様々なNFTマーケットプレイスを当サイトでは紹介してまいりました。
その中でも、5月中旬までは注目すべき存在として扱う予定でありましたFoundationが、その最もユニークな部分である招待性を廃止し、誰でも出品できるようになりました。
このニュースを受けて、改めて招待性NFTマーケットプレイスの魅力とFoundationの特徴について解説していきたいと思います。
NFTマーケットプレイスFoundation
Foundationは2021年に誕生したイーサリアムベースのマーケットプレイスです。
クリエイターは出品するには招待を受ける、もしくは代行出品にて出品する必要がありました。
しかし、日本時間5月19日未明の下記のTweetより、誰でも出品可能なプラットフォームとなりました。
5月26日現在、まだこのニュースは日本では広く知れ渡っていないようですが、必死で招待を得ようとしていたり代行手数料を払ってでも出品したいと思っていたアーティストの方も多いことでしょう。
招待性のメリット
招待生がもたらす、マーケットプレイスへの影響を考察すると、クオリティの維持が最も大きな要素と思われます。従来のマーケットプレイスでは、名もなく技術もないアーティストでも出品できるため「ハズレ作品」が増えがちでした。しかし、招待性にすることでむやみやたらには出品できなくなり、作品のレベルの底上げ効果が期待されます。
また、2021年に日本にも上陸したClubhouseのように、希少性が話題を生む効果も期待できますね。そのクラブハウスも招待生というシステムを同年7月に排除(上陸から半年)した流れをFoundationも追随した形でしょうか。その理由は特に語られていませんが、おそらく前述のようなクローズドな運営が生む話題性の効果が薄れてきたことと思われます。
Foundationの魅力とは?
大きな特徴を失ったFoundationですが、それでもなお残る魅力を挙げてみましょう。
・海外マーケットの開拓
日本語対応しておらず、主に海外向けのサービスのため日本では出会えない作品を購入したり、また出品者は海外の投資家の目に留まることができる。
・ポートフォリオ機能
出品者は自身の作品をポートフォリオとしてまとめることができるため、世界観を表現しやすく「ついで買い」も誘導しやすい
いずれも、強烈な個性とは言えない特徴です。
Foundationのデメリット
逆に、Foundationをオススメできない理由は下記のとおり。
・日本語対応なし
先ほど「海外マーケット独自の作品を買える」とメリットとしてご紹介した点がそのままデメリットにもなります。
・手数料(ガス代)が高い
これは大きなデメリットです。
例えば決して安いとは言われないOpenseaの2.5%とくらべても15%はとても高い手数料です(2022年5月現在)。
メリットと合わせて考えると、これから何らかの独自性を打ち出していかない限り、P-Artでもおすすめとしてご紹介しているOpenseaのような先行サービスのほうに軍配が上がると思われます。
つまり、使いやすさ含めたUIや出品されている作品群の傾向を見てよほど気に入らない限り、Foundationに手を出す必要性はなさそうですね。

招待性マーケットプレイスの可能性
Foundationは招待性の撤廃に舵をきってしまいましたが、今回大きな騒動になっていることを受け、類似の新たはマーケットプレイスが出てくる可能性は大いに考えられます。
既存、定番のマーケットプレイスを物色しつつ、新たなサービスに目を光らせておくのが、現状の最善策ではないでしょうか。
