ここ数年、アートとビジネスは非常に関わりが深いということに注目が高まっています。
書店のビジネス書のコーナーに行っても現代アートの見方の本が並べられていたり、中には「アート思考」を題材としている本もよく目にします。
今日は、ビジネスの分野でアートが注目される理由やそもそも「アート思考」とは?といったことや「アート思考」を身につけるためにはといったことについて説明していこうと思います。
ビジネスの分野でアートが注目される理由
ここまでビジネスの分野でもアートに注目が集まっている理由一つとして
シリコンバレーのビジネスパーソンたちがアートを学んでいるということが挙げられます。
例えば、
スティーブ・ジョブズは文字のアートといわれるカリグラフィーを学んでいたり、

世界191か国以上で利用されている民泊サービスAirbnbの創業者ジョー・ゲビアは学生時代アートを学んでいます。
またAirbnbの役員はMFA(美術学修士)を取得しており、会社にアート思考を取り入れることで大赤字から脱却し、Airbnbを誰もが一度は聞いた事のあるような大企業へと成長させることができました。
詳しくはこちらをご参照ください。

電子決済サービスを行っているスクエア社の時価総額を200億ドルまで売上を上げたジム・マッケルヴィ自身もアーティスト活動をしたりしていました。

しかし、アートをただ学んだり、鑑賞するだけで成功できるわけではなく、アーティストがアートを生み出す過程における思考である「アート思考」がとても重要とされています。
日本でも多く経営者達がこの「アート思考」に注目し「日本マイクロソフト株式会社」や「NTTデータ」など大手の有名企業でも考え方が取り入れています。
アート思考とは…
「アート思考」とは、アーティストがアートを生み出す過程における思考のことと述べました。
現代のアーティストは、独自の視点から社会やものごとを解釈して、そこに意味を与えながら作品を制作しています。
自分で問いを立てながら、その問いに対する「自分なりの答え」をアート作品として表現しています。
問いの中でも自分だけが信じる主観的な考え方や世界感を世の中に問いかけることが本質的に大切ということです。簡単にいうと、一般的な常識や枠にとらわれず自分なりの感じ方や考え方を大切にした上で、世の中で起こっている問題や日々の違和感に関して深堀してみることが大切ということです。
アート思考の場合には、社会共通の論理的な正解はありません。むしろ、今まで存在しなかった新しい価値を見出し、形として表現していくことを求められます。
どうしたら「アート思考」が身につくのか
「曇った目」を晴らす必要があります。
ここでいう「曇った目」とは、常識や今まで教育を受けてきた文化的な目ということで、常識や今までの教育を受けてきた文化的な目をすべて取り払い、「まっさら」な状態で物事をみるということがとても大切です。
上記ができるようになって初めて、他の可能性もあり得るのになぜ今はそうなっているのだろう?という思考ができるようになります。
他の可能性を考える力や視野を広げて物事を考えられる力が身についていきます。
「まっさら」な状態で物事を見る練習として、現代アートを見に行くことも一つの方法とされています。
現代アートで深く感じ、考えることが重要です。
現代アートを見るときに
アーティストが発している問いやメッセージをアート作品から感じ取って、その問いに関して自分で考えるようにするといいかもしれません。
アート思考が学べる本
アート思考について学ぶのにおすすめな本を2冊紹介します!
- 「自分だけの答えが見つかる」13歳からのアート思考 著:末永 幸歩

- アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福度を高める方法 著:秋元雄史

どちらもとても面白いのでよかったらみてみてください!
まとめ
今日はいつもに比べ自己啓発的な内容となってしまいましたね。
「アート思考」はビジネスに限らず、様々な場面で応用できる気がしました。
何が正解で何が不正解かもわからない時代だからこそ、私たち自身がしっかり問いを立てて自分なりの答えを導いていくことが重要だと思いました。
皆さんも是非、「アート思考」を身につけるために現代アートにたくさん触れて、深く感じて様々なことを考えてみてください!
