2022年の11月11日に破綻しました。

この破綻によって、数千万円~数億円規模の資産を失った人もいるのではないでしょうか?さらにFTXはポンジスキームだったとまで言われています。

そこで本記事では、FTXがポンジスキームだったのかについての解説と今話題にもなっているアート投資をするときにも役立つ教訓を紹介していきます。

また、下記の記事では仮想通貨詐欺のやり口を解説しています。詐欺に引っかかりたくない人はぜひ参考にしてください。

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FTXはポンジスキームだった?

今回のFTXの破綻報道。負債総額は数兆円規模とされ、仮想通貨業界でも過去最大の破綻だと言われています。そして驚くことにFTXは自転車操業状態にあり、実態はポンジスキームだったそうです。

ポンジ・スキームは出資金を集めても実際の運用はせずに、将来的に破綻することが分かっていながら、さらに新しい出資者からお金を騙し取る方法です。

https://www.btcc.com/ja-JP/hashtag/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8-%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A0

投資系の詐欺によく使われている手法になります。実際にポンジスキームで運用されているかの判別がプロでも難しいのが最大の特徴です。

ここまでポンジスキームについて説明してきましたが、見分け方を知りたい人もいるでしょう。結論から言ってしまうと見分けるのは難しいです。今回のFTX破綻事件もポンジスキームだとは思えない規模の仮想通貨取引所が蓋を開けてみれば詐欺のように運用されていましたし、アンバサダーも誰もが知っている人が採用されていました。

つまり、規模に関係なくポンジスキームの可能性があります。そのため、投資だけでなく取引所にも絶対はないことを認識することが大切です。

FTXから学ぶ!アート投資でもポンジスキームはあるの?

FTXはポンジスキームだったと説明しました。ここでは今話題になっているアート投資の中にポンジスキームはあるのかについて解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

①絵画投資

絵画投資はアート投資の中で一般的な投資方法の1つです。やり方は、シンプルでオークションや画廊で絵画を購入し、購入金額より売却するときの価格が上がった時に売却するだけです。

実際に絵画の価格が跳ね上がった事例でいくと村上隆の作品が挙げられます。1996年に小山登美夫ギャラリーで個展をした頃、彼が制作した作品の価格は、20万円から40万円くらいで取引されていました。現在は数千万円~数億円規模の価格で売買されています。そのため、アートへの投資が様々な投資家から注目を浴びています。

そして一番気になるのはFTXのようなポンジスキームが存在するのかでしょう。結論、ポンジスキームを使用した絵画投資は今のところ存在しません。絵画投資の性質上、配当利益のような定期的に利益が支払われる仕組みがないからでしょう。

とはいえ「この絵画の価格は将来上昇する」「数百万円の絵画をよく分からず購入させられた」など理解が難しい分野だからこそ、詐欺は多発しています。そのため、アート投資をするときは注意しましょう。

②NFT投資

NFT投資は、絵画や美術品と比べるとアートの中でも将来性が高く、様々な分野への使用されることが予想されているため投資家だけでなくあらゆる業界で注目されています。しかし、NFTは「ネズミ講なのでは?」「ポンジスキームなのでは?」などの声も上がっています。

ネズミ講なのかは、こちらの記事で解説していきますのでぜひご覧ください。

そしてポンジスキームと言われている理由は、NFTゲームの構造にあります。

構造は以下の通りです。

  1. 新規プレイヤーがゲーム内で使用するアイテムを購入する
  2. 手に入れたアイテムを使用してゲーム内トークンを稼ぐ
  3. 別の新規プレイヤーがトークンを購入することで、既存のプレイヤーにお金が入る

参照元:NFTゲームはポンジスキーム?【本質知れば騙されない!迷わない!】

この構造だとゲーム開始時初期の人やゲーム内のアイテムを豊富に所持している人が儲かりやすい仕組みになっています。ポンジスキームも先に参入した人が儲かる仕組みになっているためNFTも「同じなのでは?」といった声が挙がっています。

とはいえ、先ほど説明したようにポンジスキームであるか否かの判断は難しいため、真相は不明です。そして参入が早い人が儲かるのは、どの業界でも同じでしょう。後ほど改めて説明しますが、大切なことは資産を必ず分散しておくことです。

FTXから学べること!アート投資をするうえでの教訓

FTXの破綻で投資家は様々な教訓を得たことでしょう。ここからは投資で気を付けるべきことを紹介します。基本的なことばかりになりますが、非常に大切なので必ず押さえておきましょう。

また、アート投資に通じるものがあるのでぜひ参考にしてください。

①投資に絶対は存在しない

はじめに、投資で絶対は存在しません。特に今回のFTX騒動で、たとえ取引所であっても破綻することが判明しました。今の時代は大企業の倒産や景気の急激な変化など、何が起こっても不思議ではありません。代表的なものだと新型コロナウイルスの蔓延が挙げられます。

コロナウイルスの影響が一番大きかった2020年に報道されたニュースでは、失業者が7万人を超えたと発表されていました。そしてここまでの社会に影響を及ぼすウイルスであったことを誰もが予想だにしていなかったことでしょう。

そのため、現在は投資だけでなく、全ての業界で最悪の場面を想定し行動していくことが非常に大切といえます。

参照元:新型コロナ影響の失業者 7万人超える 厚生労働省 | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース

②資産は必ず分散する

どんな投資にも共通しますが、資産は必ず分散しましょう。何度も言いますが、今回起きたFTXの破綻は誰1人予想していない出来事でした。

自分の持っている資産のほとんどをFTXで保管していた人も一定数いたでしょう。そうなるとせっかく増やしてきた資産も水の泡です。

アート投資は詐欺も多く偽物の作品が数多く出回っています。そのため、あくまで余剰資金で行い、資産も必ず分散しておきましょう。基本中の基本ですが、今回の事件を機に重要であることを再認識し投資していくのをオススメします。

まとめ

今回は、FTX破綻の実態を紹介するとともにアート投資でも注意するべきことについて解説しました。特にアートへの投資は、世の中の需要があるため、数字では判断が難しい領域です。

そのため日々、画家の動向や作品について勉強することが非常に大切です。何事もそうですが、絶対があるものは存在しません。投資を始めるときは必ず資産を分散したうえで行いましょう。

ABOUT ME
颯太中島
高校在学中は工業高校で幅広く情報技術について学習。約2年ほど会社で働いた後、カナダに1年間ワーホリへ。帰国後、海外の友人にもう一度会いたいことを目標に現在Webライターとして活動中。