コラム記事

【Meta Quest 2】VRゲームは洋ゲーだけじゃない!?和ゲー好きにはたまらない国産VRゲーム3選

少し前まではプレイするのにヘッドセットと高性能のPCが必須で、敷居の高い印象があったVRゲームですが、昨今ではPCを介さず使用できる単独型のVRゴーグルも増えてきました。

そんな単独型のVRゴーグルの中でも今最も普及しているのが、Meta(旧Oculus)が販売している「Meta Quest2(メタクエスト2)」です。

https://www.youtube.com/watch?v=hwUO18LG2kE


TVやYouTube広告などでもMetaQuest2のCMも流れるようになり、VRゴーグルの中でも比較的手頃な価格で購入できることから興味を持っている方も多いと思います。

そんなVRゲームですが、主戦場が海外であることもあり、ストアで見られるゲームのほとんどが洋ゲーとなっていました。
ですが、最近では日本独自の高いクオリティや洗練された世界観が遺憾なく発揮された日本発の国産VRゲームが続々と登場してきています。

今回は私が実際にプレイして感銘を受けた国産VRゲームを3つご紹介します!

「ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP」

引用:https://yurucamp.jp/first/

「ゆるキャン△」は芳文社「COMIC FUZ」にて好評連載中のアウトドア系漫画で、山梨県を舞台に女子高生たちがキャンプをしたり日常生活を送る様子をゆるやかに描いた作品です。
2018年にTVアニメ第1作目が放送され、キャンプブームを巻き起こし、2022年には劇場版の公開や、TVアニメも第3期の制作が決定するなど、今なおその人気は衰えることを知りません。

「ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP」では、そんなTVアニメ「ゆるキャン△」の世界を全編フルボイスのVRアドベンチャーゲームとして追体験することができます。
本タイトルは「本栖湖編」、「麓キャンプ場編」の2つのエピソードが個別に発売されており、「本栖湖編」では各務原なでしこ、「麓キャンプ場編」では登場人物の視点でキャンプを楽しむことができます。

操作方法はシンプルで、特定のキャラクターや風景、アイテムなどに現れるアイコンを選択することで、キャラクター同士の会話を楽しんだり、物語が進めることができます。
ボリュームは「本栖湖編」、「麓キャンプ場編」どちらも短めにはなっていますが、色々なところに原作やアニメ由来の小ネタが散りばめられており、「ゆるキャン△」ファンには堪らない作品となっています。


「ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP」はMeta Quest 2などのVR機種以外でも、Nintendo SwitchやPlayStation4、スマートフォンアプリと幅広いプラットフォームでリリースされていますが、プレイの際は是非VRならではの没入感を体験してほしい1作です。

©あfろ・芳文社/野外活動委員会 ©Gemdrops, Inc.

ストアページ

「本栖湖編」: https://www.oculus.com/experiences/quest/3744543008945335/

「麓キャンプ場編」: https://www.oculus.com/experiences/quest/3903302139736210/

「オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~」

「オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~」は、どこか大正ロマンを感じる日本風の異世界を舞台に、気の力と蒸気機関が融合した和風伝奇スチームパンクという独自の世界観を体験できるVRアクションアドベンチャーゲームです。


この世界へと召喚されたプレイヤー自身が主人公となり、ヒロインの巫女「ハル」と共にフィールドに仕掛けられた謎解きや、巨大生物「カミ」との大迫力のバトルなどを行いながら、大厄災を阻止するため「オノゴロ島」を冒険します。

ゲームはステージ制になっており、とある理由により「要石」に鎖で繋がれて自由を奪われているハルを伝説の神具「陰陽銃」で移動させ、巫女の力を借りてギミックを解除するなど互いに力を合わせてステージを攻略していくという内容になっています。


オノゴロ物語では一貫して、「ハル」とのコミュニケーションに重きが置かれており、ゲームを進めるごとに「ハル」というキャラクターの魅力に惹かれていき、より一層物語への没入感が深まります。

手応えある謎解きにドキドキハラハラのボス戦、美しく独特な世界観やストーリー、そして魅力あふれるヒロインとプレイし始めたら止まらない、「和ゲー」好きの方には是非プレイしてほしい1作です。

©2022 Amata K.K.

ストアページ

https://www.oculus.com/experiences/quest/2302319493201737/

「ディスクロニア: CA」

「DYSCHRONIA: Chronos Alternate(ディスクロニア: クロノスオルタネイト)」は、日本でもまだ少ないオリジナルVRゲームの開発をメインに行っている「MyDearest株式会社」が手掛けるVRノンストップ捜査アクションゲームです。

引用:https://altdeus.com/news/20220719_523.html


同社が手掛けたVRゲーム1作目の「東京クロノス」、ストアレビュー世界一を記録する大ヒットとなった2作目「アルトデウス: BC」と続く「クロノスユニバース」シリーズ3作目となる本作では、これまでの2作とは違い時系列の繋がりはないものの、世界観のみを共有している独立した完全新規タイトルとなっています。

人類が一度文明を失ってから約200年後の未来、海上都市「アストラム・クローズ」ではAIが管理する夢によって人々は守られており、犯罪発生率がたったの0.001%であることから「楽園」と呼ばれていました。
そんな犯罪が起こらないはずの都市でアストラム・クローズの創設者「アルバート博士」が殺害されるところから「ディスクロニア: CA」の物語は始まります。

プレイヤーは被害者と深い関係を持つ特別監察官「ハル・サイオン」となり、ナビゲーターロボットの「リリィ」とともに、起こるはずのない事件を過去にアクセスできる「メモリーダイブ」という特殊能力を用いて、隠された謎を解決していきます。
その中で出会った不思議な少女に7日後に都市崩壊の予知を伝えられたハルはそれを防ぐべく、真相を解き明かすために奔走していくのでした。

本作のゲームシステムは、現場を調べて証拠を集める「捜査パート」と犯人を告発する「尋問パート」の2つがあります。

捜査パートでは、「アストラム・クローズ」の中で事件解決のために証拠を集めていくことがメインとなります。
その中で特殊能力「メモリーダイブ」を駆使し、触れた物から過去にダイブを行い、運命の分岐点に干渉したり、自分ではないその「記憶の持ち主」として行動することで、未来を変えることができます。

審問パートでは、「アストラム・クローズ」を都市を管理するAI「ユースティス」に証拠を突きつけて、事件の真実を証明していきます。
審問の中でその推理が実行可能かどうか、事件現場でエミュレートすることができ、VRの推理アドベンチャーならではの没入感は推理ゲームが好きな方には堪らないものになっています。

「ディスクロニア: CA」は全3編構成になっており、2023年4月現在では「Episode I -偽りの目覚め-」、「Episode II -終局の銃弾-」の2作のみが発売されています。
最終章となるEpisode Ⅲは2023年春以降となっており、現時点で物語のすべてを楽しむことはできませんが、各エピソード十分なボリュームがあるため、興味のある方は今のうちにプレイしてみるのはどうでしょうか?

©Project DYSCHRONIA.

ストアページ

https://www.oculus.com/experiences/quest/5040861172638649/

まとめ

今回は「Meta Quest 2」で遊べるユーザー人気も高い、私が実際にプレイした国産VRゲームを3つご紹介しました。

日本発のVRゲームはまだまだ多いとは言えませんが、VRゴーグルの普及とともに年々名作と呼ばれるようなゲームも続々と生まれています。

もし、まだVRゴーグルを持っていなくて、この記事を読んでVRゲームに興味を持った方は、これを機にMeta Quest 2の購入をして、VRゲームならではの没入感を一緒に体験しましょう!

Meta Quest 2 公式ストアページ

https://www.meta.com/jp/quest/

参考:https://xrcloud.jp/blog/articles/business/3906/
   https://www.moguravr.com/meta-quest-2-vr-game-from-japan-selection/#link08
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%82%8B%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E2%96%B3
   https://gamewith.jp/ps5/game/article/show/7185/15923

ABOUT ME
羽稲まを
専門学校時代、ゲームデザイナーを志すも周りに絵を描ける人材がいなかったため独学でイラストを勉強、絵も描けるゲームデザイナーとして重宝された。 道半ばで「自分、デザイン関連の方が向いてるのでは?」と、ウェブデザイナーを志しまたも独学で「ウェブデザイン技能士」を会得するも、大事故に遭い九死に一生を得る。 現在はフリーゲームデザイナーとしても活動中!