皆さんこんにちは。
2020年は新型コロナウイルスが蔓延し、パンデミックを引き起こし、今までの生活の常識が一変した年でしたね。とても皆さんにとっても怒涛の1年となったのではないでしょうか。
2020年のアート業界の動きやアートの市場についてまとめてみました。
新型コロナウイルスの影響でオークションハウスの売り上げは…
サザビーズ、クリスティーズ、フィリップスといった3大オークションハウスは昨年、74億1000万ドルの売上高を記録し、前年比で約26パーセントの減少にとどまった。
引用:美術手帖/美術手帖 (bijutsutecho.com)/ 2020年、世界主要オークションハウスの売上高は約26パーセント減。アジア市場は成長(2021.1.19)
やはり大きなオークションハウスでも全体的な売り上げは、下がってしまっていますね。
しかし、前年との売上減少の幅はまだ抑えられた方ではないかと思います。というのも…
オークションでもオンライン化が活発化!
オンライン入札が急増し、サザビーズのオンラインオークションは、2020年1月から11月にかけて4億3,700万ドルを達成し、前年比500%に成長しました。
引用:Artsy.net/Artsy – Discover & Buy Art/The Most Expensive Artworks Sold in 2020(2020.12.28)
オンライン化が進んだことで、インターネットやコンピュータを駆使できる40代以下の若いコレクターが増えました。
今までアートには興味があっても、なかなかオークション会場は敷居が高くて…といって訪れることができなかった人々やオークション会場が遠方にあり、なかなか訪れることができなかった人々でも気軽にオークションに参加できるようになったと考えられます。
実際にオークションではどんなものが高値で取引される傾向があったのでしょうか。2020年度のオークション高額落札TOP10をまとめ、その傾向をみてみました。
2020年度オークション高額落札TOP10
1位 フランシス・ベーコン、アイスキュロスのオレステイアに触発されたトリプティク(1981年)

落札場所:サザビーズニューヨーク
落札日:2020年6月29日
落札額:84,550,000ドル(約88億4700万円)
2位 ウービン、霊壁岩の10の景色(1610年)

落札場所:北京保利国際拍車
落札日:2020年10月18日
落札額:75,436,800ドル(約78億9300万円)
3位 ロイ・リキテンスタイン、ジョイアス・ペインティングのヌード(1994年)

落札場所:クリスティーズニューヨーク
落札日:2020年7月10日
落札額:46,242,500ドル(約48億3800万円)
4位 デイヴィッド・ホックニー、ニコルズ・キャニオン(1980年)

落札場所:フィリップスニューヨーク
落札日:2020年12月7日
落札額: 41,067,500ドル(約42億9700万円)
5位 レン・レンファ、5人の酔った王子が馬に乗って戻ってきた(1250~ 1350年)

落札場所:サザビーズ香港
落札日:2020年10月8日
落札額:39,553,800ドル(約41億3900万円)
6位 サイ・トゥオンブリー、無題[ボルセナ](1969年)
![サイ・トゥオンブリー、無題[ボルセナ]](https://p-art-online.com/wp-content/uploads/2021/03/image-12.png)
落札場所:クリスティーズニューヨーク
落札日:2020年10月6日
落札:38,685,000ドル(約40億4800万円)
7位 Sanyu、Quatre Nus(1950年代)

落札場所:サザビーズ香港
落札日:2020年7月8日
落札額:33,333,200ドル(約34億8800万円)
8位 マーク・ロスコ、無題(1967年)

落札場所:クリスティーズニューヨーク
落札日:2020年10月6日
落札額:31,275,000ドル(約32億7200万円)
9位 バーネット・ニューマン、Onement V(1952年)

落札場所:クリスティーズニューヨーク
落札日:2020年7月10日
落札額:30,920,000ドル(約32億3500万円)
10位 ブライス・マーデン、補足(2004~07年)

落札場所:クリスティーズニューヨーク
落札日:2020年7月10日
落札額:30,920,000ドル(約32億3500万円)
という順位となりました。落札額が100億円を下回るのは、2016年以降初めてでした。
また10位中3点が中国人作家の作品ということもあり、今後中国人作家の作品にも期待が高まりそうです。
2021年はアート業界にとってどんな年になるのか楽しみですね。
