毎年、サマージャンボや年末ジャンボといった大きな宝くじイベントが行われています。そこで一攫千金を狙って宝くじを購入する人も多いでしょう。そして近年、増税や物価の上昇によって投資や副業でお金を稼ぎたい人が増加しつつあります。
そこで本記事では、宝くじは投資になり得るのか、今話題のアート投資と比較した結果を解説します。投資に興味のある人や宝くじを購入しようとしている人はぜひ最後までお読みください。
また、下記記事ではアートへの投資が話題の理由について解説しています。アートの魅力について知らない人はこちらも合わせてご覧ください。
サマージャンボや年末ジャンボなどの宝くじは投資になるの?
貧乏の税金とも呼ばれている宝くじ。サマージャンボや年末ジャンボといった大きなイベントを活用して「富豪になろう」と考えた経験がある人も多いでしょう。
実際に令和4年に日本宝くじ協会で実施された調査では、ナンバーズやロト6といった数字式宝くじを購入した経験のある人は36.8%。つまり、サマージャンボや年末ジャンボも含めた宝くじ全体の割合で見るとほとんどの人が宝くじを購入した経験があると言えるでしょう。
参照元:宝くじについて 宝くじ購入経験者 | 宝くじ公式サイト
とはいえ、1度購入経験がある人が大勢いるにも関わらず、周りを見渡しても宝くじが当たった人はほとんどいません。そこでここからはそんな宝くじが投資になり得るかについて説明していきます。
投資の費用対効果
結論、宝くじは投資にはなりません。投資した額に対する費用効果が低いからです。実際に宝くじに対する期待値を計算した記事では、約50%(49.165%)とデータで出ており、言い換えれば2万円分の宝くじを購入しても1万円になって返ってくるということを意味します。
そして投資とは、出した金額がプラスになることを前提に行います。そのため、最初からマイナスになることが分かっている宝くじは投資とは言えません。むしろFXや貴金属にお金を出す投機です。宝くじをお金が増える投資だと思っていた人は、投機であるということを認識し、金額に対する費用対効果を意識して投資先の選定していきましょう。
参照元:宝くじの還元率、期待値を知りたい!当たりやすい宝くじの種類を比較
損失が大きい
2つ目は、投資額に対しての損失が大きいことが挙げられます。先ほど宝くじの期待値は約50%と紹介しました。つまりサマージャンボや年末ジャンボで1等としても告知されたことのある7億を当てようと思うと、倍の14億が資金として必要な計算になります。
また、株式投資やアート投資などは7億円分購入しても、価値のあるものであれば売却という選択肢が取れます。しかし宝くじは購入した時点で当たることがない限り増えることはありません。そのため、損失が大きくなりやすく、投資の観点で見ても宝くじは一番お金を使ってはいけない場所と言えるでしょう。
アート投資とサマージャンボや年末ジャンボなどの宝くじを比較
これまで宝くじは投資にはなり得ないことについて説明しました。ここからは日本の経済不況によって注目を集めているアート投資について解説します。 宝くじと比較して解説しているので、興味のある人はぜひ最後までお読みください。
アート投資の資産性
宝くじは投資に対する費用対効果が低く、資産として積みあがっていくことはありません。しかし絵画やNFTなどアートへの投資は、世界で唯一の限定作品やアーティストが亡くなってしまい価値が付く作品も多いため、資産性が高い傾向にあります。
例えば美術の教科書でも紹介されているフィンセント・ファン・ゴッホ。代表作の「ひまわり」をはじめ数々の作品を世に排出しましたが、彼が評価されるようになったのは亡くなってからです。また、亡くなってからの値段に関しては数億円~数十億円と高値で取引されています。
もし、ゴッホが死去する前に作品を購入していれば、利益率で考えると驚愕の数字になっていたことでしょう。そのため、投資の観点で考えるとアート投資は非常に魅力的な投資先と言えます。
アート投資の将来性
今までアート投資と言われると絵画や美術品を想像する人が多いですが、現在はインターネットの発達によってNFTへの投資が注目を集めています。NFTの用途はメタバースと呼ばれるもう1つの仮想空間での利用、偽物作品の偽造対策など様々です。
特にNFTゲームによって、ゲーム内で使用するアイテムやキャラクターの売買が行われています。誰もが日常的に利用しているほど普及はしていませんが、将来的にはあらゆるものがNFTを介していることも考えられます。そのため、アート投資は将来性が高い投資と言えるでしょう。
まとめ
今回は宝くじが投資になり得るかについて説明しました。結論、宝くじは投資にはならないどころかお金が減る浪費です。そのため、これから何かに投資をしようと考えている人は将来性や資産性があるかを考えて投資先を決断することをオススメします。
また、投資は詐欺が多い業界です。そのため、勉強することは絶対に欠かさないようにしましょう。