コラム記事

独学で画家になったアーティストを紹介。芸術家に求められる能力と行うべきことを紹介

アーティストとして生きていきたいが、学校に通う時間や資金がなく

「画家になるには、美術の専門学校やスクールに通わないといけないの?」
「独学になるにはどういった能力が必要なの?」と悩んでいる方も多いはず。

本記事では、独学で画家になりたい人に求められる能力を解説。そして独学で画家になったアンリ・ルソー・松山智一さん・山下清を紹介します。

これから独学で画家になりたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

また「あわせて読みたい」では、売れる絵を制作する方法を解説しています。これから画家になりたい方は、本記事も合わせてお読みください。

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独学で画家になるために行うべきことを紹介

本章では「独学で画家になるために行うべきこと」を2つ紹介します。

  • SNSやブログを活用した発信活動
  • アートについて勉強する

詳しく解説していくので、これから画家を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

SNSやブログを発信活動

独学で画家になるためには、知名度の獲得が欠かせません。美術学校やスクールに通えば仕事の紹介が見込めますが、独学で画家を目指すとなると自分の力で依頼を受ける必要があるからです。

また、近年はSNSが発達しているため、発信力があるとアート作品を販売する際だけでなく、外注先を探しやすい、同じ画家の方とコンタクトを取りやすくなるなどのメリットがあります。

様々な面で活用できるため、SNSやブログでの発信活動は必要不可欠と言えるでしょう。

アートについて勉強する

独学で画家を目指すとはいえ、絵の描き方やアートに必要な基礎的な知識などの勉強は必ずしておきましょう。独特で学んだ絵では、他の人から見てもらえる可能性が低くなってしまうからです。

また、画廊や展示会で自分の作品をアピールしてもアートに関する知識がないと「基礎がなっていない人は難しい…」といったネガティブな印象を抱かれる可能性もあります。

そのため、たとえ独学であっても基礎的なことをYouTubeやインターネットで学んだあとに自分の色を作品に付け加える【守破離】を意識することが非常に大切です。

独学で画家になりたい人に求められる能力

独学で画家になるために行うべきこと以外に求められる能力を知りたい方もいるでしょう。

そこで本章では「独学でなりたい人に求められる能力」を3つ紹介します

  • 継続力
  • 分析力
  • 営業力

独学で画家を目指している方は必見です。

継続力

画家は第三者からの評価によって、成功するかが決まる珍しい職業なため、上手くいくまで継続できる力が必要不可欠です。

「自分の絵がダメだから売れないのか」「他の人の作品は評価される」などモチベーションが低下しやすい職業でもあります。加えて、自分の作品が売れるかが収入に直結するため、経済的にも継続することが難しい職業です。

特に美術の学校を出ていない独学の方であれば、人脈もないので様々な壁が立ちはだかるでしょう。したがって何が合っても諦めずに継続できる力は、独学で画家を目指す方には必要な能力と言えます。

自己分析力

独学の方には、作品の改善点を教えてくれる先生がいないため、自分で物事を改善する分析能力が必要不可欠です。独学で画家になるとコネもないため、始めは作品が売れないことに悩む人がほとんどでしょう。

そこで売れない理由を分析できる能力がないと、いつまで経っても作品が売れることはありません。

加えてアートは生活必需品ではなく、無くても困らない娯楽の分野になるため、非常に売ることが難しい物です。

そのため、常に「なぜ売れないのか」「今の自分に何が足りないか」を客観的に見て分析できる能力は、独学で画家になりたい方には必要不可欠な能力と言えます。

営業力

独学で画家を目指すのに営業力は欠かせない能力の1つです。独学で画家を始めると、美術を本格的に学校で学んできた方に比べて、周りの人にアートに関わる人が少ない傾向があります。

したがって、自分から展示会といった作品をアピールできる場へ応募し、営業していくことが必須です。そこで営業力が無ければ、作品の魅力を伝えられず、何も得られない結果が待っています。

そのため、独学で画家になりたい方に営業力は必要な能力の1つと言えるでしょう。

独学で画家になったアーティストを紹介

前半では独学で画家になりたい方に向けて必要な能力や行うべきことについて解説しました。 そこで後半では実際に独学で画家になったアーティストを紹介します。

アンリ・ルソー

引用元:https://bijutsufan.com/naive-art/paintings-henri-rousseau/

アンリ・ルソーは独学で画家になった1人で、ヘタウマの称号を与えられた人物でもあります。彼は画家になることに憧れを抱いており、若いころから絵を描いていたものの、本格的にアーティスト活動を始めたのは40歳からという異例の年齢でした。

ヘタウマの称号が名付けられ、ルソーの絵は稚拙な絵画と言われることもありましたが、自身の表現を追求し続けた過去があります。彼の絵は西洋美術の歴史の中でも、独特すぎるとまで言われていますが、ファンも数多くいると言われています。

ルソーのように独学を貫き通して画家になれるのは、珍しいですが自分の考えを信じ続けることで夢が叶うことを証明した人物と言えるでしょう。

松山智一

引用元:https://inandout.oil.bijutsutecho.com/

松山智一は、2002年に渡米し独学で自分の表現を確立した画家の1人です。日本とアメリカで培った自らの表現で絵画を中心に彫刻作品なども制作しています。

また、松山智一は自分のアート人生について「自宅に籠もって描いていても誰の目にも止まらない。そこで作品を世の中に出す方法を考え、1軒1軒に絵を描かせて欲しいと頼み込み、地元のカルチャー誌の特集がアート人生の転機だった」と話しています。

つまり、松山智一のエピソードを聞いて分かるように独学で画家になりたい方には、営業力や試行錯誤できる力は必須の能力と言えるでしょう。

参照元:ニューヨークが認めた異才、松山智一が語るアーティストの使命

山下清

引用元:https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2015/02/post-53.html

山下清は、ちぎり絵で知名度を獲得し、日本のゴッホとも言われた独学で画家になった人物の1人です。山下清の作品は、アレンジが加わった心象風景を描いているものが多い特徴があります。

独自のアレンジができた理由には、既存の芸術論的な先入観がなかったからと言われています。つまり、独学で絵画教育を受けていなかったことが、他の人に「面白い作品」といった印象を与えた成功事例の1つと言えるでしょう。

また、12歳にちぎり絵に没頭していた過去があることも見ると、無意識のうちに自分で思考し、改善することを会得していた可能性もあります。

山下清が独学で上手くいった背景には、独特の表現が目立ちがちですが、幼い頃に培われた没頭力が身を結んだとも捉えられるでしょう。

まとめ

本記事では、独学で画家になるために必要なことについて解説。そして実際に独学で画家になった有名な画家について解説しました。

結論、独学で画家になるには、分析力や営業力などの能力が必要不可欠です。

また、独学だと画家としてやっていくための人脈が無いことが多いので、作品を売るための販売方法、つまりマーケティングの勉強も大切です。

そのため、独学で画家になりたい方は絵を描き続けるのはもちろんのこと、様々な勉強をする覚悟が必要だと個人的には思います。

ABOUT ME
颯太中島
高校在学中は工業高校で幅広く情報技術について学習。約2年ほど会社で働いた後、カナダに1年間ワーホリへ。帰国後、海外の友人にもう一度会いたいことを目標に現在Webライターとして活動中。