コラム記事

ミケランジェロやピカソ、モネが鑑賞できる!ヨーロッパのおすすめ美術館まとめ

ヨーロッパの美術館

世界的にトップの規模を誇る美術館がある、ヨーロッパ。特に西洋美術についてはかつての王族、貴族から受け継がれた膨大なコレクションが各国の名だたる美術館に所蔵・展示されています。

今回は、ヨーロッパ諸国の中でも、イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、イタリアからおすすめの美術館や関連施設を紹介します。ヨーロッパ旅行の先は、訪問都市や旅程の設定の参考にしてみてください。

Contents
  1. イギリス
  2. スペイン
  3. フランス
  4. ドイツ
  5. イタリア
  6. まとめ

イギリス

大英博物館(ロンドン)

大英博物館(British Museum)は、ロンドンのブルームズベリー地区に位置する、人類の歴史・芸術・文化を専門とする、世界で最初の公立の国立博物館です。

世界中でトップの800万点という所蔵点数を持つ大英博物館には、大英帝国時代に収集された世界各国、あらゆる時代を網羅した美術品が揃っています。

古代エジプトの象形文字を解読する鍵になったロゼッタストーン、メキシコのクリスタルスカル、エジプトのミイラ、ギリシャのエルギン・マーブルなど世界的に有名な歴史的遺産や芸術品を鑑賞することができます。

大英博物館には、無料で入場することができますが、館内の募金箱に寄付をすることも可能です。世界各国どこの通貨でも募金をすることができるようになっているようです。

ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

ロンドンのトラファルガー広場にあるナショナル・ギャラリー(National Gallery)は、1824年に設立され、13世紀半ばから1900年までの美術品2300点以上が所蔵されています。年間500万人が訪れるロンドンの二大ミュージアムの1つです。

フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」、ヨハネス・フェルメールの「ヴァージナルの前に立つ若い女」、ウィリアム・ターナーの「戦艦テメレール号」など、西洋美術史上において重要な絵画が展示されているナショナル・ギャラリーは、2時間弱でまわることができる広さで、金曜の夜は21時までオープンしているので、旅行で来ている場合にも立ち寄りやすいでしょう。

ナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロンドン)

ナショナル・ポートレート・ギャラリー(National Portrait Gallery)は、肖像画専門の美術館で、上記で紹介したロンドンのナショナル・ギャラリーの別館として裏手にあります。

1856年に設立されたこの美術館には、イギリス王室をはじめとしたイギリスの歴史上の人物や近現代に活躍している俳優などの肖像画、写真イラスト、彫刻など様々な形態のポートレイト作品が約1300点収蔵されています。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーでは、作品を製作したアーティストではなく、肖像画として描かれたモデルとなった人物に焦点を当てて紹介されているため、新たな側面から美術作品を観ることができるのが面白い点です。

テート・モダン(ロンドン)

イギリスの現代アートミュージアムといえば、近現代の幅広い作品を鑑賞できるロンドンのテムズ川の近くに位置するテート・モダン(Tate Modern)です。展望台やミュージアムショップを併設した複合施設で、元々は発電所だったレンガ造りだった建物を改装して作られました。

テート・モダンには、パブロ・ピカソ「泣く女」やサルバドール・ダリ「ロブスター電話」、ピエト・モンドリアン「赤・青・黄のコンポジション」、ルネ・マグリット「受胎告知」、アンディ・ウォーホル「マリリン・モンローの二連画」などの数々の有名な西洋絵画作品が展示されています。

7階建ての本館ボイラーハウスと11階建ての新館スイッチハウスに分かれており、新館にはロンドンの街が一望できる無料展望台もあります。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(ロンドン)

ロンドンのケンジントンにあるヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)には、現代アートや世界各国の古美術、工芸、デザインなど幅広いジャンルの400万点という膨大なコレクションが収蔵されています。

ヴィクトリア女王(1819年〜1901年)とその夫アルバート公のコレクションが基礎となっているため、博物館の名前となったそうです。

分館であるV&A子供博物館がベスナル・グリーンにあるほか、2018年にスコットランドのダンディーに別館がオープンしました。このダンディーにある別館は、有名な日本人建築家である隈研吾による設計で知られています。

ルネサンス期を代表する画家ラファエロが描いたシスティーナ礼拝堂を飾るタペストリーを制作するために描かれた下絵(カルトン)のうち現存する7点全てが展示されているほか、日本などのアジアのコレクション、中世のドレスから現代に至るまでのファッション・コレクションなど、多岐にわたるコレクションがあるため、どんな人でも楽しめるでしょう。

また、世界初のミュージアム併設カフェ「V&Aカフェ」も人気で、英国王室にいるような優雅な気分で休憩することもできます。

スコットランド国立美術館(スコットランド・エディンバラ)

スコットランド国立美術館(Scottish National Gallery)は、エディンバラの中心部に位置しており、中世から現代に至る西洋美術史において重要なアーティストたちの作品や、イギリス、特にスコットランドのアーティストの作品などの膨大なコレクションが収蔵されています。

コレクションの中心となる作品は、王立スコットランド・アカデミーから移管された絵画作品で、ヤコポ・バッサーノ、アンソニー・ヴァン・ダイク、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロらの傑作も含まれています。

現在日本国内を巡回している展覧会「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」は、2022年7月16日(土)から9月25日(日)まで神戸市立博物館を会場として開催されており、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラントなどの作品を楽しむことができます。

スコットランド・ナショナル・ポートレイト・ギャラリー

スコットランド・ナショナル・ポートレイト・ギャラリー(Scottish National Portrait Gallery)は、エディンバラのクイーン・ストリートにあるスコットランド人の肖像画を集めたナショナル・コレクションを所蔵している国立美術館です。

所蔵されているコレクションは、基本的にルネサンス期以降のもので、外国人画家によって描かれたスコットランドの王族、貴族、聖職者、または作家の肖像画を中心とした版画作品が多いようです。コレクションの中で最も古い作品は、1507年に制作されたジェームズ4世の肖像画です。

スペイン

ソフィア王妃芸術センター(マドリード)

ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)は、マドリードにある20世紀の近現代美術を中心としたコレクションが展示されている美術館で、フアン・カルロス1世の王妃ソフィアにちなんで名付けられました。

パブロ・ピカソの名作「ゲルニカ」が展示されていることで世界的に有名な美術館で、ピカソの他にもサルバトール・ダリやジョアン・ミロの名画を観ることができます。

ソフィア王妃芸術センターの入場料は通常は10ユーロですが、平日夜間と日曜午後は無料で入場することができるようです。

プラド美術館(マドリード)

プラド美術館(Museo del Prado)は、歴代のスペイン王家のコレクションを中心に幅広いヨーロッパ絵画を展示しており、世界三大美術館の一つとも言われています。

所蔵作品は約2万点で、数千点の作品が展示されています。膨大なコレクションの中でも特にフランシスコ・デ・ゴヤ、ディエゴ・ベラスケス、エル・グレコの作品は必見です。

プラド美術館の入場料は通常15ユーロですが、閉館の2時間前になると、無料入場することができるようです。館内での写真撮影が禁止されているため、写真を撮るために名画の前に溢れかえる人集りに邪魔されることなく楽しむことができるのも魅力でしょう。

ティッセン・ボルネミッサ美術館(マドリード)

ティッセン=ボルネミッサ男爵の個人コレクションを元に設立された美術館であるティッセン・ボルネミッサ美術館(Museo de Arte Thyssen-Bornemisza)は、プラド美術館の近くに位置します。

アルブレヒト・デューラー、エル・グレコ、レンブラント・ファン・レイン、エドゥアール・マネ、オーギュスト・ルノワール、ピエト・モンドリアンクロード・モネフィンセント・ファン・ゴッホパブロ・ピカソなど、ルネサンス期から近代アートまで有名な画家たちの作品を鑑賞することができます。

月曜日には無料で入場できるようです。

ビルバオ・グッゲンハイム美術館(ビスカヤ)

スペインのバスク自治州ビルバオにあるビルバオ・グッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim Bilbao)は、アメリカのソロモン・R・グッゲンハイム財団が設立した、グッゲンハイム美術館の分館の一つです。建築家フランク・ゲーリーが設計した建物は、現代建築において最も賞賛される建築物の一つであると言われています。

バスク人芸術家の作品、大規模な作品、現代アーティストのインスタレーションなどが鑑賞できるのがユニークな美術館で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館を彷彿とさせる美しい螺旋状のメインギャラリーでは、様々なテーマの特別展が開催されています。

ガウディ博物館(バルセロナ)

サグラダファミリアやカサ・ミラなどで知られるスペインを代表する建築家アントニ・ガウディの建築と合わせてバルセロナでおすすめなガウディ博物館(Casa Museu Gaudi)は、1906年から1925年までの間ガウディが父と姪ともに暮らした家で、ガウディの友人フランセスク・バランゲールによって設計されました。

1926年にガウディが亡くなった後、個人に売却されましたが1960年以降はガウディ友の会が所有することとなり、現在でも博物館として公開されています。

ガウディがデザインしたオリジナルの椅子や実際に使用していたベッドなどを観ることができます。

フランス

ルーヴル美術館(パリ)

年間1千万人を超える来場者が訪れる言わずと知れた世界一の美術館であるルーヴル美術館(Musée du Louvre)は、1793年に設立されたヨーロッパで最も古い美術館の1つで、38万点の美術品を所蔵しています。

もともと12世紀にフランス王フィリップ2世が建設した城塞だった建物を改築してできており、1989年からアイコニックなガラスのピラミッドがメインエントランスとなりました。

ルーヴル美術館の展示作品としてはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品「モナ・リザ」が最も有名ですが、その他にも7つの部門に分かれた膨大なコレクションが揃っており、古代エジプト、古代ギリシャなどの歴史的文明に関連した美術品から、19世紀の絵画、彫刻など、幅広い美術品を鑑賞することができます。

ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」やミロのヴィーナスなども必見です。

オルセー美術館(パリ)

オルセー美術館(Musée d’Orsay)は、19世紀の美術品専門の美術館で、印象派の画家たちの印象派の傑作が揃っていることで有名です。

もともと1900年のパリ万博のために建設された駅だった建物を改築して作られており展示されている作品だけでなく建物の館内の雰囲気自体も美しく印象的です。

オルセー美術館の収蔵作品は、1848年以降から1914年までの、パリが世界の美術界を牽引していた中心的存在だった時代の作品で構成されています。

クロード・モネ、エドゥアール・マネ、ポール・セザンヌ、ピエール=オーギュスト・ルノワールなどの作品が鑑賞できます。

オランジュリー美術館(パリ)

ルーブル美術館、オルセー美術館のほど近くにあるオランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)は、クロード・モネの「睡蓮」が展示されていることで有名です。

アンリ・マティス、ポール・セザンヌ、パブロ・ピカソ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、アメデオ・モディリアーニなど印象派、ポスト印象派の作品を中心として展示されています。

マルモッタン・モネ美術館(パリ)

マルモッタン・モネ美術館(Musée Marmottan Monet)は、クロード・モネ最大のコレクションを所有する美術館として知られています。

パリ16区の住宅街の一角にあるこの美術館はもともとは個人の別荘で、1882年に実業家ジュール・マルモッタンによって購入されました。その後、息子のポールに受け継がれた館は邸宅に改装され、美術品コレクションが収められるようになり、ポールが亡くなった後にフランス美術アカデミーが邸宅とコレクションを譲り受け、美術館としてオープンしました。

「睡蓮」などの有名なモネの作品の数々だけでなく、ナポレオン1世と家族のために作られた調度品や美術品、絵画なども観ることができます。

ポンピドゥー・センター 国立近代美術館(パリ)

ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、通称ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)は、1969年に近代芸術を好んだジョルジュ・ポンピドゥー大統領によるパリの中心エリアに芸術、デザイン、音楽、映画や図書館を含む近現代の芸術拠点を設けるという構想をもとに建設された近現代芸術の総合施設です。

このポンピドゥー・センターの中心となっているのが国立近代美術館(Musée national d’Art moderne)で、10万点以上の作品を所蔵しています。これは、近現代美術のコレクションとしてはヨーロッパで最大、世界的にもアメリカのニューヨーク近代美術館 (MoMA) に次ぐ第二の規模です。

ピエト・モンドリアンの「ニューヨークシティー」、マルセル・デュシャンの「泉」、アンディ・ウォーホルの「10人のリズ」、アンリ・マティスの「大きな赤い室内」など、数々の有名アーティストの名作を鑑賞できるので、近代・現代アートが好きな方におすすめです。

ヴェルサイユ宮殿(ヴェルサイユ)

ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)は、ルイ14世によって建てられた宮殿で、およそ1万人を収容すると言われる広大なフランス絶対王政の象徴的建造物として知られています。

王や王妃、マリー・アントワネットの寝室やオランジェリー庭園、ラトナの噴水など広い宮殿の中には見所がたくさんあるので、ツアーなどに参加するのも良いでしょう。

バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名なヴェルサイユ宮殿は、建物や庭などその敷地全体が歴史を感じられるアートで、パリで必ず訪れたい場所の1つです。

ロアン宮殿(ストラスブール)

ロアン宮殿(Palais Rohan)は、ルイ14世就きの建築家ロベール・ド・コットによって、ストラスブールのロアン大司教のために建てられた宮殿です。

古典主義様式の建築は、シンメトリーで美しく優雅な雰囲気を感じられます。かつてマリー・アントワネットがフランスで初めて宿泊した場所、またナポレオン1世が訪れたことでも知られているそうです。

現在のロアン宮殿内部は、考古学博物館(Musée d’Archéologie)、装飾博物館(Musée des Arts décoratifs)、ストラスブール美術館(Musée des Beaux-Arts de Strasbourg)として公開されています。

ストラスブール美術館には14世紀から19世紀ごろのヨーロッパ美術が、装飾博物館には17世紀後半から19世紀半ばまでのコレクションが展示されています。

ドイツ

ハンブルグ美術館(ハンブルグ)

ハンブルグ美術館(Hamburger Kunsthalle)は、14世紀から現代までの美術作品を鑑賞できる、ドイツ最大級の美術館です。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒやエドゥアール・マネ、マルク・シャガールなどの作品が収蔵されています。

ペルガモン博物館(ベルリン)

ベルリンにあるペルガモン博物館 (Pergamonmuseum) は、博物館島にあり、館名の由来にもなっている『ペルガモンの大祭壇』を始めとするギリシャ、ローマ、中近東のヘレニズム美術品、イスラム美術品などを展示しています。

ヘレニズム期の「ゼウスの大祭壇」、エーゲ海の古代都市ミレトゥスにあった「ミレトゥスの市場門」、バビロニアの「イシュタール門」などが美術館を代表する収蔵品として有名です。

ノイエナショナルギャラリー(ベルリン)

ノイエナショナルギャラリー(新ナショナルギャラリー:Neue Nationalgalerie)は、20世紀前半の美術を中心として近現代のアート作品を多く展示しています。

1968年にベルリンの中心にオープンした本館は、近代建築の巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエによって彼の最後の独立した仕事として手掛けられた建物と彫刻庭園でも有名です。

2021年8月にリニューアルオープンし、彫刻の屋外展示なども楽しめるようになっています。

シュテーデル美術館(フランクフルト)

フランクフルトの南エリアの博物館通りにあるシュテーデル美術館(Das Städel)は、ドイツ国内でも随一のコレクション数を誇る、ドイツ国内で最も歴史が長い美術館として知られています。

銀行家シュテーデルのコレクションをもとになっており、現在は絵画3,000点、彫刻600点、写真4,000点、素描・版画100,000点という膨大な作品数が所蔵されています。

ルネサンスからモダンアートまで幅広い時代の作品を一挙に鑑賞でき、ヨハネス・フェルメールやピエール=オーギュスト・ルノワールやクロード・モネなど有名画家の作品も多く展示されています。

イタリア

ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

フィレンツェにあるウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)は、ルネサンス絵画で有名な美術館で、イタリア国内の美術館で収蔵品の質、量ともに最大と言われています。

メディチ家出身のフランチェスコ1世が、コレクションを政庁内に展示するように指示したことがこの美術館の始まりのきっかけとなっています。

美術館の建物自体も美しく、1982年には、世界遺産フィレンツェ歴史地区の一部として認定されました。

サンドロ・ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ミケランジェロの「聖家族」など、イタリアに行くなら必ず観たい名画が数多く展示されています。

ウフィツィ美術館はかなり混雑するため、事前にチケットを予約しておくことがおすすめです。

ピッティ宮殿(フィレンツェ)

フィレンツェにあるピッティ宮殿(Palazzo Pitti)は、ルネサンス様式の宮殿で、トスカーナ大公の宮殿として使用されていたものです。上記で紹介したウフィッツィ美術館とは、ヴァザーリの回廊を通じて繋がっています。

約400年に渡って、メディチ家を中心に収集された絵画、宝飾品などの膨大な数のコレクションがピッティ宮殿には収蔵されています。

美術品だけでなく建物自身も美しく歴史あるもので、フィレンツェに行く際にはウフィツィ美術館とセットで立ち寄るのが良いでしょう。

ヴァチカン美術館(ヴァチカン市国)

ヴァチカン市国にあるヴァチカン美術館(Musei Vaticani)は、歴代のローマ教皇のコレクションを収蔵・展示している世界最大級の美術館で、16世紀末に教皇ユリウス2世によって創られました。

当館内は、年代やテーマ別で約25もの美術館・博物館群に分かれており、毎年、1800万人以上の来場者が訪れています。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」、古代ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」などの名作の他、ミケランジェロを中心とした画家たちによって装飾されたことで有名なシスティーナ礼拝堂、ラファエロを中心とした画家たちによって装飾された教皇の居室も必見でしょう。

ドゥカーレ宮殿(ヴェネツィア)

ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)は、ヴェネツィアの玄関口である、サン・マルコ広場にあります。白とピンクの大理石が模様を描くように配置されている外観が印象的で、船でヴェネツィアを訪れる人々を迎え入れます。

宮殿内には、タリアのルネサンス期の画家ティントレットやティツィアーノ・ヴェチェッリオなどの絵画作品があるほか、内装も天井画や細かい装飾などが美しく、西洋美術が好きな方なら一見の価値ありです。

ペギー・グッゲンハイム・コレクション(ヴェネツィア)

ヴェネツィアのカナル・グランデ沿いに位置するペギー・グッゲンハイム・コレクション (Peggy Guggenheim Collection) は、ソロモン・R・グッゲンハイム財団の美術館の一つです。

18世紀に建設された邸宅を1949年にペギー・グッゲンハイムが購入した後、30年ほど自身の住まいとしました。1951年からは邸宅の庭園部分が4月から10月の間のみ一般公開されるようになり、ペギー・グッゲンハイムの死後、1980年以降は美術館として公開されるようになりました。

収蔵されているコレクションはパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、パウル・クレー、ワシーリー・カンディンスキー、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ジョアン・ミロ、マルク・シャガール、ピエト・モンドリアン、マルセル・デュシャン、コンスタンティン・ブランクーシ、ジャクソン・ポロック、マリノ・マリーニなどの作品があります。

まとめ

ヨーロッパ諸国で、行ってみたい美術館、ギャラリーなどは見つかりましたか?

ヨーロッパ、特にフランスやイタリア、イギリスの美術館は西洋美術好きにはたまらない膨大なコレクションをまとめて鑑賞することができます。

特に宗教絵画などは、時代背景や歴史、文化についての知識があってこそ楽しめるものも多いので、事前に美術館の収蔵作品の特徴を抑え、下調べしてから訪れると効率的に楽しむことができるかもしれません。

ABOUT ME
あやね
2018年にアメリカ NYへ移住した、京都生まれの大阪人。日本の伝統工芸が持つ独特で繊細な美しさが好きで、着物や器を集めている。郊外の家に引っ越したことをきっかけに、アート作品やアンティーク家具を取り入れたインテリアコーディネートにも興味を持ち始める。アメリカで日常生活に様々な形でアートを取り入れる人々に出会い触発され、2021年より趣味で陶芸をはじめる。