コラム記事

【佐伯祐三】遂に40年間お蔵入りしていた作品が大阪中之島美術館の2023年佐伯祐三展にて一般公開!チケットの購入方法など解説。

2023年も様々な展覧会が全国各地で催される中、今話題を呼んでいる展覧会「佐伯祐三展‐自画像としての風景」が東京のステーション美術館と大阪の大阪中之島美術館で開催されます。

佐伯祐三についてあまり知らない方も、元々ご存じの方もぜひ、この記事をみて理解を深めてから展覧会に足を運ぶことをオススメします!

今回は佐伯祐三のことや死因、妻の池田米子や代表作品、「佐伯祐三展‐自画像としての風景」について詳細やチケットの購入方法まで解説していこうと思います。

佐伯祐三とは

佐伯祐三(以下、佐伯)は1898年に、大阪府のお寺の次男として生まれ育ちました。1918年には東京美術学校西洋画科予備科に入学し美術家としての道を志します。


佐伯が26歳の時に初めてパリを訪れ、セザンヌやヴラマンクからの影響を受けてパリで美術家として修業することを決心したそうです。

パリで美術家として活動する中でヴラマンクから佐伯の作品からはアカデミスムの匂いがすると非難されたことから作風も少し変化していったそうです。

上記のヴラマンクからの言葉がなければここまで佐伯祐三は有名になってなかったかもしれません。

上記のセザンヌやヴラマンク以外にも、ゴーギャンやルノワールなどの作品からも多くのことを学び取り美術家としての活動を進めていました。

ただ、残念ながらパリに渡航してから約5年後、30歳という若さで佐伯はこの世を去ってしまいました。

佐伯の死因は?

佐伯の死因に関しては諸説あり、実際のところは謎に包まれたままです。

元々当時の流行り病であった結核が発症してしまい、作家活動が思うようにできなくなったために精神的に不安定となり自殺に至ったという説が有力です。

【写真公開】佐伯はイケメンと話題!?

数いる美術家の中でも5本の指に入るイケメンと言われいる佐伯ですが、今も尚女性のファンが多いようです。

もちろん、容姿と美術的センスも評価されてのものだと思います!

イケメンと噂される佐伯の写真はこちらです!

引用:https://artmuseum.jpn.org/profilesaeki.html

【写真公開】佐伯の妻は?

1921年に佐伯は同じく美術家の池田米子(以下、米子)と結婚したそうです。

寡黙で内向的な佐伯とは対照的で社交的で艶やかな雰囲気のある米子は意気投合し、佐伯は米子のことを「彼女は僕のヴィーナスだ」と絶賛したとのことでした。

パリへ渡航したのち2人ともヴラマンクに弟子入りしたようです。

引用:https://note.com/mikebear555jp/n/nd14eb98c549d

佐伯の代表作は?

引用:https://note.com/honno_hitotoki/n/nee49b275f72d

上記の「郵便配達夫」は一度は見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

まさしくこの「郵便配達夫」が一番の代表作と言えると思います。

因みにこの「郵便配達夫」のモデルとなった方はこの絵を描いた時にしか姿を見せなかったため、のちに米子は「あの人は神様だったのかも」と言っていたようです。

まさか、このモデルの方も自分を描いた絵がこんなに日本や世界で有名になりいろんな方の目に留まるものになるとは思いもしなかったでしょう。

佐伯の美術作品3選

まず1つ目が「レストラン」です。

引用:http://kitamahokif.jugem.jp/?eid=4094

この「レストラン」は佐伯が晩年描いた最後の作品とのことです。病気を患いながらも書き終わった後に「描き切ったー」と佐伯本人も呟いていたそうです。佐伯の良さが詰まった最後の集大成の作品といってもいいでしょう。

2つ目の作品は「立てる自画像」です。

引用:https://kokodehanaidokoka.com/yuzosaeki/

上記の作品も佐伯の晩年に書かれた作品と言われています。顔部分がなんだか塗りつぶされている感じになっているのがわかります。そして全体的に暗い印象で描かれているのも少し佐伯の中の暗い人間らしさが描画されていて印象に残る作品です。

3つ目の作品は「オテル・デュ・マルシェ」という作品です。

引用:https://sumally.com/p/1393108

壁にさらっと描かれた文字や椅子や机などの脚部分などを素早く描くことで絵に動きなどが生まれる作風はやはり佐伯の一番の魅力ではないでしょうか。

【大注目】2023年絶対行ってほしい!佐伯祐三展とは

遂に2023年1月21日より待望の「佐伯祐三展‐自画像としての風景(以下、佐伯祐三展)」が東京ステーションギャラリーで開催されました。

佐伯の作品を多く展示している展覧会は今回の「佐伯祐三展」が実に数十年ぶりなのだそうです。

この展覧会を心待ちにされていた方も多いかもしれません。ここからは「佐伯祐三展」の詳細について説明していこうと思います。

会期

【東京会場】

2023年1月21日~4月2日

【大阪会場】

2023年4月15日~6月25日

開催場所

【東京会場】

東京ステーションギャラリー

【大阪会場】

大阪中之島美術館

佐伯祐三展のチケットの購入方法は?

チケットの購入方法は以下のサイトより購入する方法か当日会場の窓口で購入する方法の2つあります。

当日に会場で購入する場合、込み合う日は入場できない場合もあるため事前にネットで日時指定のチケットを購入しておくことをオススメします!

佐伯祐三展に行くのをオススメする理由

今回の佐伯祐三展でまずおすすめしたい点は、佐伯の作品が100点以上も展示される点です。中には何十年もお蔵入りされていた作品も公開されるとのことで話題を呼んでいます!

ここまで佐伯の作品を大規模に展示し、レアな作品たちを拝める機会はあまりないのでこの機会に是非佐伯祐三展に足を運ぶことをオススメします!!!

まとめ

現在開催している「佐伯祐三展」や佐伯についてまとめてみました。

佐伯のことを全く知らない状態で展覧会に足を運ぶよりも少しでも知った状態で展覧会に足を運んでみた方がまた新たな発見があったり、見方が変わったりと楽しめるポイントが増えるかもしれません!

ぜひ、「佐伯祐三展」で佐伯の世界感・人生観・感性に触れてみてくださいね。

画像引用

アイキャッチ画像/引用:https://www.tripadvisor.ru/LocationPhotoDirectLink-g1066443-d320630-i124947136-The_National_Museum_of_Modern_Art_Tokyo-Chiyoda_Tokyo_Tokyo_Prefecture_K.html

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おちか
アートとお金と食べることが大好き。コレクターの叔父の影響で幼い頃からアートに囲まれた環境で育つ。 社会人になってからは医療・福祉系の仕事をしていたこともあり、アールブリュットの世界に魅了される。