今回は訪問記事として2022年8月から始まった、収集品の小口投資サービス 「alty(オルティ)」の代表の代表取締役社長 野村優太 さんにお話を伺います。altyではスニーカー 、トレカ 、時計 、お酒 、アート といった収集品を株式のように一口から売買できます。
前半では、「alty(オルティ)」が始まった経緯やテーマを伺いました。後半では現在扱っている商品や今後の展望について伺いました!
インタビュー
聞き手:今altyさんではどのような商品を扱っていますか?
野村さん:85年販売された箱付きの未使用の「エアジョーダンワン」と「かいりきリザードン」と呼ばれる誤植のあった珍しいポケモンカードの2種類です。まだサービスが始まって間もないので、これからもっと商品を増やしていきたいです。
聞き手:なるほど。altyさんはどのように収集品を決めているのでしょうか?
野村さん:元々、私がスニーカーやカード、レコードが好きなので、どんな商品が値上がるか感覚としてはあるんですが日々勉強しています。トレンドチェックや情報収集は欠かさずしています。検索されているボリュームやSNSでの発信など幅広い分野を見るようにしています。そうすることで、どんなものが値上がりするのか、自然と頭に入ってきます。
直感ももちろん大切ですが、当社ではデータや販売履歴を中心に商品をピックアップして扱う商品を見極めていますね。スニーカーでは世界中でどの商品がいくらで売買されたか見れるサイトもありますし、他の商品でも1点ものでない限り、データは存在します。そして最終的には各分野のプロフェッショナルな方に意見を求めて決定します。皆さんが安心してサービスを利用できるような裏付けは絶対に必要ですね。
聞き手:商品の価値がゼロになってしまうこともあるのでしょうか?
野村さん:私たちは価値がゼロになるということは考えていないですね。もちろん個別株と一緒で価値が下がることはあります。新商品であれば、ブームや流行があるので突然人気がなくなることはあると思います。しかし収集品に関しては既にファンがたくさんいて、今までその商品が愛されてきたという実績があるので、誰も欲しくない状態はありえません。例えばアートに置き換えてみて、ピカソのゲルニカが1万円で売られることはありませんし、もし1万円で買えるとなったらほしい人が殺到してまた価値が上がってくると思います。
聞き手:とても分かりやすい例ですね。altyさんで収集品投資とする場合、共同保有で商品を持つことになると思うのですが何かメリットはありますか?
野村さん:先ほども伝えましたが、1,000円や1万円で自分の欲しかった収集品の一部の権利が手に入るということです。希少な商品は手に入れたくても競争が激しかったり、金額が高くて手が出せなかったりします。altyであればランチや飲み会の1回分の金額で、一部が自分のモノになります。今は商品の権利の売買の仕組みしかありませんが、今後はコレクターさん同士のコミュニティをつくったり、展示会などのイベントを計画したりしていきたいですね。
聞き手:スニーカーや収集品は転売される方が多い印象があります。転売と投資はどのようにちがうのでしょうか?
野村さん:投機と投資の違いだと思っています。そもそも転売する方は目先の利益を考えているので、長期的に商品を見ていませんし、扱っている商品を愛していませんよね。すぐ利確してお金をゲットしたいと考えるのが転売だと思います。
聞き手:ではaltyさんが商品を売るときはどんなときなのでしょうか?
野村さん:私たちサービスが商品が高値で売れると確信したときに保有者に商品を売りたいか・売りたくないかの投票を募ります。多数決でその商品をどうしていくかを保有者に決めてもらうようにしています。売却が決まり、利益がでれば保有者に利益が分配されます。
聞き手:保有者の意見が反映されるのは良いシステムですね。今後はどのような収集品を取り扱っていく予定でしょうか?また展望があれば教えてください。
野村さん:高級時計、映画で使われていたアイテムやNFT、クラシックカー、ウイスキー、アンティーク硬貨ですね。最終的にはアートも取り扱いたいです。そしてユーザーさんが使っていて楽しいと思える機能やサービスにしていきたいです。
今後の展望は私たちのミッションである「誰でも簡単に資産を保つことができる世界」を作っていきたいです。投資のハードルを下げて若者に資産形成の機会を作り、カルチャーを作っていければと思っています。収集品投資を当たり前のカルチャーにすることで、不偏的なものを普遍にしていくことができれば良いですね!サービスの立ち上げができたので、次はマーケティングです。本腰を入れて取り組んでいきます。
プロフィール
代表取締役社長 野村優太(写真中央)
2016年からログリー株式会社に約6年在籍し、主力広告事業部の副部長としてデジタルマーケティングのプランニングから運用までの現場を取り仕切るマネジメント職として従事。個人でも音楽イベントを主催し、カルチャーにも造詣があることから、altyプロジェクトの責任者として参画。同社よりaltyサービスのMBOを実施し、alty株式会社を設立。