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【アバター:ウェイ・オブ・ウォーター】2022年12月に遂に公開!映像の限界に挑む。アカデミー賞受賞の可能性は?美術的な視点から徹底解説。

2022年12月に「アバター」シリーズの最新作「ウェイ・オブ・ウォーター」が遂に公開となります。

「アバター」シリーズは世界歴代興行収入第1位の記録を持ち(2022年6月現在)大ヒット中の大ヒット作品で社会現象をも巻き起こしました。

今回の「アバター」シリーズの待望の新作を持ち望むファンの方々も多いはずです。

今日は「アバター」シリーズの最新作「ウェイ・オブ・ウォーター」について少し美術的な観点からまとめてみました。

「アバター」シリーズとアカデミー賞

「アバター」シリーズといえば、描写される映像が綺麗なことで話題を呼び第82回アカデミー賞においては撮影賞、美術賞、視覚効果賞の3部門を受賞(ノミネート9部門)するほどです。

そして今回の「ウェイ・オブ・ウォーター」は過去の「アバター」シリーズよりも更に映像に力を入れて作成されているようです。

いち早く「ウェイ・オブ・ウォーター」を鑑賞した方々からは『映像に感動し涙がでそうだった』などの声も聞かれています。更に映像の綺麗さや表現に期待が高まりますね。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のあらすじ

「ウェイ・オブ・ウォーター」の舞台は最初の作品から約10年後の惑星パンドラです。

ジェイクとネイティリの子供たちを含む家族の物語となります。家族は神聖なる森を追われることとなり、海の部族に助けを求め楽園のような海の中の世界でも人類の脅威に晒されてしまいます。家族の結末は如何に。。といった内容になります。

「ウェイ・オブ・ウォーター」の特報映像が既に公開となっており、特報映像だけでも映像の綺麗さや表現の素晴らしさがわかります。

ジェームズ・キャメロン監督自らも映像の綺麗さには太鼓判を押す

ジェームズ・キャメロン監督は今回の作品「ウェイ・オブ・ウォーター」に関して以下のように語っています。

「この作品では、滑らかな動きを可能にするハイ・フレーム・レート、解像度の高い3D映像、リアルな視覚効果など、前作を遥かに超える映像の限界に挑んでいる。人類のパンドラへの帰還を特別な体験にするために、すべてのショットが、映画館の大スクリーンでの、高画質で、没入感のある3D映像体験のために創られている。私たちはそれをやってのけたと思っている」

中日新聞/ジェームズ・キャメロン監督「映像の限界へ挑んだ」『アバター』最新作特報、WEB解禁https://www.chunichi.co.jp/article/467286

映画館の大スクリーンで見ることで更に迫力や画像の鮮明さが伝わってきそうですね。ぜひみなさん映画館に駆け込みましょう。

「ウェイ・オブ・ウォーター」のアートディレクターは大物揃い⁉

アートディレクターは映画の美術的な部分を担う最重要人物といっても過言ではありません。

そもそもアートディレクターとは

 映画、演劇などで、舞台、小道具、背景、衣装、照明について、美術的効果を指揮する者。美術監督。

引用:コトバンク/アートディレクター

やはり、アートディレクター無くして映画の美術的な表現は不可能と思われます。では実際に「ウェイ・オブ・ウォーター」の特に有名なアートディレクターの名前と過去手がけた作品について紹介していこうと思います。

ロバート・バビン

ロバート・バビンは過去にアメリカ美術監督組合相を受賞するなどアートディレクター界でもカリスマ的な存在です。

  • キングコング(2005)
  • アバター(2009)
  • メグ・ザ・モンスター(2018)

アリスター・バクスター 

アリスターバクスターは、ニュージーランドを拠点とするプロの車両および海洋デザイナーで海の中の表現を得意としているアートディレクターの一人です。

  • モータルエンジン(2018)
  • メグ・ザ・モンスター(2018)
  • アバター3(2024)

サイモン・ブライト

サイモンブライトは2005年と2012年にアカデミー賞にノミネートされるほどの凄腕の持ち主です。

  • キングコング(2005)
  • アバター(2009)
  • ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還~(2003)
  • ホビット~決戦のゆくえ~(2014)
  • ホビット~思いがけない冒険~(2012)

アートディレクターのメンバーから考えるアカデミー賞受賞の可能性

2010年に「アバター」がアカデミー賞美術賞を受賞したときのアートディレクターのメンバーには

スターウォーズやジュラシックパークを手がけたリック・カーター

アリス・イン・ワンダーランドやマレフィセントを手がけたロバートストームバーグ

といった大物アートディレクターの姿がみられます。

しかし、今回の「ウェイ・オブ・ウォーター」では上記の大物アートディレクターの名前はなく、比較的海の中の表現が得意なアートディレクターが集めれられている印象があります。

もちろん前作品の公開から13年もの月日が経てばアートディレクターも変わるのもしょうがないことですが、2010年のアカデミー賞美術賞受賞のキーマンとなった2人がいないのは少し心もとない気もします。

ただ、前半で見た特報映像やジェームズ・キャメロン監督のコメント、アートディレクターの配置から相当な自信と本気が伺えるのも確かです。

アカデミー賞受賞の可能性も十分考えられます。

まとめ

「ウェイ・オブ・ウォーター」の公開が更に楽しみになってきましたね。

上記で述べたように「ウェイ・オブ・ウォーター」のアートディレクターの面々から他の作品との共通点や違いを見つけることで楽しさが倍増すること間違いなしです。

是非映画館に足を運んで大きなスクリーンで「ウェイ・オブ・ウォーター」を楽しむことをオススメしたいです。

ABOUT ME
おちか
アートとお金と食べることが大好き。コレクターの叔父の影響で幼い頃からアートに囲まれた環境で育つ。 社会人になってからは医療・福祉系の仕事をしていたこともあり、アールブリュットの世界に魅了される。