バウハウスという言葉をデザインや建築を勉強している方ならもしかしたら一度は耳にしたことがある方といった方もいるかもしれません。
しかし、詳しい内容を知っている方は一握りかもしれません。
今日は、バウハウスとはといったことやバウハウスのポスター、デザイン、バウハウス丸栄についても詳しくご紹介していこうと思います。
バウハウスとは
まず、最初にバウハウスとはどんなものなのかといったことからご紹介していこうと思います。
第一次世界大戦後にドイツ中部の街ワイマール共和国に作られた美術学校とされています。
ドイツ語ではバウハウスは「建築の家」、「建築の学校」と直訳され、建築学校かと思われがちですが、建築だけでなくデザインや美術、工芸、写真などについても総合的な教育を行っていたようです。
歴史は1919年からナチスに閉校させられる1933年の14年間ととても短い期間に数多くの分野で活躍するモダンデザインのアーティストたちを輩出してきました。
下の円の図形はバウハウスのカリキュラムを図式化したものです。

バウハウスのデザインの特徴は?
自然主義的で流線的で幾何学的であり、機能主義的なデザインが特徴とされています。
「モダンデザイン」の代名詞と呼ばれることも多いです。

上記のデザインを一度は見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
日常の中にバウハウスのデザインが多く紛れ込んでいるのです。
バウハウスを設立・卒業した有名デザイナーたち
冒頭でも述べたようにバウハウスを設立・卒業したメンバーたちは世界の建築界やデザイン界などを担う大物ばかりです。
その中の数人のメンバーを紹介していこうと思います。
【近代建築四大巨匠の一人】ミース・ファン・デル・ローエ

ミース・ファン・デル・ローエ(以下、ミース)といえば近代建築の巨匠の一人とされいます。
ミースは建築の分野において多大なる功績を残し、バウハウスの三代目校長も務めたようです。
ミースの活躍は建築のみならず家具やその他のデザインなど多岐に渡り、多くの人々を魅了し続けてきました。
こちらの記事でも出てくる椅子のバルセロナチェアもミースがデザインしたものです。
【近代建築四大巨匠の一人】ヴァルター・グロピウス

ヴァルター・グロピウスは、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエらと並ぶほどの実力の持ち主で近代建築の四大巨匠と評されるモダニズムを代表するドイツの建築家と呼ばれています。
バウハウスの設立者兼初代校長として活躍したそうです。
【バウハウス最後の巨匠】マックス・ビル

マックス・ビル(以下、マックス)は「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれ、画家、建築家、彫刻家、工業デザイナーとして幅広い分野で才能を開花させていったようです。
マックスがデザインしたユンハンスのマックス・ビルデザインは長い間多くの人々に愛され続けてきました。

【日本人唯一の卒業生】山脇道子

エルメスの人気シリーズ「ケリー」も山脇道子(以下、山脇)がデザインした作品として時代を超えて様々な方に愛されているデザインです。

山脇がデザインを手がけたブランドはエルメスだけにとどまらず、その他世界にその名を馳せているティファニーやシャネルといった超有名ブランドでもデザイナーとして活躍をしたそうです。
山脇のデザインしたものは時代を超えて愛されるようなものばかりで、デザイナーとして活躍されていた当初も様々なブランドから引っ張りだこだった様子が頭に浮かびます。
バウハウスのポスター購入の手段は?
バウハウスのポスターの関しては現在もモダンアートの象徴として現在も人気を博しており、多くの人々がインテリアとして家に飾っているようです。
以下のサイトから購入することができます。
https://kinarino-mall.jp/item-55143
バウハウスにインスパイアされた建築事務所【バウハウス丸栄】について
ここではバウハウスにインスパイアされた建築事務所「バウハウス丸栄」についても少しご紹介していこうと思います。
バウハウス丸栄とは
岐阜県にある商空間のプロデュース、企画、開発、設計施工、監理、土地開発事業などを行っている会社です。
現在は全国に10の支店を構える大企業です。
社長は誰?
三ヶ尻大介(以下、三ヶ尻)はバウハウス丸栄三代目社長に就任し、企業拡大に貢献してきました。
三ヶ尻が主体となってバウハウス丸栄を経営する中で「人々が豊かになる空間作り」を大切に経営を進めてきました。

どんな歴史があるの?
バウハウス丸栄は約70年もの歴史があります。
1949年に商品陳列の際に用いる器具などを製作する丸栄陳列製作所として事業をスタートさせました。
現在のように商業施設などの設計を視野に入れて動き出したのが1969年でその際に社名も「バウハウス丸栄」に変更したようです。
なぜ「バウハウス?」
ヴァルター・グロピウスの「芸術と技術を統合させ、生活のなかに芸術を、芸術のなかに技術を取り入れ、新しい建築・工芸の想像に向かう」「あらゆる造形活動は建築に行き着く」との宣言が新しい建築芸術の幕開けとなりました。その幾何学的要素と機能的要素の融合性がバウハウス様式とまで言われるようになり、さまざまな建築家や芸術家に影響を与えてきたのです。
引用:株式会社バウハウス丸栄公式HP/会社概要/http://www.bauhaus-m.co.jp/company/profile/
私たちバウハウス丸栄は、このバウハウスにまつわる建築創造ならびに芸術と技術を統合する活動に共感し、社名にその名を取り入れることで、常に時代の求める建築に貢献できるように努めています。
とのことでした。
どの建築デザインもおしゃれ且機能的なデザインのものばかりです。
バウハウス丸栄が手掛けた建築たちを紹介
ここではバウハウス丸栄が手掛けた建築たちをご紹介していこうと思います。
コニカミネルタプラネタリウム満天NAGOYA

愛知県の方なら知っているであろう「イオンモールノリタケガーデン」の中にできたプラネタリウムです。
プラネタリウム内はもちろんのこと手前の受付も雰囲気がよく、わくわくさせられます。
セントラルパーク

名古屋のラウンドマークの1つとされているセントラルパークという地下街もバウハウスが手掛けたもののようです。
地下特有の薄暗さや閉鎖的なイメージは全くなく明るくおしゃれな空間となっています。
東京都 PLAY!museum

東京都立川区にある「PLAY!museum」は子供から大人までが楽しめる美術館をテーマにした美術館となっています。
内装のひとつひとつのデザインが凝っており、どこを見ても楽しい空間となっています。
まとめ
今回はバウハウスについてまとめてみました。
バウハウスが開校した14年間という短い歴史の中に様々なデザイナーのエッセンスとなるようなものが凝縮され、今も尚受け継がれ愛されていることを知りました。
一家具や建築1つ取ってみてもそこには深い歴史や知識が隠されているように思います。
家具やデザインを違う視点から紐解いていくと思わぬ発見が得られるかもしれませんね。
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