コラム記事

メタバースSNSアプリBondee(ボンディー)とは?友達の追加や航海機能などで楽しもう!

友達がインスタグラムのストーリーズでかわいいアバターやQRコードを共有しているのを最近よく見かけませんか?おそらくそれは、メタバースSNSアプリBondee(ボンディー)でしょう。

Bondee(ボンディー)は、日本でもじわじわと流行しているメタバースのような次世代SNSアプリです。

『なぜ流行っているの?』『どうやって遊ぶの?』『危険じゃないの?』など、ボンディー(Bondee)について知っておきたいことをまとめて紹介します。

Bondee(ボンディー)とは?

Bondee(ボンディー)とは、シンガポールのテック系スタートアップ企業Metadream(メタドリーム)が開発した新しいソーシャル・ネットワーキング・プラットフォームです。

次世代のSNSとも言われる称されるボンディーは、まるで『あつまれ どうぶつの森』のようなかわいい3Dアニメーションのアバターが特徴的です。

ユーザーは自身のアバターや部屋を好きなようにカスタマイズし、友人とコミュニケーションを取ったり、バーチャル空間でキャンプやダンスなどのアクティビティをすることもできます。

ボンディーは、2023年1月17日に公式ローンチされてから1週間ほどですでに注目を集め、アジアで最も人気のあるアプリの1つとなりました。シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイのアプリストアでSNSアプリのランキング上位に、日本でもトップ10にランクインしています。

Bondee(ボンディー)の遊び方

アバターを作成する

まずはボンディーのアプリをダウンロードし、携帯電話番号とパスワードを使ってアカウントを登録します。アカウントを作成したら、早速自分のアバターを作ってみましょう。顔のパーツや表情から髪型や髪色、服装までカスタマイズして、好きなようにアバターを作ることができます。

ボンディーの楽しいところは、アバターの服装のバリエーションがかなり多い点です。トレンドを押さえたファッションアイテムなども選ぶことができることが新鮮で、Y2Kっぽい服装から、ストリートファッション、カジュアル、フォーマルまで、何度でも着せ替えることができます。

自分にそっくりなアバターを作る人や、バーチャルだからこそ、派手なファッションを楽しむ人など、アバターの着せ替えの楽しみ方はさまざまです。

友達を追加する

次は、友達を追加しましょう。ボンディーでは、友達を追加しないと楽しめないことがたくさんあります。

ユーザー名を検索するか、QRコードをスキャンすることで、友達を探すことができます。(インスタグラムのストーリーズであなたの友達がシェアしていたのはきっとこのQRコードでしょう!)連絡先やLINEなどで繋がっている友達をボンディーに招待することもできます。

現時点では、友達は50人までしか登録できないようになっているので、そのリミットには気をつけておきましょう。この限定人数から、よりクローズドなSNSとして、新鮮に感じられます。

友達を追加すると、チャットを開始できます。テキストメッセージのやり取りができるほか、ソファに座っている、キャンプをしている、ピクニックをしている、クラブで踊っている、など様々なカスタマイズされた絵文字や、歩き回る、ロッキングチェアに座る、などの『アクション』を送ることもできます。

部屋(スペース)をデザインする

スペースは、ボンディーの世界の中であなたのアバターが生活をする家のようなものです。

本棚、テレビ、机、ソファー、鉢植え、楽器など、さまざまな家具やインテリア装飾のための小物などを使って自分のスペースをデザインすることができます。中でも、ポスターは自分の携帯に保存されている写真をアップロードするなど最も自由にカスタマイズできるので、自分の個性をボンディーの世界の中にも反映してみると面白いかもしれません。

ボンディーの部屋はお世辞にも広くはありません。そんな部屋の広さを最大限に活かすために、家具などのレイアウトを慎重に考えてセッティングすることが大切でしょう。

友達を追加すると、自分の部屋と友達の部屋が同じアパートに住んでいるかのような断面図のグラフィックが表示されます。『アパート』をタップすることで、友だちのスペースに遊びにいくことができるほか、『メモを貼る』という機能を使って、友達のスペースにメモを残すこともできます。

『ステータス』は、アバターがリアルタイムをつぶやくような形で今の状態を友達にシェアできる機能で、『仕事中』や『お風呂に入る』『寝る』『音楽を聴く』などを選ぶことができます。

航海する

『航海』機能では、自分のアバターがデジタル世界に飛び出し、仲良くなれるランダムなユーザーと出会うことも可能です。

ボートに乗って、のんびりと海に出ると、景色を楽しんだり、いろいろな生き物に遭遇することもでき、誰かが『メッセージボトル』機能を使って残したランダムなメモを見つけることもあるかもしれません。

また、レアなアイテムを獲得するチャンスもあるようです。

Bondee(ボンディー)は危険?!

1月27日、ボンディーが詐欺であると主張するスクリーンショットがSNS上で出回りました。その内容は、ユーザーが『クレジットカード情報を流出させられ、不正に銀行振り込みが行われた』というものです。

ボンディーの開発元であるMetadreamは、この疑惑を虚偽かつ事実無根とする声明を発表し、アプリがクレジットカード情報や金融情報を収集することはないと発表しています。また、Metadreamは自社システムを予防的に見直したとされていますが、システムとユーザーの個人データは安全な状態にあると発表しました。

どのSNSにも共通することですが、強力なパスワードを設定し、不審なメッセージや詐欺メールなどには普段から注意しておきましょう。

あつ森と何が違うの?

ボンディーは、これまでにも人気を博した「あつまれ どうぶつの森」のようないわゆる『箱庭ゲーム』とどう違うのでしょうか?

基本的に、自身のアバターを作ってゲーム内という仮想世界での『生活』を楽しむもの、というコンセプトは同じです。

ボンディーはその中でも、より『ソーシャルメディア』要素が強いことから、今ウケているのではないかと思います。

例えば、現状限定50人しか友達を追加できないというクローズドな楽しみ方も、従来のゲームとは違ったところです。仮想空間を使ったゲームだとはいえ、少しインスタグラムやツイッターなどのようなSNSと近い使い方として、自分自身のリアルな現実世界での状態をシェアしたり(仕事中、ご飯食べてる、など)、チャットしたりなど、より現実世界と仮想世界の同時並行で友達と交流する手段となっている気がします。

あつ森は、もう少し現実逃避というか、まったりリラックスした雰囲気で楽しめる癒し系ゲームという要素が強いため、ゲームをしない人からすると開拓しない領域という感覚がありますが、ボンディーは、『新世代のSNS』という感じで、友達がやってるから、招待されたから始めてみよう、とアカウントを作る人も多いようです。

とはいえ、「ディスポ」や「クラブハウス」など、一時的に『新しい時代の主流となるSNSではないか』と大きな話題となったアプリも、今では話を聞かなくなったりと、一般に広く浸透し長期的に定着するかどうかはまだまだ未知でしょう。

今後、ボンディーがアジア圏外でも流行っていくのか?新たなSNSとして利用者が世界的に増えていくのか?ぜひ注目していきたいです。

GLAYのメンバーもボンディーをやっていると話題に

アジアで注目を集めているボンディーは、中国の主要SNSである『RED』のインフルエンサーが、ボンディのQRコードをシェアしていたことから、一気に人気を集めて行ったそうです。

日本国内では、ロックバンドGLAYのHISASHIがボンディーを始めたことをツイッターで公開していました。

Twitter

まとめ

2023年1月にローンチされ、すでにアジアでブームを起こしている次世代メタバースSNS「Bondee(ボンディー)」は、日本でも利用者を増やし続けているため、今注目したいアプリでしょう。

新感覚のSNSで友達とバーチャル空間でも交流し、メタバースを手軽に体験してみてはいかがでしょうか?

参考

NME「Bondee: what you need to know about the adorable new social networking app」https://www.nme.com/en_asia/guides/gaming-guides/bondee-app-metadream-how-to-use-room-design-3387335

Vogue Singapore「We’re officially on Bondee—here’s everything you need to know」https://vogue.sg/bondee-review-best-features/

カバー画像引用元:https://www.nme.com/en_asia/guides/gaming-guides/bondee-app-metadream-how-to-use-room-design-3387335

ABOUT ME
あやね
2018年にアメリカ NYへ移住した、京都生まれの大阪人。日本の伝統工芸が持つ独特で繊細な美しさが好きで、着物や器を集めている。郊外の家に引っ越したことをきっかけに、アート作品やアンティーク家具を取り入れたインテリアコーディネートにも興味を持ち始める。アメリカで日常生活に様々な形でアートを取り入れる人々に出会い触発され、2021年より趣味で陶芸をはじめる。