アルトコインとは
アルトコイン(Altcoins)とは、ビットコイン以外の暗号通貨のことを指します。
すでに値段が上がっているイーサリアムやリップルなどのアルトコインのほとんどが、ビットコインを基に作られたものであり、基本的な仕組みは同じとなっています。
現時点で、世界中に数千以上のアルトコインが存在していると言われています。
暗号資産は、ビットコインのように送金や決済を目的としたものだけでなく、ゲーム内でのトークン、さまざまなサービスを受けるためのトークンとしてなど様々な目的を持って作られており、その内容がメタバースやNFT、Web3.0などのような将来的に拡大するであろうと考えられている領域との関連性などによって注目を集めています。
ビットコインと比較して、アルトコインは現状、数円から、高くても数十万円程度で購入することが可能です。
将来性のありそうなアルトコインを見つけて投資しておけば、後々その価値が数倍、数十倍、数百倍以上に跳ね上がる可能性もなくはないでしょう。
最近のアルトコインの状況
暗号資産市場全体を見ると、約1年前と比較すると大幅にその価値が減少していますが、直近1ヶ月ではほとんど変化がなく、過去1週間では約6.5%上昇しました。(2023年1月11日現在)
その中で、いくつかのアルトコインは、平均値以上に価値があがり、そのコインを持っていた人々は利益を出しています。
アルトコインは、様々な要因でその市場価値が増減しますが、現状では安価に購入できるため、下調べをして予想を立てて、気になるアルトコインに投資をしてみるのは、暗号資産の初心者の方にもおすすめです。
おすすめアルトコイン10選
リップル(Ripple:XRP)
リップル(Ripple:XRP)は、リップル社が発行、管理しているアルトコインです。送金・決済システムとしての目的で開発されており、送金速度が速く手数料も安価な『中央集権通貨』のような暗号資産です。多くのアルトコインは、トークンが常に作成されミントされますが、リップルはコインの数が有限であることが特徴です。
金融機関や投資家からも信頼を得ているため、他のアルトコインと比較しても信頼性が高く、安定した投資先と言えるかもしれません。
また、海外送金の際に、SWIFT(国際銀行間通信協会)と比較して速くて安い方法としてのブリッジ通貨としてもよく利用されているようです。暗号資産でのブリッジ通貨とは、あるブロックチェーンから別のブロックチェーンへと資産を動かすための橋渡しとなる暗号資産のことを指します。
最も価値の高いビットコインは送金や決済などを目的としているものの、その処理が遅いため、リップルのような暗号資産は、より環境に優しい選択肢だとも言われています。
日本国内では、DMM Bitcoin、コインチェック、GMOコインなどの取引所で扱えるため、多くの人々が注目しているアルトコインだと言えるでしょう。
ファイトアウト(Fight Out:FGHT)
ファイトアウト(Fight Out)は、実世界でのボクシング、ウェイトリフティング、ヨガなどのエクササイズとWeb3及びメタバースを組み合わせることを目的として作られたプラットフォームで、その中で使えるアルトコインがファイトアウト(Fight Out:FGHT)です。
ファイトアウトはいわゆるムーブ・トゥ・アーン(Move to Earn=エクササイズなどで身体を動かすことにより、トークンを稼ぐ)のプラットフォームの中でも従来のものより遥かに幅広い範囲の運動メニューを揃えているほか、独自のブランドの実際のジムも展開し、アプリ内での特典なども提供していく予定だそうです。
ファイトアウトのトークンは2022年12月に販売開始され、すでに280万ドル以上を調達しており、現在は0.0166ドルで販売されており、2023年第二四半期ごろまでの販売終了時に取引所に上場、アプリがローンチされる予定となっています。
マナ(MANA)
マナ(MANA)は、2020年に立ち上げられた仮想現実プラットフォーム「ディセントラランド(Decentraland)」で使用されるイーサリアムトークンです。ディセントラランド内での土地を分散的に購入、開発、取引することができる暗号資産として用いられています。
ディセントラランドとは、ユーザーがコンテンツやアプリケーションを作成し、収益化することができる3Dバーチャルリアリティプラットフォームで、イーサリアムブロックチェーンをベースに、ユーザーによって所有されるネットワークの確立を目指し、没入感のある体験を提供しています。
メタバースの将来性を期待するのであれば、ディセントラランドでの利用を前提として作られたマナは、長期的に有効な投資になることが予想されています。
日本国内においても、メタトーキョーというバーチャル空間を作る構想を持つ企業があることなどから、マナの時価総額が上がっています。
シバイヌ(Shiba Inu:SHIB)
シバイヌ(Shiba Inu:SHIB)は、『ミームコイン』として、柴犬の世界的な人気が後押ししてか、注目を集めてきたアルトコインです。『ミーム(MEME)』とは、一般的に面白い画像や動画などがインターネットで拡散されて流行っていく文化のことを指します。ドージコイン(Dogecoin)は、イーロン・マスク氏の影響でTwitterで話題となったことから、ミームコインとされていますが、シバイヌはそれに対抗するような立ち位置とされています。
シバイヌは1月10日で6%、0.00000896ドルまで下落しました。過去1週間で見ると10%上昇をしていますが、直近1ヶ月では1.5%下落しており、2021年10月時点での過去最高額$0.00008616 と比較すると、90% 下落しています。
ここまで下落していることから、今後大きな反発が期待されています。というのも、シバイヌの開発チームは、様々なビジョンを持っていることを発表したからです。
まず、シバイヌ向けのレイヤー2ソリューション「Shibarium Network(シバイヌネットワーク)」のベータ版が数週間以内にリリースすることが発表されました。これにより、シバイヌの使用価値が上がることが予想されます。
また、チームは独自のメタバース「Shibarium(シバリアム)」のローンチに向けて準備を進めている他、戦略的なパートナーシップについても発表しました。ブガッティグループが「シボシス(Shiboshis)」というエコシステムのNFTに特化したミントパーティーを1月15日に開催することを発表しました。
このようなシバイヌ開発チームの強気な動きに、投資家たちも期待を寄せているそうです。
エンジンコイン(Enjin Coin:ENJ)
エンジンコイン(Enjin Coin:ENJ)はエンジンプラットフォーム(Enjin Platform)という世界中で2,000万人以上の利用者がいるNFTプラットフォーム、ゲームで使用できる通貨です。
エンジンプラットフォームでは、個人や企業がNFTの発行を簡易的に行うことができるためゲームのキャラクターやアイテムなどをイーサリアムのブロックチェーン上で作成したり、販売したりすることができ、ユーザーはプレイするだけでなく収益を得ることもできます。
マイクロソフトやサムソンなどの世界の大手企業も出資しており、2021年には約8倍ほど価格が高騰したことで注目を集めるようになりました。
日本国内では、コインチェック、GMOコインに上場しています。
ネム(NEM:XEM)
ネム(NEM:XEM)は新しい経済の仕組みを確立することを目的としたブロックチェーンプロジェクトNEM(New Economy Movement)のために作られ、2015年にローンチされた暗号資産です。
ビットコインと比べると、ネムは約1/10の速度でブロックを生成することができるため処理速度が速いことが特徴です。
ネムはその保有者によって取引されていますが、決済手段としては使用されていません。また、NEMはナノウォレット(Nano wallet)と呼ばれる暗号通貨ウォレットを推奨しています。
他のアルトコインと比較すると、ボラティリティ(価格の変動性)が高いため、投資対象としては比較的ハイリスクハイリターンと言えるでしょう。
また、ネムは所持期間や送金頻度などの要因からユーザーのスコアを算出し、その重要度を決定する『NIS1ブロックチェーン』を取り入れています。セキュリティもしっかり整っているため、ハッキングなどのリスクも低いと言われています。
バイナンスコイン(Binance Coin:BNB)
バイナンスコイン(Binance Coin:BNB)は、現在業界最大の暗号資産取引所のバイナンス(Binance)が発行する暗号資産で、当初はイーサリアムのネットワークをベースにしていましたが、現在はバイナンス独自のブロックチェーンであるバイナンスチェーンのネイティブ通貨となっています。
バイナンスでの商品やサービスの支払い、スマートチェーンでの取引手数料の決済などでバイナンスコインを使用すると、取引手数料の割引や限定トークンセールへの参加の機会が得られるなどの特典があるため、バイナンスで暗号資産の取引を行う人にとっては有用性のあるアルトコインです。
最近のバイナンスコインのチャートは、その勢いが着実に増加していることを示しており、今後も安定的な上昇が期待されています。ビットコインやイーサリアムなどの現在価値の高い暗号資産がそれぞれ記録的な高騰の後に大幅な下落を経験していることを考えると、バイナンスコインはその価値を安定的に維持しているアルトコインだと言えるでしょう。
C+チャージ(C+Charge:CCHG)
C+チャージ(C+Charge:CCHG)は、ESG投資家(環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の3点に着目し、それらを満たすビジネスへの投資を率先して行う投資家)を引き付けるような、自らを『グリーンクリプト』(環境問題に配所した暗号資産)と位置付けるアルトコインです。
電気自動車(EV)の充電ステーションに向けた決済ネットワークで用いられることを前提として作られており、ステーションで充電することにより、NFTベースのカーボン・クレジットをユーザーに提供し、人々に環境に配慮するインセンティブを与えます。
カーボン・クレジットとは企業が森林の保護や植林、省エネルギー機器導入など環境保護事業を行うことで生まれたCO2などの温室効果ガスの削減効果(削減量、吸収量)を排出権(クレジット)として発行し、他の企業などとの間で取引できるようにする仕組みのことです。
C+チャージは、フローカーボン(Flowcarbon)やパーフェクト・ソリューションズ・ターキー(Perfect Solutions Turkey)などの企業とも既にパートナーシップを締結しており、トルコのEV充電ステーションの20%をネットワークに追加しています。
ポリゴン(Polygon:MATIC)
ポリゴン(Polygon:MATIC)は、イーサリアム互換のプロジェクトとブロックチェーンを接続し、成長させるために立ち上げられた技術プラットフォームであり、そのネットワークの統治とセキュリティ、取引手数料の支払いに使用される暗号資産です。
ポリゴンのプラットフォームを利用することで、ブロックチェーン・プロジェクトの柔軟性、拡張性、主権を高めつつ、イーサリアムブロックチェーンのセキュリティ、相互運用性、構造的な利点も受けることができます。
ポリゴンは、ERC-20トークンで、他のイーサリアムベースのデジタル通貨と互換性があります。
迅速な取引処理能力をもつポリゴンは、1つのブロック内で取引確認が完了する『コンセンサス・メカニズム』を採用することにより、高速な取引処理速度を維持しています。ポリゴンの平均ブロック処理時間は2.1秒と速く、その取引手数料は一般的に約$0.01と、低額になっています。
ポリゴンは、2021年にブロックチェーン・ゲームとNFTにフォーカスしたポリゴンの子会社、ポリゴン・スタジオ(Polygon Studios)を立ち上げました。ポリゴン・スタジオがうまくいけば、ポリゴンを分散型ゲームとNFTの主要な技術プロバイダーとして確立することができると期待されています。
カルダノ(Cardano:ADA)
カルダノ(Cardano:ADA)は、ビットコインのようなプラットフォームの競争的でエネルギー集約的な問題解決の次元を取り除くことで取引時間を短縮するプルーフ・オブ・ステーク・コンセンサス機構をいち早く採用した業界のオピニオンリーダーによるアルトコインです。日本語では、エイダコインとも呼ばれているようです。
カルダノは、ブロックチェーン技術を取り入れたオンラインカジノで、そのゲーム内で利用できる暗号資産がカルダノ(Cardano:ADA)=エイダコインとなります。
今までのオンラインカジノは、ゲームの参加者が負けるようなシステムなど不正が行われるリスクがありましたが、ブロックチェーン技術を取り入れたオンラインカジノでは、プレイの記録を保存してユーザーに公開するため、透明性が高く、公平だという点で注目されています。
2017年に作られたカルダノは、第1世代と第2世代のブロックチェーンであるビットコインとイーサリアムに続く、第3世代のブロックチェーンと称されており、よりスケールしやすく安全かつ効率的な代替手段としてイーサリアムや他の分散型アプリケーション・プラットフォームと競合することを目指しています。
また、カルダノは、東京理科大学インベストマネジメントや、韓国の大手モバイル決済サービスであるメタップスプラスなどとも提携していることから、今後さらに信頼性も上がっていくのではないかと期待されます。
まとめ
アルトコインは、ビットコイン以外の暗号資産のことを指し、イーサリアムなどの有名なもの以外にもたくさんあります。
将来性のあるアルトコインを見つけることで、小額から暗号資産への投資が始められるため、まず何か買ってみたいという方にもおすすめです。
参考
cryptonews「Shiba Inu Price Prediction – Can This Meme Coin Deliver for Crypto Bulls in 2023 as Price Edges Higher?」https://cryptonews.com/news/shiba-inu-price-prediction-can-this-meme-coin-deliver-for-crypto-bulls-in-2023-as-price-edges-higher.htm