コラム記事

「アートポスターが欲しい!」オススメのプリント様式や購入先は?

みなさん、こんにちは。私事ではありますが最近引越しをしました。

引越先に「何かアートを飾りたいな」と思っており、今は手軽に飾れるアートポスターを探しています。そこで今回はアートポスターについて調べたことをまとめていきます

ポスターの歴史

ポスターは広告のひとつで、19世紀初頭から発展し始めました。

ポスターは遠くからも読めることを前提としていたため、タイポグラフィの発展に影響を与えました。ポスターは瞬く間に世界中に広まり、グラフィックデザインの定番となりました。特にこの時代で私が好きなアーティストは、アンリ・トゥールーズ・ロートレックで皆さんもみたことのある有名なポスターが生まれました。

そのほかにも、ヘンリー・ヴァン・ド・ヴェルデなど多くのアーティストもポスターを制作しました。

引用:http://art.xtone.jp/artist/archives/henri-de-toulouse-lautrec.html
引用:http://art.xtone.jp/artist/archives/henri-de-toulouse-lautrec.html

ポスターは政党の宣伝、兵士の募集、商品の広告などに使われていきました。一部のアーティストの中では、ポスターこそが最も効果的なコミュニケーションツールであると考え、ポスターの完成度を高める努力をすることで、デザインの分野に貢献してきました。インターネットが普及した今でも、街を歩いていると多くのポスターを目にします。

アートポスターといっても色々な技法があり、時代と共に技術が変化してきました。

アートポスターの印刷について

リトグラフ

リトグラフとは、18世紀末にドイツのミュンヘンでヨハン・アロイス・ゼーネフェルダーによって考案された新しい印刷方式です。

平らな石や金属板の上に描画し、印刷する版画です。平らな版面の上に描き、平らな版面のまま印刷するので、平版と呼ばれています。

水と油の反発作用を利用した版画技法です。ムルロ工房ピカソなどが活用しました。複雑で時間も多く要しますが、独特の味わいある質感が得られます。

ムルロ工房のピカソの作品

シルクスクリーン

絹のスクリーンを使用してインクを落とす版画技法。アンディ・ウォーホルがよく活用しています。

引用:https://www.baku-art.co.jp/businessblog/otaku/20210618129.html

ジークレー

ジークレーは専用のインクジェットで出力し、質感や色を忠実に再現することのできる印刷方法です。ジークレーは従来のアナログな版画技法から進歩した技法です。デジタルデータを上質なキャンバスや版画用紙、高級写真用紙や和紙など、最高級素材に、高精細で広色域なプリントを施します。

また、顔料インクを使用し耐光性(約200年)、耐水性に優れ、保存性は100年とも言われているので作品の劣化がしにくいので、価値も落ちにくいです。

ジークレー印刷はアーティストが監修を行い、【作品】として売り出すことができます。限定版の数を決めることができ、1枚から作成することが可能です。もちろん、コレクターにとって価値のあることであり、アーティストは高い値段をつけることができます。版やスクリーンを使用しないので制作行程の時間短縮や費用の削減ができて、アーティストにもメリットが多くあります。

私のオススメはジークレー印刷です!アートポスターを「作品」として購入できるのは良いですよね。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=CLxGoSFMpUA

オフセットプリント

ポスターの中でもよく使われるのは「オフセットプリント」です。版が直接紙に触れないように印刷するため版の磨耗が少なく、大量印刷に適していますが、ジクレーと比べるとクオリティという面で劣ります。

しかし、安価なアートポスターが欲しい方や頻繁にポスターの入れ替えをしていきたい方などにもおすすめです。

アートポスターの購入先

アールデコや貴重な作品が手に入る「画廊」

19世紀ごろのポスターで高いものですと数十万円から数百万円します。じっくりと鑑賞して自分に合ったポスターを探してみてはいかがでしょうか。

お宝が発見できる?!「リサイクルショップ」

当サイトオーナーは奈良美智のジークレー作品をリサイクルショップで3000円で購入しました。別サイトで調べてみるとなんと3万円以上!もしかするとあなたの家の近くの家具屋にもお宝が眠っているかもしれません。

オーナーが購入した奈良美智作品
引用:https://modernart-energy.com/products/detail/328

安価で今時のポスターが手に入る「ニトリ」

数百円から数千円でポスターが手に入るニトリ。写真からタイポグラフィまで様々な種類を揃えています。

引用:https://www.nitori-net.jp/ec/cat/InteriorLifeGoods/WallInterior/WallInteriorPoster/1/

1万円以下で購入できる「IKEA」

家具のイメージが強いIKEAですが、アート作品も販売されています。価格も家具と同様、とてもリーズナブルで一万円以下の価格でも高品質なアート作品を購入することができます。

イケアは、アートに関してシンプルかつ確固としたビジョンがあります。それは、アートとはギャラリーや美術館だけではなく、多くの人が自分たちの家にも飾ることができるものであるべきということです

Henrik Most, creative leader at IKEA
IKEAホームページ/ https://www.ikea.com/jp/ja/ideas/art-pubbb124641

引用: https://www.ikea.com/jp/ja/ideas/art-pubbb124641

北欧ポスターが手に入る「IDEE」

IDEEではシルクスクリーンや一点もの、写真作品を探すことができます。厳選されたおしゃれなポスターを探すことができますので、初めてでどれを買えば良いかわからない方におすすめです。

引用:https://www.idee-online.com/shop/features/001_poster.aspx

画像から好きなポスターが手に入る「RoomClip」

写真からインテリアが購入できるサイト。憧れのインテリアをしたくても、どこで買えば良いかわからない方にぴったりなサービスです。500万枚以上の写真から選ぶことができます。

RoomClip内で素敵なポスターを見つけたとします。

引用:https://roomclip.jp

欲しいと思えばクリックをしてすぐに購入することができます。

引用:https://roomclip.jp

まとめ

私は色々とポスターを見ていましたが、こちらに決定しました!有名なノルマンディ号のポスターです。アール・デコの作品の中でも今風に見えるノルマンディが可愛いと思い購入しました。

RoomClipやIKEAなども利用して安価に自分好みのポスターも買っていきたいと思っています。

1930年代、アール・デコ時代の代表作家A.M.カッサンドル。この時代に豪華客船や鉄道が完成し、ツーリズムと呼ばれる旅行時代が到来し、同時に、宣伝のため、あらゆる広告ポスターが作られました。当時流行していたアールデコ様式のデザインを用いて、第一線にいたのがカッサンドルです。オリジナルが10000ドルを下ることはない。(近年、レアーなEXPO版で20000ドル超、比較的現存数の多いVOYAGE INAUGURALながら未使用が発見された際は19000ドル、英語版MAIDEN VOYAGEは現存数が少ないため24000ドルなど・・・200万円オーバーが続出するようになっている)サイズは約600mmX1000mm。

https://www.ocean-note.com/hpgen/HPB/entries/417.html

参考

https://www.graphic.jp/lineup/giclee/about

http://syuumatunoart.com/2020/08/11/コラムアートに使われる素材や技法について調べ-2/

ABOUT ME
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。