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【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】ネット流行語100を圧巻したファン待望の劇場版!公開から約1年経っても熱狂冷めやらぬその人気の理由とは?

引用:https://blog.nicovideo.jp/niconews/233886.html

2024年1月26日の公開から、観客動員数300万人・興行収入50億円を突破する大ヒットを記録し、ピクシブとドワンゴの共同企画『ネット流行語100』でも見事年間大賞に輝いた『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
さらには主役機「マイティーストライクフリーダムガンダム」(5位)や作中大活躍を魅せた「デスティニーガンダムSpecII」(11位)など12単語もランクインし、正しく2024年のネットを席巻した作品となりました。

引用:https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20241219026/

「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの劇場版として、同シリーズ2作目の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の2年後を描いた本作ですが、なんとTVシリーズ完結から20年越しの完全新作となっています。

当記事では「機動戦士ガンダムSEED」TVシリーズの歴史と「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」人気の理由について解説・考察します。

平成のファーストガンダム!?「機動戦士ガンダムSEED」とは?

引用:https://www.b-ch.com/titles/3178/

「機動戦士ガンダムSEED」は21世紀に入って初めて制作されたTVシリーズのガンダム作品として2002年から2003年にかけて放送されました。
初代ガンダムから続く宇宙世紀(UC)とは異なる舞台に描かれたいわゆるアナザーガンダム作品であり、「平成のファーストガンダム」を目指して制作されました。

引用:https://www.gundam-seed.net/seed/

本作はストーリーは勿論、劇中に登場するMS(モビルスーツ)のスタイリッシュで洗練されたデザインからガンプラを中心に立体物の人気も根強く、今でも新たなキットやリバイブ版の商品が続々と販売されています。

引用:https://p-bandai.jp/item/item-1000209817/

人気はガンダムをはじめとしたMSだけではありません、キャラクター同士の関係性について盛り上がる、所謂カップリング人気から女性のファンも多く、キャラクターグッズの展開も今なお根強い人気を誇っています。

引用:https://www.animate-onlineshop.jp/

楽曲人気もすさまじく、オープニングのT.M.Revolutionの「INVOKE -インヴォーク-」、エンディングではSee-Sawの「あんなに一緒だったのに」など名曲ぞろいとなっています。
さらにはPHASE-35「舞い降りる剣」にてキラが本作ヒロインのラクスから託された新たなる機体「フリーダムガンダム」を駆り、仲間たちのピンチを救うべく舞い降りたと同時に流れる挿入歌「Meteor -ミーティア-」は、作中屈指の名場面とセットでファンの記憶に強く刻まれています。

従来のガンダムシリーズのファンに加え、多くの女性層のファンの獲得、ガンプラの好調から第二次ガンプラブームを巻き起こし、さらには東京アニメアワードでアニメーションオブザイヤーとテレビ部門の優秀作品賞の2冠を受賞するなど、大成功を収めた本作はその一年後続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』へとつながっていくのです。

主人公途中交代!?続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が抱えた問題とは?

引用:https://www.b-ch.com/titles/3600/

21世紀のガンダムシリーズ最初の作品として、様々な挑戦を行いながらも大成功を収めた「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は最終回から2年後の世界が舞台となる正統続編として2004年から2005年にかけて放送されました。
多くの新規ファンを開拓したSEEDの続編かつ、宇宙世紀(UC)ではないアナザーガンダムシリーズ作品の続編がTVシリーズとして制作されたのは本作が初ということもあり、高まり続ける期待の中本作は始まりました。

引用:https://www.gundam-seed.net/destiny/

キラからシンへの主人公交代、前作とは一転ザフト側から始まる物語に初回視聴率(8.2%)は前作の最高視聴率(8.0%)を上回り、主題歌・挿入歌CDもオリコン初登場10位圏内に入りという好調なスタートを切った「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、しかしその勢いは長くは続きませんでした。

引用:https://www.famitsu.com/news/202303/31297997.html

SEED DESTINYの評価が低い理由として、強引なストーリー展開と物語中盤でのシンからキラへの主人公交代、それ以降シンがキラの引き立て役のように扱われる描写が最終回まで続くことが主に挙げられます。

引用:https://bandai-hobby.net/item/3351/

物語の中盤、シンとキラは互いに素性を知らぬまま戦い、とある事件以降シンはキラのフリーダムに強い復讐心を抱くようになり、その後激戦の末にフリーダムを撃墜します。
それを知ったアスランはザフトへの疑念を深め、命からがら脱走しキラたちへ合流、瀕死の重傷を負いながらも生き延びたキラは新たな機体「ストライクフリーダムガンダム」を駆り戦場へ復帰、これ以降物語は完全にキラサイドをメインに進行します。

引用:https://www.famitsu.com/news/202303/31297997.html

物語冒頭からシンに感情移入してストーリーを追っていた視聴者は急な主人公変更に困惑、その後もシンは物語の黒幕に利用され、新機体「デスティニーガンダム」を得るも活躍の機会はほぼ無く、最終決戦でアスランの「インフィニットジャスティスガンダム」に敗北し、無残な姿で物語を終えます。
OPのタイトルバックの機体は2クール目まではシンのインパルス、3クール目以降はキラのストライクフリーダムに変更され、終盤にはEDのキャストクレジットの順番がシンよりもキラとアスランの方が上に来るという目の当てられないことになっていました。

引用:https://www.famitsu.com/news/202303/31297997.html

放送終了後、監督の福田己津央はアスランも含めて「一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描くことに挑戦してみたかった」と発言をしていましたが、劇場版の公開後には最初の段階で早々にシリーズ構成の両澤はアスラン、福田はキラに主軸を切り替えていたと述懐したようです。

20年越しの大団円!?これが見たかった!が詰まった劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」

引用:https://collabo-cafe.com/events/collabo/gundam-seed-freedom-movie-2024/

2024年1月26日、約20年間止まっていた「機動戦士ガンダムSEED」の時計の針はついに動き始めます。

引用:https://www.gundam-seed.net/freedom/

公開直前までは「20年まえの作品をなぜ今更…」、「昔の作品に新しく続編を付け足すと碌なことにならない」等、否定的な意見も散見されましたが、公開初日すべてが覆ります。

引用:https://youtu.be/t517ZHKqOVY?si=WDi6s9tCyXQ98LMU

キラと和解し、トラウマを乗り越え、一度は刃を向けた祖国オーブを今度はその手で守るため、かつての相棒の乗機を思わせる配色で生まれ変わった「デスティニーガンダムSpecII」を駆り、敵を圧倒するシン!

引用:https://youtu.be/t517ZHKqOVY?si=WDi6s9tCyXQ98LMU

SEED DESTINYではすれ違うも、迷いを捨て再びカガリの懐刀として縦横無尽の活躍を魅せ、キラを親友として助け、時に叱咤し、「インフィニットジャスティスガンダム弐式」を駆り実力を遺憾なく発揮し敵を圧倒するアスラン!

引用:https://youtu.be/t517ZHKqOVY?si=WDi6s9tCyXQ98LMU

スーパーコーディネーターとしての宿命を受け入れるがゆえに、自分を犠牲に世界を優先し続けるも、自身の弱さをさらけ出し愛する人のために迷いを捨て、ラクスとともに「マイティーストライクフリーダムガンダム」を駆り、ラスボス「ブラックナイトスコード カルラ」と戦うキラ!

主題歌は西川貴教 with t.komuroの「FREEDOM」、EDはSee-Sawの「去り際のロマンティクス」、そして「マイティーストライクフリーダムガンダム」登場時に流れる挿入歌はT.M.Revolutionの「Meteor -ミーティア-」と当時を思わせる完璧な豪華布陣が勢揃い。

引用:https://youtu.be/t517ZHKqOVY?si=WDi6s9tCyXQ98LMU

TVシリーズの消化不良要素を回収し、さらには初代ガンダムオマージュ満載のズゴックの登場や、TVシリーズで活躍したMSの改修機たちの大活躍など、往年のファンの心を大きく揺さぶる演出が目一杯詰まった作品となっていました。

二つの人類の対立と憎しみの連鎖が続く世界へ「愛」という1つの答えを、制作陣からファンへの20年越しの「愛」をもって魅せ付けた「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」
その思いはしっかりと我々ファンに伝わり、公開から約1年が経った今でも熱狂冷めやらぬ大人気コンテンツへと再び押し上げたのです!

まとめ

今回は「ネット流行語100」で年間大賞を獲得し、2024年を盛り上げ続けた20年越しの劇場版作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の人気の理由と「機動戦士ガンダムSEED」TVシリーズの歴史について紹介しました。

引用:https://www.gundam.info/news/video-music/01_15941.html

2024年9月には多数のファンからの劇場再上映の要望に応え、の500カット以上をアップデートした期間限定特別版の上映が行われました。
また、11月に上映された第2弾では第1弾とは異なる内容のエピローグカットが追加され、本編ラストにて「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の前日譚、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO」の制作が決定の特報映像も公開されました。

2025年以降もまだまだ勢いが止まらない「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の今後の展開も見逃せませんね!

参考:https://www.amazon.co.jp/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0SEED-FREEDOM-%E4%BF%9D%E5%BF%97%E7%B7%8F%E4%B8%80%E6%9C%97/dp/B0CWDGL1KY
https://www.gundam-seed.net/
   https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1706183752
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000397.000035885.html
   https://magmix.jp/post/180933/2
   https://thetv.jp/news/detail/1167133/
   https://note.com/sai_chat_gpt/n/n30f69bc9f33c
   https://www.gundam.info/news/video-music/01_15873.html
https://www.famitsu.com/article/202408/15493
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0SEED
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0SEED_DESTINY
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0SEED_FREEDOM

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羽稲まを
専門学校時代、ゲームデザイナーを志すも周りに絵を描ける人材がいなかったため独学でイラストを勉強、絵も描けるゲームデザイナーとして重宝された。 道半ばで「自分、デザイン関連の方が向いてるのでは?」と、ウェブデザイナーを志しまたも独学で「ウェブデザイン技能士」を会得するも、大事故に遭い九死に一生を得る。 現在はフリーゲームデザイナーとしても活動中!