コラム記事

楽天グループの株がモバイルの業績悪化で暴落中!投資する時に注意するべきことは?

近年、楽天グループの株価暴落によって楽天の存続を疑問視する声がメディアを含めさまざまな場所で報道されています。

本記事では、株価暴落の原因と呼ばれている楽天モバイル事業の解説と投資をする時に注意するべきことを紹介します。これから投資を始めようと考えている方や楽天グループがなぜこのような状態になっているか気になる方は最後までお読みください。

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楽天グループの株が暴落している原因はモバイル事業

楽天グループの株が暴落した原因は楽天モバイルと言われています。ここでは楽天モバイルが赤字になった理由として以下の2つを紹介します。

  1. 基地局の増設をしたから
  2. 新規顧客獲得のためにお金を使い過ぎたから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.通信エリアを拡大することを目的とした基地局の増設費用

モバイル事業をやるうえで欠かせないのが基地局増設への投資です。基地局増設の費用をかけないで運営してしまうと携帯電話が繋がる範囲が縮小することになるので、たとえ新規顧客を獲得できたとしてもリピーターになりづらいといった現象が起こります。

とはいえ2023年2月14日に発表された楽天グループ全体の決算報告では3,728億円の赤字。つまり基地局の増設費用が裏目に出ている状況に陥っているため、基地局の増設費用にお金をかけすぎたのは経営判断の観点で見ると失敗と言えるでしょう。

2.新規顧客獲得に費用をかけすぎた

2つ目として挙げられるのは新規顧客獲得に月額0円プランを導入したことです。結果新規顧客は獲得できたものの、長期間の0円キャンペーンだと赤字になることは必須でした。

2022年7月1日には廃止されていますが、楽天モバイルの象徴とも呼ばれる制度だったこともあり、既存の顧客が他者へ移行した層が一定数存在します。そのため、結果的にはマイナスだったといった声も挙がっています。

楽天グループ・楽天モバイルを黒字にするための取り組み

前半まで楽天モバイルが赤字の原因であることについて解説しました。後半は黒字に転換するための取り組みを紹介します。

楽天グループのこれからの動きに興味がある方はぜひ参考にしてください。

プラチナバンドの導入

楽天グループは赤字を黒字にするための取り組みとしてプラチナバンドを導入しようと考えているとメディアでも報道されています。

プラチナバンドとはネットワークの品質を向上することを目的とした回線のことを言います。これまではSoftbankやdocomo、auの大手3大キャリアしかプラチナバンドを利用できませんでした

しかし、2022年11月8日(火)に総務省より楽天でもプラチナバンドを導入できる許可が降りたことが発表されています。このプラチナバンドの導入によって顧客の信頼を獲得し赤字が黒字に転換するであろうと楽天グループの経営陣は予想しているとメディアを含めネット上などさまざまな場所で言われています。

参照元:総務省「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関する タスクフォース」の報告書(案)について 

楽天グループの株価の暴落から学ぶ!投資する時に注意するべきこと

これまで楽天グループの1つである楽天モバイルの業績悪化の原因を説明しました。ここからは投資するときの注意点として以下の3つについて解説します。

  1. 決算書は必ず毎回確認する
  2. 投資は余剰資金で行う
  3. 大企業と言われる会社でも株価が暴落することがある

それぞれ具体的に解説するので、これから投資を始めようと考えている人はぜひ参考にしてください。

1.決算書は必ず毎回確認する

近年は老後2,000万円や終身雇用崩壊などの問題によって、つみたてNISAやiDeCoといった長期的な投資が流行しつつあります。

また、それに加えて投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットも長期的な目線で投資することを勧めているため、長期投資を行っている人が多いでしょう。

参照元:ウォーレン・バフェットも推奨する「長期投資」戦略、バイ・アンド・ホールドを理解する

しかし、長期投資が良いことが一人歩きして、企業の決算書や業績といったデータから判断せず「とにかく株式を購入したら長期投資」と思考停止で投資している人がいます。

特に今回の楽天グループの株価暴落によって大損をした人は、予め業績をチェックしモバイル事業が原因と即座に判断できていれば、少額の損で済んだ可能性は大いにあります。

投資は、日々のニュースやトレンド、企業の業績などさまざまな情報で結果が変わるので、たとえ長期投資であっても日頃から情報収集する癖を身につけておきましょう。

2.投資は余剰資金で行う

今回楽天グループの株価が暴落しましたが、学べることは投資はあくまでも余剰資金で行うということです。

楽天グループの株価は2021年12月時点で約1,100円でしたが半年後の2022年6月には約700円2023年7月現在は約500円と半分近く下がった価格で取引されています。

そのため、もし余剰資金ではなく全額投資をしていたら多額の損をしていたでしょう。特に近年は投資ブームとも言えるほど投資に興味を持つ人が増加傾向にあります。

しかし、日本では投資やお金などの金融リテラシーに対する教育が進んでいないため、余剰資金でなく「全財産を使って一発逆転!」のような思考で投資してしまう人が一定数存在します。

投資はあくまでも余剰資金で増やしていくものなので、今回の楽天グループの株価をきっかけにして投資への認識を改めるようにしましょう。

3.大企業と言われる会社でも株価が暴落することがある

誰もが知っているであろう楽天グループですが、今回の楽天グループの株価暴落をきっかけに倒産するのではないかとまで騒がれています。この現象を言い換えれば、どんな知名度があって有名な大企業でも倒産する可能性はあるということです。

投資をするときは、絶対がないことを認識し日頃から常にチャートの確認や情報収集を行うことが非常に大切です。

特に投資は詐欺が頻繁に横行している傾向にあり、実際に金融庁でも注意換気がされています。そのため、「放置してお金が増える」「お金さえあれば楽に稼げる」といった甘い話は信じないようにしましょう。

まとめ

今回は楽天グループの株価暴落の原因であるモバイル事業についての解説とそこからどういったことが学べるのかを説明しました。

まとめると、投資は必ず儲かるものではなく、どんな企業でも株価の暴落や倒産などのリスクがあります。

そのため、投資先の業績や方針などの情報を日々収集し投資していくことが非常に大切です。国も老後のために投資を推奨していますが、投資に関する大切なことは教えてくれないので、必ず勉強して最初は少額から行うようにしましょう。

ABOUT ME
颯太中島
高校在学中は工業高校で幅広く情報技術について学習。約2年ほど会社で働いた後、カナダに1年間ワーホリへ。帰国後、海外の友人にもう一度会いたいことを目標に現在Webライターとして活動中。