ブロックチェーン技術によって作品の真正性と所有権を証明することができるNFTですが、人気が上がって注目を集めるNFTプロジェクトを装ったNFTを販売する詐欺などもあるようです。
購入するNFTアート（トークンのコンテンツ）が本物かどうかを判断するために、知っておきたいいくつかのポイントを紹介します。
クリエイターのSNSをチェック
購入しようとしているNFTアートが合法か、本物かどうかを判断するために、まずはその作品のクリエイターのSNS（ソーシャルメディア）アカウントをチェックしましょう。
ほとんどのクリエイターが少なくとも1つのSNSアカウントをアクティブに利用して作品をプロモーションしているので、最近どのような作品を投稿しているかを確認しましょう。この時、偽アカウントでないことも必ず確認しましょう。SNSの偽アカウントは多くの場合、ダミーアカウントをフォローしている、あるいはフォロワーが少ないなど、不審なサインを見つけることができます。
また、SNSの投稿のコメントをチェックすることで、他の人々がどんな作品を買っているのかを知ることもできます。
Googleで画像検索
画像のNFTアートを購入する場合、Googleの画像検索を使って、類似画像が存在するかどうかをチェックしてみましょう。類似画像があった場合、そのファイルが最初にアップロードされた日付を確認することができます。
多くの詐欺は、オリジナルの作品と少しだけ異なる、ハンドルネームが1文字だけ違うなど、巧妙に販売されており、詳しく知らない購入者は見過ごしてしまいがちです。
適正価格かどうかチェック
有名なNFTプロジェクトなど、『もっと価値があるはず』なNFT作品が安く売られている場合は、盗作品であることをまず疑ってみましょう。
NFTに関しての基本的な情報や、トレンドなどをよく知らない場合、『掘り出し物』のように捉えてしまうかもしれませんが、ここで冷静に価格が適正かどうか、クリエイターの他の作品の一般的な価格帯などについてリサーチしてから、購入の判断をするようにしましょう。
他のブロックチェーンで販売されているかチェック
この方法は少し複雑かもしれませんが、同じNFT作品が他のNFTマーケットプレイスで見つけられるかどうかチェックしてみることも有効でしょう。
一般的に詐欺アカウントは、それぞれのNFTマーケットプレイスで異なるハッシュタグを使用していることが多いため、すぐに見つけられないかもしれませんが、同じNFT作品が複数のNFTマーケットプレイスで販売されている場合は、怪しいかもしれません。
ほとんどの本物の合法的なクリエイターは、同じブロックチェーンのNFTマーケットプレイスで販売し続ける傾向にあり、さらに1つしかないNFTアート作品であれば、複数のマーケットプレイスで販売されているわけがないと簡単に判断できるでしょう。
取引履歴をチェック
NFT作品の売り手や、所有者の過去の取引履歴も必ずチェックしておきましょう。
NFTのトークンID、NFTのメタデータの状態、NFTが載っているブロックチェーン、コレクションのコントラクトアドレスなどの情報を確認することで、詐欺アカウントかどうか判断することができます。
それぞれのNFTには固有のIDがあるため、その番号からNFTマーケットプレイスのアーカイブを検索してみましょう。そのアドレスから少しでも不審な活動が見つけられた場合は、注意が必要だと考えていいでしょう。
まとめ
NFTアートは、まだ比較的新しいため、危険、怪しい！と回避してしまっている人も多いでしょう。確かに、どんな業界でも基本的な知識などの正確な判断材料を持っていない場合、詐欺に引っかかってしまうリスクはあります。
まずはしっかり信用できるNFTマーケットプレイスから購入すること、そして一度冷静になって上記の項目を確認してから購入するようにすれば、多くの詐欺リスクは防ぐことができるでしょう。
参考
「How to Know if an NFT is Authentic」https://nftplazas.com/learn-about-nfts/how-to-know-if-an-nft-is-authentic/
