皆さん、オークションに参加したことはありますか?
アートを投資という視点で見た際に、オークションで絵を入手することでプライマリーマーケットで手に入れる商品よりも需要のある作品を手に入れる事ができます。
今日は、クリスティーズというオークション会社のオークションへの出品方法、参加方法、下見会の参加方法、世界2大オークションハウスクリスティーズとサザビーズの違い、手数料などに関してお伝えします。
クリスティーズとは?
クリスティーズについて詳しい情報を知りたい方はこちらの記事を見てみてください!!
クリスティーズとサザビーズの違いは?
クリスティーズとサザビーズは世界の2大オークションハウスといわれるほど大きなオークション会社となります。
上記の2つの会社の名前は知っていても違いがわからない方も多いと思います。
そんな方に簡単に表にしてまとめてみました。
クリスティーズ | サザビーズ | |
設立年 | 1766年 | 1744年 |
発祥地 | ロンドン | ロンドン |
本社 | ロンドン | ニューヨーク |
支社 | 世界85か所 | 世界90ヶ所 |
展開地域 | 世界43カ国 | 世界40カ国 |
最高落札作品 | レオナルド・ダ・ヴィンチ 「サルバドムーンディ」 | アメデオ・モディリアニ 「横たわる裸婦」 |
最高落札金額 | 4億5030万ドル | 1億5720万ドル |
取り扱い品 | 19世紀のヨーロッパ芸術 20世紀の絵画をはじめとするアート作品 肖像画 中国美術 日本美術 写真 さらに家具や楽器、住宅まで広く扱う。 | 古典絵画から印象派 現代美術 東南アジアをはじめとした各国の美術品やアート作品 腕時計やワインなども扱う。 |
親会社 | アルテミス(創設者:フランソワ・ピノー) | なし |
公式HP | https://www.christies.com/ | https://www.sothebys.com/en/ |
クリスティーズオークションの出品方法
アートを出品する前に以下の記事でアートの評価・査定の仕組みを知っておくと安心して出品することができるかもしれません!ぜひ参照してみてください!
出品方法や出品の際の注意事項はコチラに詳しい情報が記入されています。定期的にクリスティーズオークション主催の査定会というものが行われているようです。コチラのサイトも参照してみてください。
クリスティーズオークションの参加方法
会員登録
MyChristie’sというクリスティーズの会員の登録が必要です。
会員登録の際に必要なものとして
- 顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- クレジットカード
こちらから会員登録が可能です。
商品を探す
オークション会社が発行するカタログを確認します。
カタログはオークションを開催するたびに発行され、出品作品をすべて記載しています。
紙媒体の物もあれば、インターネットにてカタログを参照できる場合もあります。
インターネットカタログの場合は
こちらでオークションの日程、作品の情報を確認できます。
下見会の参加方法
下見会ではオークションで出品されるものを展示し、オークション前に直接作品の状態の確認をすることができます。
現在は新型コロナウイルスの関係で下見会を行わないことも多いようです。
下見会が行われる場合はカタログに場所と日程の記載があります。
オークション会場にて参加する場合
初めてオークションに参加する場合や前回参加した時からだいぶ時間が空いてしまった場合は銀行照会(資金力の確認のため銀行口座残高がわかるものを提出)やご本人確認が必要になります。
本人確認が出来た上でオークション会場の受付にてパドル(番号札)を受け取りオークションへ参加します。
入札の仕方
オークショニアによる進行でオークションが進行していきます。
オークショニアとは…
簡単に言うとオークションでの司会進行役の方になります。
オークショニアが金額を読み上げていきます。
入札したいタイミングでパドルを上げます。
もし、1対1の競り合いになった場合はオークショニアは交互に2人に確認していきます。
もしご自身が下りられる場合はパドルを下すか横向きにパドルを振ると「おります」というサインになります。
もし落札ができた場合
オークショニアがハンマーを叩いて「○○(落札した値段)、○○番(パドルの番号)で落札です。」や「〇〇さん○○(落札した値段)で落札です」と言ったときに落札が決定します。
上の動画は実際のオークション会場での様子です。
現在は新型コロナウイルスの関係で当日、会場への入場を規制さている場合があります。
予約が必要な場合や入札をされる方のみ入場できる場合もあるため、事前に予約をしてから入場したりオークション会社に問い合わせることをお勧めします。
ライブオークションにて参加する場合
Christie’sでライブオークションに参加する場合「Christie’sLive」というものがあります。
オンラインで入札する場合は、少なくともオークションの日程の24時間前に参加登録しておく必要があります。
参加登録が完了すると競売開始の15分前からオンライン画面の閲覧する事ができます。
もし入札したい場合には、「最大入札」を送信するか「入札」を送信するかの2つの方法のいずれかで、Christie’sLIVE™を介して入札することができます。
詳細については、ChristieのLIVE利用規約をご参照ください。
電話で参加する場合
電話での入札をご希望の場合は、直接電話し、電話オペレーターが現地で入札を代行します。
電話による入札に参加登録するには、クライアントサービス にお問い合わせください。
書面で参加する場合
あらかじめ金額の指定をして入札しておく方法になります。
パソコンの操作が苦手な方や当日会場にて入札できない方、電話でリアルタイムでの入札ができない方は書面で参加される方もいらっしゃいます。
落札する際の注意点、手数料について
作品を落札する際に気を付けておいた方がいいことは
- 落札後のキャンセルはできない
- 落札価格だけでなく、オークション会社への手数料(バイヤーズプレミアム)として15~29%、諸税約8~15%(地方税・関税・付加価値税)
- 作品発送にかかる費用は自己負担
※付加価値税とは…日本の消費税のようなもので国によって税率は異なります。
クリスティーズの場合
落札額が1000万円以下の場合はオークション会社への手数料(バイヤーズプレミア)が19.75%かかります。
例えば…
100万円で作品を落札した場合
落札価格 100万円
オークション会社への手数料 15万円
手数料に対する消費税(日本の場合) 1万5000円
総支払金額 116万5000円 となります。
作品発送にかかる費用に関しては
運送料+梱包費+保険料
運送料は場所によって異なり、梱包材は作品の素材や絵の大きさによって変わってきます。
保険料に関しては以前、当サイトにて「アートと保険」の記事を配信していますので
こちらをご参照ください。
落札価格にプラスして上記のような手数料や税金、がかかってくるため実際には落札価格よりも高くなってしまうことも加味して予算額をあらかじめ決めておく必要があります。
落札後の流れ
もし作品が落札できた場合、
後日オークション会社より請求書が送られてきます。
支払いを完了したのち作品の受け渡しとなります。
まとめ
今回はクリスティーズでのオークション参加方法を説明していきました。
オークション会社によってそこまで大きな違いはないものの、細かい手数料の部分だったり流れが違ったりします。
アート投資が初めての方にとってもアートをオークションで購入することは少し敷居の高いことと感じる方もいるかもしれません。
しかし、上記で挙げた通りオークションの参加方法も様々な方法があります。まずはご自身がやりやすい方法から試してみてもいいかもしれません!