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奈良美智のように売れる絵を制作するには?売れない絵との特徴を徹底解説

世界的にも有名なアーティストである奈良美智。彼に憧れて「アーティストとして生活していきたい」「絵を描いてお金が稼げるようになりたい」と考えるようになった方は多いでしょう。

さらに近年は経済不況によって、絵画や彫刻作品など現物資産になり得るアート作品が注目され始めています。

そのため、アート作品を販売する側になりたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、売れる絵を制作するために必要なポイントを紹介します。

絵を描いてお金を稼ぎたい方はぜひ最後までご覧ください。

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奈良美智のように売れる絵を制作するには?

奈良美智のように売れる絵を制作するには?

本章では「売れる絵を制作するポイント」として以下の3つについて解説します。

  • 家に飾っても違和感のない絵である
  • 希少価値の高い絵である
  • 顧客の要望に応えた絵である

それぞれ順に解説します。

家に飾っても違和感のない絵である

売れる絵の特徴1つ目は、家に飾っても違和感のない風景や動物の絵などシンプルな絵です。特に日本人は古来より、兎(うさぎ)や梟(ふくろう)をはじめとする様々な動物が縁起が良いとされています。

したがって、シンプルかつ縁起が良い絵は「運気を良くしたいから置いておきたい」といった需要によって売れやすい傾向があります。

また、動物や風景の絵はグロテスクなジャンルの絵と比べると、マイナスな印象を抱かれづらいため、家に飾りやすい点も購入されるポイントと言えるでしょう。

参照元:おしゃれな縁起絵(縁起画)13選【飾りやすい絵をまとめてみました】

希少価値の高い絵である

売れる絵の特徴2つ目は、希少価値が高く手に入りづらい絵です。

近年アートは現物資産として注目されており、特に奈良美智や村上隆など誰もが知っている日本アーティストの絵は資産性が非常に高く数百万~数億円単位で取引されています。

そのため、市場から求められる希少価値の高い絵を制作できる画家になれば、必然的に売れる絵を作成できると言えます。

とはいえ、難易度は非常に高いため、売れる絵を制作する目的であれば多くの人から必要とされる動物や風景の絵を描く方が現実的です。

顧客の要望に応えた絵である

売れる絵の特徴として顧客の要望に応えた絵であることです。例えば、思い出を与えられる絵、購入者の要望に応えてアレンジできる唯一無二の絵などが挙げられます。

顧客のニーズに合わせて描ける絵は、通常の絵画とは異なり購入者とアーティストの間で【感情】という付加価値が付いているため、売れやすい傾向があります。

加えて、クオリティが高ければ口コミが広がる、リピーターになってくれるといった副次的な効果も期待できるでしょう。

そのため、絵を売りたければ「手売りする」「お客さんの目の前で絵を描く」など、人の感情に訴えて思い出を販売することを意識することをおすすめします。

売れない絵の特徴を2つ紹介

売れない絵の特徴を2つ紹介

売れない絵の特徴は以下の2つです。

  • 家に飾りづらい絵
  • 非現実的な価格設定

それぞれなぜ売れない絵の特徴として挙げられるのかを順に解説していきます。

売りたい絵を制作したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

家に飾りづらい絵

売れない絵の特徴1つ目は、家に飾りづらい絵です。例えば、グロテスクな表現がされたものやホラー系の絵などが該当します。

日本人は絵や骨董品を飾ることに理由を求め、意味のない絵を飾りたくない人が多い傾向があります。

加えて、日本人は周囲の評価を気にする傾向があると言われています。したがって、友人を自宅に招いたときにグロテスクな絵などがあると「ネガティブな印象を持たれるのではないか」といった理由から家に飾りづらい絵は売れにくい傾向があります。

非現実的な価格設定

2つ目は非現実的な価格設定がされている絵です。数百万~1億円する絵は一部の人からは需要が高いものの、余りにも高額な絵は購入しずらく一般的な層からは購入されません。

そのため、売れる絵を制作するには市場にあった適切な価格設定が必須です。

狙うターゲット層によって異なりますが、売れる絵にしたい場合は1万~5万円など誰もが購入しやすい価格設定にするのが一番有効と言えます。

ただし、アート投資をしている方に向けて、売れる絵を制作したい場合は希少性が求められるのも事実です。そのため、数量販売にして数十万~数百万円で売るなど限定的に出品することもマーケティングとして大切になっていきます。

絵は自由に価格設定ができるため、自分が誰に絵を購入して欲しいかで値段を決めると良いでしょう。

奈良美智のようにアーティストとして売れる絵を制作するために必要な能力

前半ではアーティストとして売れる絵と売れない絵の特徴を解説しました。

後半ではアーティストとして売れる絵を制作するために必要な能力として以下の2つについて紹介します。

  • 自分の絵を売り込む営業力
  • 絵を売るための動線を設計する能力

それぞれ詳しく解説していくので、これからアーティストを目指している方は必見です。

自分の絵を売り込む営業力

アーティストにとって自分の絵を売り込む営業力は必要不可欠です。売上が常に0円の状態だとアート系のイベントに参加できなくなる可能性があるからです。

例えばA店は30万円の売上があるのに対して、B店は常に0円の売上だった場合、次回も参加をお願いするのはA店でしょう。イベントを主催する側としても利益を上げたいからです。

そのため「自分の絵の魅力を伝えられない」「どんな絵を求めているかのヒアリングが上手くできない」など営業力がない状態だと、アーティストとして売れる絵を制作し続けるには難しいと言えるでしょう。

また、画廊と交渉する際にも、絵を展示することで与えられるメリットの説明や自分の絵の説明などが必須です。したがって、アーティストであっても営業力は必須な能力と言えます。

絵を売るための動線を設計する能力

アーティストとして売れる絵を制作するためには作品を販売する動線設計は必須です。

具体的には、イベントで絵を購入してくれた方へのLINE登録やInstagramのフォローを依頼して継続的に購入される仕組み作りなどが挙げられます。

特にアートは、食品や家電量販店など生活必需品ではないため、1度購入してくれた顧客をいかにリピーターになってもらうかや購入の仕方を分かりやすくするかがアーティストとして生活できるかに直結するといっても過言ではありません。

そのため、アーティストとして売れる絵を制作したければ、販売の動線設計は必要不可欠と言えます。

まとめ

本記事では、売れる絵と売れない絵の特徴について解説しました。

結論、お客さんが求めている絵を販売できるかが、売れる絵を制作するためには非常に大切と言えます。また、価格設定も大切な要素です。

すでに知名度のあるアーティストでない限り、数百万円で出品しても購入されません。

そのため、絵を売るためには需要を意識した絵と誰もが購入できる価格での出品が必須と言えます。

ABOUT ME
颯太中島
高校在学中は工業高校で幅広く情報技術について学習。約2年ほど会社で働いた後、カナダに1年間ワーホリへ。帰国後、海外の友人にもう一度会いたいことを目標に現在Webライターとして活動中。