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【後半】「スプラ大家さん」インタビュー。不動産賃貸業とサラ卒について伺いました!

P.Art.Onlineではアートと投資について発信しています。今回は大手企業のサラリーマンと不動産業を営むスプラ大家さんにお話を伺いサラリーマンの他に事業を持ったきっかけやお金について伺い、知見を広げていきます。前半・後半に分けて配信します。

前半ではスプラ大家さんの学生時代・大手企業新人時代お話を掲載しています。前半はコチラからどうぞ!

インタビュー

聞き手:学生時代にお金に興味があったと言われていましたが社会人になってから投資などは始めたのでしょうか?

スプラ大家:はい。入社後に株式投資をやってみましたがすぐに100万円溶かしてしまいました。しかも結婚式直前だったので、精神的に焦りましたね。株式投資は難しいと考えて、自分でセドリや転売など副業を探してやってみました。また本で投資の勉強をし「金持ち父さん貧乏父さん」で不動産の存在を知って興味を持ちました。それから週末は大家の会や不動産投資セミナーに行って勉強する日々が続きました。セミナーで出会った師匠に今までの私の経歴を話したところ「コストパフォーマンスが悪いね」と言われて私の中でパラダイムシフトが生まれました。大学院を卒業して大企業の技術職としてやってきたキャリアは誰が見ても正当であると思っていたのでびっくりしました。

不動産イメージ


聞き手:そこから師匠に不動産を教わるのですか?

スプラ大家:はい。宿題を出してもらったり、自分で見つけた物件を見てもらったりしました。ただ聞いてばかりだと申し訳ないので本やセミナーで勉強し知識をつけていきました。そして勉強して1年かかりましたが4000万円のアパートを購入しました。不動産会社や銀行など多くの方にお世話になってなんとか初めて大家になることができました。その時に、不動産は自分一人で儲けるものではなくてチームとして動くことで成り立つ事業だと感じました。

聞き手:なるほど。不動産はチームで動くことが大切なんですね。

スプラ大家:例えば自分1人で物件を買えたとして、他の全てを業者に任せていては成長しません。大切なのは、チームの繋がりと自分の勉強が必要になってきます。自分で物件を見て、どんな施工が必要か考えてチームで動くことで事業が大きくなっていきます。どんな方が入居されるか考えて、収益を考えつつお客様に満足してもらう方法を考えています。例えば女性向けにテレビ付きインターフォンを付けたり若い人向けに洗面台にドレッサーを付けたりするなど工夫することで入居の付き方が変わってきます。どれだけお客さんに寄り添えた商品を出せるかになってくるので、賃貸業は製造業と同じですね。商品と価格とのバランスが重要になりますし、お客さんと自分そして業者がwin-winの関係でいたいと思っています。自分1人だけが儲かれば良いと思っていないので、不動産を投資というより賃貸業であると意識を常に持っています。

聞き手:相手の利益を考えて仕事をすることはどんな仕事でも大切ですね。不動産事業というと地域との関わりも必要になってくると思いますが、どうお考えですか?

スプラ大家:空室を埋めることによって地域貢献にもつながると考えています。1家族だけでも、暮らしていると電気料や水道料、衣料品、食費でその地域に年間数百万円は使っていきます。それが10家族集まり10年暮らすと経済効果は億単位になります。結果的に地域の経済が活性化することにつながると考えています。

聞き手:周りや自分が豊かになることで変化が生じると思います。不動産を始めて変わったことはありますか?

スプラ大家:元々贅沢をしたいタイプではないので生活は特に変わっていないです。ただ考え方はすごく変わりました。他人の考え方は気にしなくなりましたし、例えば不動産賃貸業をする人がいてもそれはその人の価値観ですし、結局は決断と責任を負うのは自分自身なのでどれだけ自分がやりたいことなのか考えて選択できるようになりました。

また他人に対して怒らなくなりました。大家という事業上、いろんな方にお力添えを頂くことが多いです。その時、自分の期待した結果と異なることが起きるのは、自分の実力不足が原因だと常に考えています。特に業者さんとのコミュニケーションで心掛けているのは相手が自分に合わせて動いてくれるのが当たり前ではなく、自分からどういう状態にしたいのかを出口にまわって要望を伝えます。自分で舵取りすることで相手も自分もストレスなく仕事ができます。もし自分の期待した結果と異なったとしても自分がハンドリングできなかったことが原因なので、自分の改善点を探すようにしています。人のせいにしていては絶対に成長できないと考えています。

聞き手:素晴らしい考え方ですね。

スプラ大家:不動産大家で大成されている方は人間力が高い人が多いです。自分のことだけでなく相手を思いやれるからこそ成功できると思います。人格があるからみんながついていきたいと思って規模が大きくなっていきます。私も見習って自分の人格も高めていきたいですね。

聞き手:今後の展望を教えてください。

スプラ大家:今後も不動産賃貸業を育てていきたいと考えています。目標は200室です。200室達成したら賃貸業以外の事業にもチャレンジしてみたいです。

聞き手:聞き手:私たちはアートx投資のメディアなのですが、アートや投資には興味ありますか?

スプラ大家:ありますね。アートに詳しいわけではないですが最近流行りのNFTはとても面白いですよね!今まで価値のなかったものがブロックチェーンという新しい技術で価値を生み出しています。新しいルールが世の中で作り出されているのでブルーオーシャンが広がっているのではと考えています。

聞き手:不動産業の価値を付けて売ることと通じるところがあるかもしれないですね。不動産賃貸業を始めたい方に向けてメッセージありますか?

スプラ大家:物件が買えなくても諦めないでください。物件が買えない状態が続くと自分が成長してるかどうかもわからないし、辛くなりますが行動を緩めると絶対に物件は買えません。私も諦めそうになったこともありましたがチームを作ってきてみんなで頑張ってきました。ぜひ同志と言える人を作ってみてください。

聞き手:最後に不動産賃貸業を学ぶ上でおすすめの本はありますか?

スプラ大家:3冊あります。お金の貯め方ではなく使い切り方に焦点を当てたビル・パーキンスさん著書の「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」、石原博光さんの「まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意」、紺野健太郎さん著書の「不動産投資で人生を変える! 最速でお金持ちになる絶対法則—資産ゼロでも毎月100万円を稼ぐ仕組み」です。よかったら読んでみてください。

聞き手:ありがとうございました!

スプラ大家さん紹介

スプラトゥーンを愛する30代大家兼2児の父。 愛用武器はローラー。 技術職リーマンの傍ら、 サラ卒目指し東海地方で高利回りの物件を買い進めて規模拡大中。 3年で4億、6棟64室まで規模拡大。 割と築古の物件でDIYなど経費を削減して募集するのが好き。2020年稼働率は97%超。22年目標→5億購入

スプラ大家さんは現在、Twitterで発信しています。TwitterURL:https://mobile.twitter.com/supura_ooya

編集後記

今回は不動産賃貸業をしているスプラ大家さんにお話を伺いました。特に印象に残っている話はチームで事業に取り組んでいることでした。投資は個人プレーのイメージでしたが不動産業は色々な人が関わって成功できるものだと学びました。自分だけでなくいかにチームで成功するかを考えることで事業が大きくなっていくのですね!

また本気で何かに取り組むことによって新しい景色を見ることができると学びました。スプラ大家さんのように仕事もプライベートもしっかりと自分と向き合ってこそ結果がついてきますね。まずはP.Art.Onlineの仕事を頑張ります><

とても貴重なお話ありがとうございました!

ABOUT ME
しおり岡
編集長/ライター。小学生の頃はエジプト文化、中学生では西洋美術、高校生は日本の歴史にハマり、大学在学中に仏像に恋をして、学芸員を取得。卒業後、大手人材会社で営業を経験。その後、飲食店の広報・デザイナーを経て、アメリカ・NYにて転職。コロナウイルスのため帰国し、現在は日本に滞在中。趣味は「美術館や遺跡を経験するための海外旅行」。今まで40カ国以上を旅行をし、世界の建築や文化、食事、アートに触れる。