2023年のファッショントレンドと言われているクワイエットラグジュアリー。高品質で派手でないのが特徴のファッションです。
これまで富裕層をファッションで見分ける方法は、高級時計やハイブランド服の着用が挙げられていましたが、クワイエットラグジュアリーも将来的に要素の1つとなるでしょう。
そこで本記事では、クワイエットラグジュアリーについて詳しく解説。
さらにクワイエットラグジュアリーのアイテムを着用しているかが、富裕層の見分け方に直結する理由を紹介します。
最後には、クワイエットラグジュアリーの資産価値の有無とおすすめの投資について紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
また「あわせて読みたい」では、プラダやカルティエ、BURBERRYなどの高級ブランドがどんなアート活動をしているのかを解説してます。
高級ブランドのアート活動に興味のある方は、本記事とあわせてご覧ください。
クワイエットラグジュアリーとは?
クワイエットラグジュアリーとは、2023年のファッショントレンドでクワイエット(静かな)とラグジュアリー(豪華な)を掛け合わせた服装のことです。
高額であるにも関わらず、わかりやすいブランドのロゴや過度な装飾がなく、主張の少ない服であるため、富裕層を中心に注目を集めています。
クワイエットラグジュアリーが流行したきっかけは、2023年3月にアメリカのユタ州にある裁判所で行われた民事裁判でグウィネス・パルトロウが着用した服がThe LowのコートやCELINEのブーツといった高級ブランドだったからです。
彼女から漂う上品な雰囲気から人々が魅了され、結果的にファッショントレンドとなり【法廷ファッション】とも名付けられました。
富裕層の見分け方でクワイエットラグジュアリーの着用が挙げられる理由
本章では富裕層の見分け方として「クワイエットラグジュアリーの着用が挙げられる理由」を紹介します。
- 価格が高い
- 高品質で派手でない見た目
それぞれ順に見ていきましょう。
価格が高い
富裕層の見分け方でクワイエットラグジュアリーの着用が挙げられる理由は、ファッションにかかる価格の高さです。
具体的な価格帯としては、クワイエットラグジュアリーブランドの代表格とも言える【The Row】や【KHAITE】の洋服は約5万円から高いものだと数十万円します。
総務省のデータを基にGD Freakが発表した記事によると、一般人が年間で洋服代に使用するお金は44,770円。クワイエットラグジュアリーのブランド1着分と近い金額です。
つまり、クワイエットラグジュアリーを好む方は富裕層である可能性が極めて高いと言えます。
参照元:グラフで見る! 洋服の家計消費支出 1世帯当たりの年間の洋服の消費支出額
高品質で派手でない見た目
クワイエットラグジュアリーが富裕層を見分ける基準になる理由として、高品質なものを長く着用したいお金持ちがいることが挙げられます。
従来までは高品質な服を着用しようとすると、ロゴの主張が強かったり、派手過ぎたりするブランドが多い点がデメリットでした。
しかし、クワイエットラグジュアリーは【LOUIS VUITTON】や【GUCCI】といった服とは異なり、派手でないことに加えて、高品質であるメリットがあります。
つまり、外を出歩いても羞恥心を感じにくいだけでなく、高品質で長く使用できる点が富裕層の需要とマッチしているのです。
クワイエットラグジュアリーが手に入るおすすめブランド
本章では「クワイエットラグジュアリーが手に入るブランド」を紹介します。
- The Row
- KHAITE
- HERMÉS
- Loro Piana
- BRUNELLO CUCINELLI
それぞれのブランドの特徴について知りたい方は必見です。
The Row
The Rowは、2006年にアメリカで設立された上質でシンプルなアイテムを販売するブランドです。
価格帯は5万円のTシャツから10万円以上のパンツまで様々です。高いものだと50万円のコートがあります。
The Rowのデザイナーはアメリカでも人気のコメディドラマである「フルハウス」の子役を担ったオルセン姉妹です。
彼女たちは12歳で「mary-kateandashley」を立ち上げ、The Rowでも自分たちでファッションブランドを運営した経験を活かし今に至ります。
The Rowが有名になれたのも、幼い頃から自分たちのブランドで試行錯誤した経験があるからとも言えるでしょう。
KHAITE
KHAITEは2015年にアメリカで設立され、肩の力を抜いた感じを出すファッションスタイルが特徴のブランドです。
また、素材やシルエットにこだわり、ただのシンプルではないスタイルを体現しつつ、大人っぽい雰囲気が出せるのもKHAITEの特徴です。
価格帯は商品によっても異なりますが、5万円から高いものだと70万円以上もします。
セレーナ・ゴメスやリアーナなどのおしゃれセレブが着用しており、まさに富裕層が着用するのにふさわしいブランドと言えるでしょう。
HERMÉS
HERMÉSは1837年にフランスで設立された、全ての商品が高級品と名高いブランドです。
HERMÉSと言えばバッグが高い人気を誇っていることで有名ですが、近年はApple商品であるApple Watchとのコラボの実現が話題となりました。
また、HERMÉSは人がブランドを作ることを意識しており、職人技を伝承することはもちろん、接客サービスに関する人材教育も欠かしていません。
従業員と顧客を大切にしている点が180年以上という長年愛される高級ブランドとして君臨し続けている理由と言えるでしょう。
Loro Piana
Loro Pianaは1924年にイタリアで誕生したスーツが有名なブランドです。
また、Loro Pianaはカシミアとウール生地を取り扱う製造メーカーから始まったこともあり、素材にこだわって服の製作がされています。
そのため、Loro Pianaは高級スーツのブランドの中でも生地が最も良いとして有名です。
さらに価格帯がスーツやジャケットで20万円〜35万円程度なことを考えると、高級スーツが欲しい富裕層しか着れないブランドと言えます。
BRUNELLO CUCINELLI
BRUNELLO CUCINELLIは1978年にイタリアで創業した、レディースのニットから始まったブランドです。
BRUNELLO CUCINELLIは【Beauty is our salvation(美は救済である)】をモットーに掲げており、着る人が美しくなるエレガントなアイテムを提供しています。
さらに、カシミアの王様とまで名付けられている素材の品質が高い点が最大の特徴です。
価格帯はニット1枚で10万円から高い商品だと60万円以上の物まで様々。
特にカシミアのニットに関しては、世界的に有名なセレブも絶賛されているそうです。
服1着を購入するのに数十万円が必要なのを考慮すると、10代~30代で愛用している人が少なく、40代50代の層から人気のブランドと言えます。
クワイエットラグジュアリーは資産性はあるの?
クワイエットラグジュアリーと呼ばれるブランドは一部のアイテムにのみ資産性があります。
例えば、THE ROW メリージェーンシューズは新品価格で99,500円で販売されていますが、メルカリでは60,000~92,000円で売れています。
つまり、クワイエットラグジュアリーのブランド品は、新品未使用の場合、服というジャンルで見れば資産性は高い方と言えるでしょう。
とはいえ、ファッションは普段から使用するため、汚してしまうデメリットがあります。
さらに【LOUIS VUITTON】や【GUCCI】など資産性が高いブランドがすでにあるので、クワイエットラグジュアリーのブランド服を投資目的で購入する必要はないでしょう。
資産性を重視するならアート投資がおすすめ
本章では「アート投資がおすすめの理由」を紹介します。
- 資産性が高い
- 価格が急騰しやすい
投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
資産性が高い
アート投資がおすすめの理由として、資産性が高いことが挙げられます。
アートへの投資は株式や仮想通貨などとは異なり、経済や政治が価格に影響を与える傾向が少ない点が特徴です。
さらに不景気といった経済状況下だけでなく、作品によってはコレクターが一定数存在するため、価格変動が起きにくい点もアートならではの魅力です。
アート投資は資産性が非常に高く、投資を考えている方には非常におすすめと言えます。
価格が急騰しやすい
アート投資がおすすめの理由の2つ目は、価格が急騰しやすいからです。
つまり、大きな利益を生み出しやすい傾向があります。
例えば、株式投資の場合、株価が500円のものが5,000円になる確率は低く、倒産して0になってしまえば何の価値もありません。
しかし、アートは株式投資とは異なり、無名の作者が有名になれば数百万円、場合によっては億を超える可能性を秘めています。
さらに、アートは実物資産なので経済の影響を受けにくく資産価値が落ちにくい特徴もあります。
したがって、アートへの投資は非常におすすめです。
まとめ
本記事では、2023年のファッショントレンドでもあるクワイエットラグジュアリーについて解説し、富裕層の見分け方として挙げられる理由を紹介しました。
結論、価格の高さと上品な見た目がクワイエットラグジュアリー最大の特徴です。
ただし、クワイエットラグジュアリーのブランドは【LOUIS VUITTON】や【GUCCI】とは異なり、資産価値は低いです。
そのため、投資目的で購入したい方には向いていません。投資目的の方は個人的には、資産性が高い絵画やNFTといったアートへの投資がおすすめです。