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【Gucciブランド設立100周年イベントまとめ】グッチバンブー,Aria,グッチガーデンアーキタイプなどをご紹介

みなさん、実は2021年「Gucciブランド設立100周年」だということをご存知でしょうか?そのためGucciは全世界で多くイベントや商品などに力を入れています。

以前、アートとファッションの関係性とコラボレーションの歴史でもGucciウォールを紹介しました。グッチウォールとは、2ヶ月毎に変わるニューヨークやミラノで見られるグッチの巨大壁画です。

アートと世界的ファッションメゾンのコラボレーション商品がより一般的に見られており、独占性の高い期間限定商品や、アートを意識したイベントが開催されるようになってきました。今回はグッチの100周年に関するイベントについてまとめていきたいと思います。

グッチはなぜ人気なの?

「Gucci が3期連続で“最もホットなブランド”に君臨」という記事が2021年4月30日に発表されました。

ファッション分野におけるマーケットプレイス兼データプラットフォーム『Lyst』が、四半期に1度更新するブランドの人気バロメーター“最もホットなブランド”の2021年第1四半期版を発表。2020年第4四半期に続き、Alessandro Michele(アレッサンドロ・ミケーレ)率いる〈Gucci(グッチ)〉が第1位を獲得。

引用:https://hypebeast.com/jp/2021/4/lyst-index-q1-2021-gucci-worlds-hottest-brand-balenciaga-off-white-nike-prada-dior-moncler

2000年以降人気が停滞していましたが、2015年からグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任した、デザイナーアレッサンドロ・ミケーレの影響が大きくグッチは今最もホットなブランドと呼ばれているのです。特に20代を中心とした若い世代に人気を博しています。

引用:https://spur.hpplus.jp/fashion/styledaiginjo/202005/03/J1kzAQQ/

アレッサンドロ・ミケーレのデザインの特徴は以下のように言われています。

ミケーレのグッチの特徴は、クリエイティブから発想をスタートしていること。「どんなデザインの服を着たいか」「今までになかったファッションは何か」など、クリエイティブの側面から、ファッションを考えています。

ファッションのアイデアのほとんどは、「それを着て、いつ誰と、どこへ行くのか?」という観点からスタートしています。ファッションと社会性は関連が深く、その時々の服装によって、いつ誰と、どこで何をするのか、ほとんど決まってしまうからです。

引用:https://brandkaimasu.com/lounge/2019/05/21/gucci_alessandro_michele/

そしてアレッサンドロ・ミケーレはすごく好奇心が強いそうで、人から話を聞くことや体験することが好きだそうです。そのような性格もデザイナーとして必要不可欠だったのですね!

グッチ100周年イベントまとめ

グッチの創業は1921年。ちょうど100年が経つ節目として様々なイベントやコラボレーションを行なっていますのでまとめてみました。

グッチ バンブーハウス(京都)

引用:https://mag.tecture.jp/event/20211007-41305/

ブランド創設100周年となる「グッチ」が、2021年7月22日(木)から8月15日(日)の期間、京都にて体験型エキシビション「グッチ バンブーハウス」を事前予約制にて開催。竹林のある庭に面した部屋では、 バンブーハンドルのバッグをはじめ「グッチ」の職人技技を感じることができるアーカイブのインスタレーションを展開。

引用:https://voguegirl.jp/fashion/news_fashion/20210717/gucci-bamboo-house/

京都で行われた「グッチ バンブーハウス」は旧川崎家住宅で“竹”テーマにした展覧会です。京都とグッチが生まれたイタリアのフィレンツェは姉妹都市です。旧川崎家住宅はグッチが創設された1920年代に建造され、京都市の有形文化財に指定されています。

「バンブー」のテーマはグッチのカバンの持ち手が’竹’でできていることからもインスピレーションが来ています。プロダクトだけでなく、ストーリーや歴史を感じることのできる展覧会でした。

引用:https://mag.tecture.jp/event/20211007-41305/

「Gucci Garden Archetypes(グッチ ガーデン アーキタイプ)」展(東京)

引用:https://www.fashion-press.net/news/77902

「Gucci Garden Archetypes(グッチ ガーデン アーキタイプ)」展が東京・豊洲のB&C HALL・E HALLで2021年9月23日(木・祝)−10月31日(日)で開催されました。この展示会はグッチの今までのコレクションやこれまでグッチが展開してきた広告キャンペーンを表現しています。

エキシビションは、複数の部屋を歩いて世界観を感じることができます。空間デザインは、フィレンツェにあるデザインスタジオ、Archivio Personale(アルキヴィオ・ペルソナーレ)が担当しました。アレッサンドロ・ミケーレの世界観が再現された構成でした。

引用:https://www.fashion-press.net/news/77902

音楽とアイデンティティのコレクション「Gucci100」

引用:https://www.crfashionbook.com/fashion/a37824630/gucci-centennial-gucci-100-collection-pop-ups/

創設100周年を祝した“GUCCI 100”コレクションを発売し、個人のアイデンティティーを表現するウエアと、さまざまな記憶を呼び起こす音楽という、ふたつの普遍的な言語の深いつながりを示したコレクションです。

当コレクションは、ジャズ、サイケデリック、ジャパニーズ・パンク、ディスコ、ヒップホップ、アフロビートなど、数十年にわたる音楽のジャンルを想起させ、ファッションを楽しむ喜びを表現しています。

実際のGucci100の商品がこちらです。「MUSIC IS MINE」の文字がありオールドスタイルな文字が可愛いカバンですね。

引用:https://www.crfashionbook.com/fashion/a37824630/gucci-centennial-gucci-100-collection-pop-ups/
引用:https://www.crfashionbook.com/fashion/a37824630/gucci-centennial-gucci-100-collection-pop-ups/

100周年を記念して新コレクション「Aria(アリア)」を発表

引用:https://www.fashionsnap.com/article/gucci-aria-collection/
引用:https://www.fashionsnap.com/article/gucci-aria-collection/

ブランド創立100周年を記念して、新コレクション「アリア」を発表しました。イタリアのもう一つの創造物であるリリック・オペラにちなんで「アリア」と名付けられました。

100年という節目の年を振り返って、アレッサンドロ・ミケーレは「私は、このブランド、名前、神話、武勇伝を何百万回目かに更新しようとしています。」と話し、グッチの魅力は、厳密に定義されたイメージにとらわれず、時間をかけて自らを再定義する能力にあると語りました。

Ariaの発表会は、ロンドンのサボイ・ホテルを映画のセットに見立てて行われました。このホテルは、ファッションハウスの創業者グッチオ・グッチがフィレンツェに戻り、ベルボーイとして働いていたときに憧れ、旅行用バッグを専門に扱う革製品店を開くきっかけとなった場所です。

COMME des GARÇONS(コムデギャルソン) とのコラボアイテム

引用:https://snkrdunk.com/apparels/23763?gclid=CjwKCAjwoP6LBhBlEiwAvCcthBZx_0h4cXNbkyphJy3L6Y4bAzoi2afpnxm0PcvzM2C4BoaGywPWyhoCr8YQAvD_BwE

川久保玲が手掛ける〈COMME des GARÇONS〉との最新コラボレーションが発表された。両者はこれまでにも〈COMME des GARÇONS〉の定番であるクラフト紙をPVCで覆ったトートバッグのコラボモデルを2018年、2019年にリリースしてきた。今回もコラボ第1弾アイテムとしてトートバッグがリリースされる。

引用:https://hypebeast.com/jp/2021/10/comme-des-garcons-x-gucci-capsule-collection-teaser-new-tote-release-info

トートバッグは、コム デ ギャルソン のショッパーが元になっており、そこにグッチのグリーン/レッド/グリーンのウェブ ストライプが彩られています。2つのブランドを象徴するコードを斬新に組み合わせたスペシャルアイテムです。価格は5万5000円(税込)。

オンラインショップ「ヴォールト(Vault)」の発表

引用:https://vault.gucci.com/ja-JP/product/designer/581312HOZ0G1060
引用:https://vault.gucci.com/ja-JP/product/designer/581312HOZ0G1060

グッチが厳選した、唯一無二のアイテムをご紹介する、新しいオンラインコンセプトストアを2021年9月に開設した。ヴォールトでは、希少なヴィンテージ品に手を加えた製品やグッチのエキスパート選りすぐった特別なアイテム、そしてグッチが選んだデザイナーとのコラボ商品などを販売しています。

こちらのサイトはテスト的に作られており、驚きや感動をもたらすもの、美しいものへの探求心を具現化した場所というのがテーマです。タイムマシンであり、アーカイブであり、ライブラリであり、ときには研究室でもあるそうですので、さらに新しいグッチそしてブランドの進化を見ることができますね。

まとめ

今回アレッサンドロ・ミケーレについて調べていたら素敵な言葉があったので残します。雑誌「SPUR」の記事で幼少期や父について語った一節です。

美に触れることで、人生は高められる

芸術に造詣が深く、彫刻を手がけ、楽器を演奏し、文章も書いていた。『美や芸術に触れることによって、人生はよりよいものとなる』と教えてくれたのは、父。彼は自分を知るための、生きた学校だった。僕の中に、大切なものを蓄積させてくれたんだ

引用:https://spur.hpplus.jp/fashion/styledaiginjo/202005/03/J1kzAQQ/

私もアレッサンドロ・ミケーレと同じく小学校・中学校の頃は、美術館や当時習っていたクラシックピアノ、歴史に夢中でした。今も美術が好きなのは「美しいものを持つ心」を大切にしたいから。そんな気持ちでアートが大好きだったと初心に気づかせくれたアレッサンドロ・ミケーレでした!今度はアレッサンドロ・ミケーレ特集もしたいですね。

ABOUT ME
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。