皆さん、こんにちは。
今日、様々な場面でAIが活躍する場面が増えています。今回はAIがアートの業界でどのような影響を及ぼしているか調べてみました。
AIがアート界に及ぼす影響
AIがアート界に及ぼす影響は必ずしも悪いことばかりではなくいいこともたくさんあります。
AIによって贋作が減る!?
Artendex社は、AIにマティスやピカソといったアーティストの筆致を学習させ、機械的に真贋判定を行うエンジンの開発をしている。判定精度は、すでに約8割まで到達しているという。アートマーケットでは、贋作の流通や作者を誤るリスクが常に存在し、控えめに見積もっても市場にある15〜20パーセントの作品がそうしたケースに当たるという。AIによる真贋判定はこれからマーケットに大きな影響を与えると予想される分野のひとつである。
引用:AIの導入で「美術館」がこんなにも変わる理由/東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 (toyokeizai.net)(2019/7/13)
今まで、アートマーケットでもこんなに贋作の流通が多いことに驚かされます。贋作の流通が減ることで、コレクターも安心してマーケットで作品を購入することができそうですね。
すでに画家として活躍しているAIも!?
2018年10月にニューヨークで行われたオークションでは、AI画家の作品「ベラミ家のエドモン・ド・ベラミ(Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy)」という作品が競売にかけられました。当初、落札予想額は日本円にして約80~114万円ほどでしたが、その予想をはるかに上回る実際の落札価格は約4900万円で落札されました。」
引用:christie‘s/Is artificial intelligence set to become art’s next medium?/ The first piece of AI-generated art to come to auction | Christie’s(2018/12/12)

このニュースは話題になって、知っている人も多いかもしれません。
AI画家は今後どんどん活躍していくのでしょうか。それとも今回は目新しさからオークションで高値落札されたのでしょうか。
2022年6月現在、上記の作品の落札額を上回るAI画家の作品は現れていないのが現状です。AI画家の作品が高値で取引されなくなった理由として以下のようなことがあったからだと考えられます。
AIが描いた作品の著作権。申請を拒否される
残念ながらAIが描いた作品に関しては以下のように著作権が認められないという事態が発生してしまいました。
アメリカ合衆国著作権局は2022年2月14日に、「Creativity Machine」と名付けられたアルゴリズムが生成した絵画に著作権を認めるよう求めた申請を却下したことを発表しました。発表の中で同局は、「AIが生成した画像には著作権によって保護されるのに必要な基準である『人間の著作権』の要素が含まれていない」と決定したことを表明しています。
引用:Gigazine/「AIが作った芸術作品に著作権はない」とアメリカ著作権局がAIの著作権を拒否/ https://gigazine.net/news/20220222-copyright-ai-generated-art/
しかし、著作権が認められないからこそ一般の人向けのAIアプリが充実しました。
AIにより絵が自動生成されるお絵描きアプリ「DreambyWOMBO」登場!
AIの絵画がオークションで高値で取引されなくなった理由に、上記のように著作権がないことから一般向けにお題さえ与えれば誰でも簡単にAI技術を駆使して絵画を完成させることが出来るアプリが充実化したことが挙げられます。
おちかも一度上記のようなアプリ「Dream by WOMBO」を使用してみましたが、「いちご」というお題でも以下のようなセンスのいい絵を完成させてしまいました。
驚きの画力。。

クリエイティブな業界でAIに仕事を奪われることはあるのか
巷ではAIに仕事を奪われるといった話もよく耳にします。クリエイティブな業界でもAIに仕事が奪われるといったことが起こりうるのでしょうか。
AIで絵を描けるようになったとしても、それは元からある絵をAIが学習した上で生成されたものです。例えばレンブラント風の絵なら既存のレンブラントの絵をAIが学習し生成しています。そのため、その絵自体にオリジナリティがあるとは言えません。つまり、0から1を作るようなクリエイティブな仕事は依然として人間の仕事で価値があります。そのため、絵画作成AIの台頭で人間の画家の仕事が奪われるという自体は起こらないのではないでしょう。
引用:AINOW/人工知能の画家が登場!AIによる絵画生成とは/AINOW|日本最大級のAI専門メディア(2020/4/7)
このように人間の画家の仕事が奪われるといったことは起こらないといった意見もあります。
【Netflix】AIがアンディ・ウォーホルの声を再現した作品「アンディ・ウォーホル・ダイアリー」が話題に!?

アンディ・ウォーホル(以下、ウォーホル)といったらマリリン・モンローの絵画で有名なアーティストで亡くなった今でも熱狂的なファンが多くいるアーティストです。
ウォーホルについて更に詳しく知りたい場合は下の記事も是非見てみてください!
熱狂的なファンが多いことからNetflixでは「アンディ・ウォーホル・ダイアリー」という題名でウォーホルの生涯ついて密着して描かれた作品を独占配信しています。
上記の作品はをウォーホルの死後見つかった日記をもとに作成されたもので途中AIにより再現されたウォーホルの声で自身の日記をナレーションする場面があります。
忠実に再現されている声に驚かされるファンの方も多いようです。
今回のようにAIにより声を再現することが出来れば何年後かには、今は亡きピカソやゴッホと電話で会話できたりメタバース上で実際に会って話したりすることが出来るようになるかもしれませんね。
まとめ
シンギュラリティ(AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能を生み出す事が可能になる時点)はいろんな分野で議論が活発化されていますが、
0から1を生み出すアートの上業界に関してはまだ本格化していないように感じます。
しかし、未来はどうなるか分からないのもの事実です。みなさん、今後もAI技術の進歩には常にアンテナを張ってきましょう。
